経理のキャリアプラン|主なキャリアパス・役立つ資格一覧
- 更新日:2025.07.08
経理として働いているものの、今後のキャリアについて漠然とした不安を持っていませんか。
この記事では、今後のキャリアプランについて検討している方に向けて、経理のキャリアプランの一例や、役立つ資格について解説します。
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経理のキャリアプランに関する、よくある悩み
経理のキャリアプランの悩みにはどういったものがあるのでしょうか。
よくある悩みについて以下で解説します。
キャリアプランがイメージできない
経理のキャリアプランがイメージできないという悩みもあります。その場合は、一般的な経理のキャリアパスをイメージしてみるとよいでしょう。
経理のキャリアパスには大きく分けてジェネラリストとスペシャリストがあります。
ジェネラリストは、特定の分野を特化させるのではなく幅広くこなし、いずれは経理部の管理職を目指す方向性です。スペシャリストはより専門性を高めて、各業種の専門家や資格を取り会計士や税理士を目指す方向性です。
経理の将来性に不安を感じている
近い将来、経理の仕事がAIに代替されるのではないか、と不安に思っている方もいるかもしれません。
ITやAIは急激に進んでいますが、経理の仕事が完全になくなる可能性はいまのところ低いでしょう。データ入力や取集、計算などは自動化できますが、集めた情報を読み取る力は人間の方が優れていると言われます。
技術を活用しつつ、経理としてのバリューを出す事が大切です。
経理のキャリアプランの方向性
経理のキャリアプランには、以下2つの方向性があります。
- ジェネラリスト
- スペシャリスト
自分がどのようにキャリアを築いていきたいかを考える際に、いきなりキャリアのゴールを具体的に決めるのもなかなか難しいものです。
まずはジェネラリストとスペシャリストのどちらになりたいかを大まかにイメージしておくとよいでしょう。
ジェネラリストとスペシャリストで、それぞれどのような職種があるのか、具体的なキャリアパスについて説明します。
経理のジェネラリストを目指す
経理のジェネラリストとしては、以下のようなキャリアパスが挙げられます。
- 経理主任
- 経営企画
- CFO
ジェネラリストは、経理の専門スキルだけでなく、周辺領域の幅広いスキルや知識が必要になります。
経理の業務にもさまざまな種類があるため、ひとつの会社で長期間勤務することで、経理としていろいろな業務を幅広く管理できる人材にキャリアアップしていくプランです。
CFO(最高財務責任者)や経営企画
CFO(最高財務責任者)や経営企画、経理主任など同じ企業の上位職を目指すことは、イメージのしやすいキャリアプランかもしれません。
CFO(最高財務責任者)は、企業の財務戦略の立案、執行をする責任のあるポジションです。
経理は会社の内部へ関わり、経済状況もわかるため、経営と近しい役割を目指すのであれば、CFOが良いでしょう。
経理としての知識・スキルを基にして資金管理や資金調達を行う財務部門の業務を経て、CFOを目指すというキャリアパスが考えられます。
経理主任から経営企画へ
経理は、会社のお金の流れを管理することで経営状況を把握している職種でもあります。
そこでまずは経理としての上位職である経理主任になり、その経験を基に経営企画の担当になるというキャリアパスが考えられます。
経理のスペシャリストを目指す
経理の業務にかかわる専門性の高い知識とスキルを身につけていくのが、スペシャリストとしてのキャリアプランです。
具体的には、以下のようなキャリアパスがあります。
- 財務・会計系コンサルタント、アナリスト
- 会計士・税理士
ひとつの会社に依存しないキャリアプランを描きたい人には、スペシャリストが合っているといえます。
財務・会計系コンサルタント、アナリスト
経理は数字を扱う業務が多いため、その経験を生かして、コンサルタントやアナリストなどになるキャリアプランもあります。
ただし、経営状況や財務状況が読めるようになる必要はあります。
FPなど対個人を相手にライフプランを考えるキャリアへの道もあります。
公認会計士、税理士
有名な資格の上位資格や国家資格を取ることで、転職の幅が広がり、違った職種へのキャリアを開けることもあります。
例えば、独占業務の認められた国家資格である公認会計士や税理士の資格を取得するキャリアプランがその代表例です。
資格の難易度は高いものの、その分キャリアの選択肢は広がります。
資格取得をきっかけに、独立開業を目指せる場合もあります。
独立しなくても監査法人や会計事務所でさらに専門性を高めるケースや、事業会社でインハウスの会計士・税理士・CFOとしてキャリアを築くケースもあります。
経理のキャリアプランの一例
経理のキャリアプランの例をいくつか紹介します。
