経理の転職市場は売り手というのは本当か

経理は転職において、売り手市場だと言われたり、言われなかったりします。

両方な意見がある中、実際のところ、経理は売り手市場なのでしょうか。

この記事では、経理が本当に売り手市場なのかを考察します。

経理の仕事に興味がある方や転職を考えている場合は、ぜひ参考にしてください。

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経理の転職は売り手市場なのか

厚生労働省の「職業別一般職業紹介状況」によると、2009~2018年度にかけて経理の有効求人倍率は上昇傾向です。

コロナの影響で2019年度は停滞、2020年度は若干低下しましたが、2021年度にかけては横ばいで、2015年と同水準となっています。

これから様々な業種で経済活動が再開しはじめると、有効求人倍率は上昇すると考えられます。

全体の求人数の増加に伴い、経理の求人数も今後増加すると思われ、経理は「売り手市場」であると言えるでしょう。

AIによってさまざまな仕事が置き換わっていくと言われる現代ではありますが、多くの企業は経理を探していることも事実です。

▶経理の将来性|経理として長く活躍するための3つの方法

経理の転職が売り手市場と言われる理由

ここでからは、経理が売り手市場と言われる理由を更に深堀して解説します。

ITリテラシーの高い経理は少ない

経理は、単調で地道な作業をコツコツと正確にこなさなければいけないため、自動化の実現が望まれる領域です。

IT・AIの普及で、経理業務の世界でも自動化の波が始まっており、会計帳簿や経費精算といったさまざまな分野で自動化が進んでいます。

今後この流れは加速し経理作業を人の手で行う機会はどんどん減少していくでしょう。

しかし、経理の作業は自動化だけで済ますことのできない部分が多いのも事実です。

IT化の流れを自分で組むことができ、高いITリテラシーを用いて経理の職務を遂行できる人材を欲しがる企業は多いです。

少子高齢化により高齢化しているケースもある

経理の労働人口が減っている背景には、バブル崩壊後に続いた不景気が影響していることが要因の1つであると言えるでしょう。

バブル崩壊以降の日本は、長期にわたって不景気な状況が続き、若手層を雇用することができず、少子高齢化社会の流れとともに企業内の人材年齢も高齢化していると考えられます。

このような背景もあり、労働人口が減少、多くの企業は人材不足となっています。

経理に限らずではありますが、経理においても、「売り手市場が継続する」と考えられます。

経理はどの企業にも必要な役割

経理は、会社のお金の動きに関する役割を担います。

会社によって担当する業務の範囲は異なりますが、経理の仕事内容はどの会社に属していても大きな違いはありません。

そのため、経理ができる人材は「どの会社に行っても仕事が出来る人材」であると考えられるため、「経理経験者」をすぐにでも採用したいと考える企業は一定数あります。

既存社員の離職数は増加の見込み

総務省自治行政局の「自治体戦略2040構想研究会(第6回)事務局提出資料」によると、2040年にかけて生産年齢人口が減少していくことがわかります。

就業と結婚・子育てにまつわる問題が解決しなければ、2050年には労働力人口は2014年より約2,123万人減る予測です。

簡潔に言えば「人口が減っているため、就業を希望する人も相対的に減少している」状態になるので、経理に限らず、慢性的な人手不足の市場であると言えるのです。

ミスや不正に関するリスクが上がる

会計法やITシステム、税法の複雑化やIFRS対応などにより、経理が求められるレベルは日々高くなっています

今後、経理は業務の複雑化により「ミスや不正に関するリスクが増える」と考えられます。

経理には専門知識と経験が必要になるため、中途採用募集の場合、未経験者枠はほとんどありません。

転職市場において優秀な経理人材は引く手あまたですが、今後さらにニーズが増すのです。

▶未経験者の経理への転職が難しい理由

売り手の経理の転職市場で転職を成功させるには

最後に、売り手市場と言われる経理業界で転職を成功させる秘訣について解説いたします。

転職のタイミングは決算月の1~2カ月前にする

経理からの退職、経理への転職のタイミングは、いずれも決算月の1〜2カ月前がおすすめです。

経理の業務は主に決算時期によって左右されます。

決算前は比較的閑散期であることが多く、同時に決算への準備期間となります。

この時期は、決算に向けて人手を確保するために、採用活動が活発になりやすく、求人が増えやすいのです。

転職活動期間をある程度定める

一般的に転職にかかる期間は短くて約3ヶ月、長くて半年程度です。

経理の場合も、活動期間はある程度定めて活動された方が良いでしょう。

3ヶ月〜半年というのは、転職を希望する企業に応募書類を提出し、転職先から内定を獲得した後の退社手続きや引き継ぎを経て、最終的に新しい職場に入社するまでの目安期間です。

転職を行う期間を定めておかないと、退社のタイミングを見失ってしまったり、引継ぎが十分にできずに退職になったり、前職に大きな迷惑を掛けてしまうこともあります。

転職活動をする期間は〇カ月以内、〇月までなど、ある程度決めておくことで、スムーズかつ円満に転職することが出来るのです。

引き継ぎ業務をしっかりと行う

転職活動においては、転職先を決めることだけでなく、現職の引き継ぎを行い、円滑に退職を行うことが非常に重要です。

特に経理は時期によっては決算業務で繁忙期となるため、その時期に退職するとなると、退社前に多大な迷惑をかけることになってしまいます。

円満に退社するためにも、あらかじめ会社内の就業規則などを確認しましょう。

また、自身が引き継ぎにかかる時間を踏まえた上で、繁忙期中と退職時期が重ならないよう配慮されると良いでしょう。

ITリテラシーの高さをアピールできる資格を取得する

特に未経験から経理への転職を目指すなら、「ITリテラシーの高さ」をアピールできる資格を取得されるのも1つの方法です。

経理はパソコンを使う業務が中心です。

「エクセル」を使ってデータ処理をする機会も多いため、関数の使い方などをマスターしておくと入社後の業務もスムーズに行うことが可能です。

転職エージェントを活用する

経理への転職を成功させるためには、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントなどを利用すれば、転職市場の動向や転職に必要なことをアドバイスしてもらうことができます。

職務経歴書の添削だけでなく、面接対応なども依頼できるため、選考通過の可能性を上げることにもつながります。

経理の転職ならアガルートキャリア

記事でまとめたように、経理は売り手市場です。

特に経理経験者にとっては、転職出来るかどうかだけで言えば、非常に有利な環境といえるでしょう。

一方で人気企業や条件の良い求人に限って言えば、競争率が非常に高く、応募も多いためすぐに枠が埋まってしまうことも事実です。

弊社では人気企業や高年収など魅力的な経理の求人や非公開の求人を多数保有しています。経理で転職を考える方はぜひお気軽にご相談ください。

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参考:[企業向け] 転職エージェントのおすすめ比較15選!選び方のポイントも解説!|ピタリク

この記事の監修者

経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。

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