未経験から経理になりたい!30代でも間に合う経理転職のコツ
- 更新日:2025.08.22
経理はどの企業においてでも、必要となる役割です。
経理としての知識やスキルがあれば、当然転職活動の際に有利となります。
一方で、未経験から経理への転職を目指す方も多いです。
この記事は、30代以降から未経験で経理に転職しようとお考えの方に、経理の具体的な仕事内容や、未経験からの転職活動のコツ・注意点などを紹介します。
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INDEX
経理の仕事内容
経理は企業におけるお金の流れを記録し、管理する業務です。
未経験での転職を目指すなら、まずは経理の仕事内容を把握する必要があります。
ここでは経理のおもな業務に加え、財務・会計との違いについても説明します。
債務管理
債務管理とは自社で購入した商品や、利用したサービスに対する代金の支払い(債務)を管理する業務です。
支払い予定の期日や金額を管理しておくことで、資金の流れを把握でき、ときには資金繰りの対策にすばやく対応できるメリットがあります。
売上や仕入の管理
日々の売上や仕入の管理も経理の仕事です。場合によっては在庫管理も含まれます。
取引先から売掛金(商品やサービスに対する売上で未入金のもの)を回収する「債権管理」も重要な業務であり、それぞれの内容や金額を記録することでお金の流れを把握します。
決算書の作成
企業ごとに定められた時期には、経営状態や財務状況を表す決算書を作成します。
正式には「財務諸表」と呼ばれ、「貸借対照表」「キャッシュ・フロー計算書」「損益計算書」の3つがおもな資料です。
経営陣が経営判断するための資料となります。
財務との違い
財務では今後使われるお金を管理しています。
経理で作成された財務諸表をもとに事業計画を立て、予算管理や資金調達を行うのがおもな業務です。
経理はこれまでに支払ったお金を把握することで、現状把握に有効とされています。
一方、財務は中長期的な経営に関する企画のための業務といえます。
会計との違い
会計は企業におけるお金の出入りを記録しており、経理の一部ともいえる業務です。
日々の入金や仕入、経費の支払いなどを帳簿に仕訳・記録するため、簿記の知識があると役立つでしょう。
会計業務は「財務会計」と「管理会計」の2つに分けられ、企業規模によって仕事量も異なります。
内容によっては公認会計士や税理士といった専門知識が必要です。
30代未経験でも経理になれる
結論からいうと、30代から未経験で経理に転職することは可能です。
一方で、経理の仕事は企業ごとに「社内ルール」が定められているケースが多く、適応力が重視される場合があります。
30代未経験でも経理になれる理由
なぜ30代未経験でも経理になれるといえるのでしょうか。ここではその理由を解説します。
社会経験がある30代にニーズがある
30代の強みは社会経験です。
社会人としての態度やマナースキルがすでに備わっており、その点を重視する企業もあります。
経理は単独作業が多いイメージがありますが、コミュニケーションを必要とする職種であり、社外とのやりとりが求められる場合もあるため、30代の社会人の方はその点において即戦力であるといえます。
経理の経験よりも業界の知識を必要とする企業もある
経理としてのスキルや経験よりも、業界の先を見通す力を欲しているケースもあります。
経理の業務には業界の知識も必要です。
同じ業界内なら別の職種だとしても、業界のビジネスや事情に通じているため経理へ転職しやすいと考えられます。
多様な人材を必要とする企業が増えている
なかにはバックグラウンドが豊富な人材を欲しがる企業も存在します。
経理の経験がなくとも前職で予算管理や、仕入の担当をしていたなど数字に携わる業務を行っていたなら、経理に活かせる部分はあるはずです。
30代未経験が経理に転職するための方法
30代未経験でも経理に転職するために、具体的にどのような方法が考えられるかを紹介します。
転職エージェントに登録する
転職エージェントは転職のサポートを無料で行うサービスです。
最適な求人の紹介やアドバイスに加え、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、企業と報酬の交渉までを行ってくれます。
非公開の求人を紹介してもらえる場合もあり、チャンスの幅が広がる点もメリットです。
転職に関するさまざまな悩みに答えてもらえるので、気軽に相談してみると良いでしょう。
資格取得
未経験でも経理関係の知識があることを証明できる手立てとして、資格取得があります。
よく耳にする日商簿記以外にも有効な資格が多くあります。ここでは経理に役立つ代表的な3つの資格として、
- 経理・財務スキル検定(FASS検定)
- 日商簿記
- ファイナンシャルプランニング技能検定(FP技能検定)
について紹介しましょう。
経理・財務スキル検定(FASS検定)
FASS検定は経済産業省が開発した、客観的に実務知識・スキルの習得度を測る検定試験です。
経理・財務における唯一の資格であり、第一線で活躍する実務家により作成されているため信頼性が高いといえます。
日商簿記
日本商工会議所が実施する日商簿記では、仕訳業務といった基礎知識の3級から、税理士の受験資格となる1級まで幅広く経理の知識を学べます。