あくまでも、人ぞれぞれのキャリアプランとなるので、一例として参考にしてください。
中小企業・スタートアップの経理
中小企業やスタートアップなど小規模の企業の経理担当者は、経理業務を幅広く対応することが多くなります。
会社によっては、総務や人事の業務も兼務していることもあります。
そのため、経理業務の全体像を早くつかむことができ、加えて周辺領域のスキルを身につけられる可能性もあります。
大企業の経理
大企業の経理担当者は、経理業務の中でも限られた部分を専門性高く対応することが多くなります。
経理部門で数年働き、まずはミスなく業務を行えるようになり、経理部の主任や課長を経て、経理部長や財務部長を目指すキャリアプランです。
大手企業では役割やポジションもその分増えるので、数字を管理している経理にはCFOを目指す道もあります。
大きな企業では主任や課長、部長といった役割があり、役割別の仕事もあります。
まずは中小企業で経理の経験を積み、多くの業務へ関わり、大手企業へ転職というキャリアプランもあります。
外資系企業の経理
海外で活躍できる経理としてキャリアを築いていくケースもあります。
外資系企業ではビジネスで通用する英語力が必要になります。加えて、日本国内の経理とは異なる点がいくつかあるため、業務の難易度は高くなります。
まず、日本と海外では会計基準や税制などが異なります。外資系企業では本国の会計基準・税制に従って会計報告書を作成することになります。
通貨も異なるため、為替レート変動への対応も必要になります。決算期が異なる場合には、一致させる対応も発生します。
難易度が高く競争が激しい分、一般的に年収が高くなることが多くなります。
経理のキャリアプランを広げるスキル・資格
キャリアプランは自分のやりたいことやスキルが見つかることで広がることもあります。
経理のキャリアに役立つスキルや資格について以下で解説していくため、参考にしてください。
日商簿記検定(日商簿記)
経理に関する、知名度が高い資格の代名詞といえるのが「日商簿記検定」でしょう。
簿記とは、企業の大小に関わらず、日常の企業活動を記録していき、計算や整理をして、財務状況をわかるようにする技術です。
経理業務やキャリアステップで非常に役立てるスキルのため、多くの人が取得しています。
IFRS検定(国際会計基準検定)
IFRSは国際会計基準のことです。IFRS検定は、世界標準の会計知識があることを証明する資格です。
近年では外資系企業も多いため、IFRSを適用する企業も増えているようです。
IFRS検定は日本語で受験が可能な世界標準資格のため、グローバル化が進む近年注目されています。
FASS検定(経理・財務スキル検定)
FASS検定は経理や財務スキルを測定する検定です。
普段行っている自らのスキルを証明するのは難しいですが、客観的な評価をわかりやすく証明できるため、転職などに役立つこともあります。
資産・決算・財務・資金ごとの評価が出るため、自らが抱えている課題もわかるでしょう。
BATIC(国際会計検定)
国際会計検定では、上記のIFRS(国際会計基準)の知識が問われますが、BATICは英語で受験をする資格です。
国際的な会計知識があるという証明だけではなく、一定の英語力の証明にもなるため、外資系企業へのアピールに役立つことがあります。
ビジネス会計検定試験
ビジネス会計検定試験では、よりビジネスよりの知識を身につけて、財務諸表などから企業の経営状況を読み、分析するスキルです。
経営に近いポジションや経営コンサルタントに必要な知識やスキルを身につけることができます。
経理のキャリアプランを考える時に注意するポイント
キャリアプランのゴールをどこにするか
キャリアプランを考える上では、経理としてのゴールをどこに設定するのかも考える必要があります。
なりたいものによって、通るキャリアも変わっていくからです。
キャリアプランを描く前に、知識・スキルの棚卸しをする
経理としてキャリアプランを描く前に、現在の自分の知識やスキルを客観的に見直し、棚卸しすることも重要です。
キャリアプランのゴールから逆算して、今の自分の知識やスキルで何を強化する必要があるのかが見えてきます。
何が足りないのかがわかったら、今いる会社で何ができるか、場合によっては転職を考える必要があるのか、資格取得に向けて勉強を始める必要があるのかが明確になってきます。
こうして、キャリアプランが立てやすくなります。自分だけではわからない時には先輩社員や、転職エージェントなどキャリアのプロに相談をしてみるのもよいでしょう。
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この記事の監修者
経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。
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