中小企業なら2級まで、大企業なら1級が必要です。
ファイナンシャルプランニング技能検定(FP技能検定)
ファイナンシャルプランニング技能検定は、資産に応じた資金計画の技能を認定する資格です。
税金、資産運用、リスクマネジメントといったお金に関する幅広い知識を学べます。
家計管理や生活設計にも応用できるため、自分自身の生活にも役立ちます。
派遣社員として経験を積む
正社員のハードルが高いと感じる場合、一度派遣社員として経理の職につくのも1つの方法です。
大規模企業では仕事量も多いため、入力作業などは派遣社員が担当しているケースがよくあります。
スキルが高くなれば、ほかの業務を担当できる可能性もあるでしょう。
実務経験を積むことで経理経験者として、正社員へのステップアップを目指すこともできます。
30代未経験で経理への転職を成功させるコツ
30代未経験で経理になる方法を把握したところで、転職を成功させるコツも確認しておきましょう。
前職で経理に活かせる部分を具体的に示す
前職でどのような業務を行い、どの部分が経理に活かせそうかという点を具体的に伝えましょう。
例えば、売上管理や受発注業務などは正確さが求められる仕事です。
数字を意識した経験は職種が異なっていてもアピールできるポイントになります。
ただし「数字が好き」「経理が気になる」といった志望理由は、あいまいで伝わりにくいため、具体的なエピソードを伝えるようにしましょう。
30代ならではの社会人経験をアピールする
30代の強みは社会人としての経験です。
社会経験がなく、一から指導が必要な新卒よりもその点は有利といえます。
きちんとビジネスマナーが身につき、取引先ともスムーズなやりとりができる点をしっかりとアピールしましょう。
他部署や社外との連携・調整が多い経理業務で、高いコミュニケーション能力は立派な武器になります。
同じ業界内で転職先を探す
前職と同じ業界内で経理職を探すという方法もあります。
経理は業界の流れを読む力があると有利です。
同じ業界であれば仕組みや特徴を理解しているため、取引についても理解が早く、経理業務になじみやすいと考えられます。
規模が大きな企業に挑戦する
企業にもよりますが、大規模企業の多くは経理業務が細分化されていて、未経験でも採用されやすい傾向にあります。
反対に小規模企業では、少数精鋭で業務を行うことから即戦力が求められる傾向にあります。
1人で経理全般を行うケースもあるため、未経験での採用は難しいと考えられます。
1人で経理全般を行う企業でも未経験募集をしていたり、教育体制がしっかりしている企業はありますので、具体的には転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。
30代未経験として経理になるときの注意点
ここからは未経験で経理を目指す際に、注意すべきポイントを紹介します。
転職を検討する際の参考にしてください。
どうしても20代や経験者のほうが有利
30代未経験でも、経理として就職できる可能性はゼロではありません。
しかし、30代より20代、未経験よりも経験者であるほうが転職において有利なことは事実です。
経験がなければ対応できない業務も多く、企業側も即戦力へのニーズが高い傾向にあります。
初年度年収は300~400万円が相場
経理の初年度の年収相場は年収300~400万円程度と認識しておきましょう。
実務経験やスキルがあればもう少し高い收入が見込めますが、未経験の場合は1人で実務をこなせるまで時間がかかります。
その分、年収も少なく設定されやすい傾向にあるでしょう。
年収アップのためにできること
年収をあげていくためには工夫が必要です。
例えば資格を取得することで、経理に関する知識を身につけられます。
ステップアップのために転職することも1つの方法でしょう。
大手企業への転職なら、高度な実務経験を積める可能性があります。
経理はどこの企業でも必要とされており、スキルアップしやすい業務ともいえます。
経理に向いている人の特徴
経理に向いているのは、
- 数字に強い
- 細かいところに気を配れる
- 真面目で勉強好き
- 地道な作業が苦にならない
といった特徴をお持ちの方です。
数字に苦手意識がない点は、最低限必要な条件でしょう。
経理は正確さが求められる業務であるため、細部に気を配れる性格はぴったりといえます。
単独作業も多い仕事なので、1人でコツコツと作業できる人にも向いています。
経理に向いていない人の特徴
反対に経理に向いていないのは、
- 数字に誤差があっても気がつかない、気にしない
- 大雑把
- 数字が苦手
- 反復作業が苦手
といった方です。
責任感がなく、慎重さがない人はミスをしやすいため、経理に向いていません。
経理の仕事は基本的に同じ作業の繰り返しです。反復作業が苦手な方もおすすめできません。
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この記事の監修者
経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。
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