経理のマネージャー・管理職の役割
- 更新日:2025.08.22
経理部門に関しては年功序列の傾向が残る企業も多いようです。
管理職のポジションがあきにくく、経験を積み重ねても昇進するにはタイミングや条件などが難しいといわれています。
ただ、管理職への昇進のためにできることは、経験の積み重ねだけではありません。
この記事では、経理部門の管理職に就きたいと考えている方に向けて、管理職までの具体的な道のりを解説します。
企業から求められる管理職の役割を理解した上で、必要な努力の方向性を知り、具体的なキャリアパスを描いてみましょう。
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INDEX
経理における管理職の役割・仕事内容とは
経理管理職が担う役割は「業務や部下のマネジメント」です。
まずは管理職特有の仕事内容を確認しましょう。
経営者目線による業務マネジメント
経理部門の管理職が、業務のマネジメントを任された場合、経営者目線に立つことが大切です。
自社の利益を高める方法と、業務の効率化を考え、マネジメントする必要があります。
また、経営層と部下の間に立ち、経営層の方針を部下に伝えることも管理職の大切な仕事です。
経営層の考えをそのまま伝えても、部下に響くとは限りません。
部下を適切に導くための目標設定や業務構想が求められます。
部下の育成およびマネジメント
業務の効率化には、部下の育成が欠かせません。
目標を押し付けるだけでは、部下のモチベーションに影響を及ぼし、業務の効率化を阻害します。
部下一人ひとりに対する理解が求められるでしょう。
適切なタイミングでフォローを入れたり、ときには競争心を刺激したりして、部下のモチベーションを高めるようなコミュニケーションが必要です。
経理における管理職に必要な能力
経理における管理職の役割をスムーズに進めるためには、ここで紹介する3つのスキルが必要です。
目標を立案し、達成まで導く能力
経理の管理職には、業務の効率化を図るため、建設的な目標の立案が求められます。
そのためには、全体を見通す力だけでなく、情報収集能力も必要です。
市場の動きや、他の業界に関する情報収集も欠かせないでしょう。
管理職の仕事には、目標達成までのマネジメントも含まれます。
リーダーシップを発揮し、チームを導く能力も必要です。
コミュニケーション能力
日常業務の円滑化や部下の育成のために、管理職には高いコミュニケーション能力が求められます。
人間関係を良好に保つだけではなく、個々の理解と信頼を育むことが大切です。
そのためにも、経営層の考えを押し付けないようにしましょう。
具体的には、部下の話に耳を傾けるためのヒアリング力や、個々に合ったアドバイスをするための話術を身につける必要があります。
実務経験に基づく経理知識および技術
経理は専門性が高い分野であるため、実務経験が必要な職種です。
営業のように仕事の成績を数字で評価されることもまずありません。
そのため、経理部門では実務経験に基づく知識や技術が求められます。
積極的な資格取得も無駄ではありませんが、経験が浅い内に昇進は難しいでしょう。
まずは、着実に経験を積む必要があります。
経理の管理職になるための道のり
ここでは、経理における管理職までのキャリアパスや、キャリアを積むためにやるべきことを解説します。
こちらを一読すれば、管理職を目指すにあたって、自身の現在の立ち位置を確認できます。
自身の現状を見極める
経理で昇進するためには、実務経験が重要です。
管理職への昇進には、最低でも5年以上の実務経験が必要となることが多いようです。
実務経験が乏しい場合には、着実に経験を積み重ねて、自身の市場価値を高めるのがおすすめです。
一方、10年以上など、多くの実務経験があっても昇進が期待できないケースもあります。
たとえば人員の入れ替わりが少ない企業では、希望するポジションが空かない状況が長く続くケースもあります。
このような場合は、転職や部署異動も視野に入れると良いでしょう。
実務経験を積む、資格を取得する等で市場価値を高める
自身の現状を見極めたら、課題解決や目標達成に向けて、市場価値を高めていきましょう。
具体的な方法としては、実務に関する知見の蓄積や専門性の向上、資格の取得などが挙げられます。
市場価値の向上は、現職での昇進だけでなく、他社への転職でも重要です。
経理に関する資格としては、
- 日商簿記2級
- FASS検定
- 中小企業診断士
- 国際会計検定(BATIC)
などがあります。
「日商簿記2級」は経理の管理職を目指すのなら、必ず必要となる知識と言えます。
併せて「FASS検定」も取得すると、経理に対する知識の習得度を客観的に示せます。
そのほか、経営者目線を身に着けるなら「中小企業診断士」を、外資系企業や海外進出を目指す企業での昇進や転職を目指すのであれば、「国際会計検定(BATIC)」を取得されてみてはいかがでしょうか。
転職や部署異動を検討する
「このままではいつまで経っても昇進が望めそうにない」という状況であれば、転職や部署異動を検討しましょう。
転職先の候補としては、まず経理の管理職を応募している企業が考えられます。
その場合には、5年以上の実務経験を求められるのが一般的でしょう。
現在大手企業に所属しており、よりスピード感をもって昇進を希望する場合は、ベンチャー企業への転職もおすすめです。
多くのベンチャー企業は人材不足の課題を抱えており、ポジションが空かないといった悩みは少ないです。
ただし人材不足が影響して、これまで以上に広範囲の業務を担当すれば、多忙になる可能性は理解しておきましょう。
キャリアチェンジでは、経理の経験を生かせるコンサルティング業への転職や、IR部門への部署異動がよく見られます。
最近の経理の転職市場
経理の管理職へのキャリアパスを歩む手段として、転職を考えているのであれば、昨今の転職市場も押さえておきましょう。
年収相場のほか、市場価値の上昇が予想される資格やスキルについても紹介します。
年収相場・目安
経理全体の年収相場は約450万円ですが、年代・経験によって年収は大きく異なります。
年代別に相場を見ると、20代の相場は約370万円、30代では約500万円ほどです。
経理全体における年収相場の傾向から、30代以降は管理職をはじめ、昇進するケースも多いと考えられるでしょう。
部長やCFOといった重役にまで昇進した場合、年収1,000万円を超えるケースもあります。
今後価値が上がるとされる資格・スキル
IT化を超え、DX化が求められる現代では、単調作業のデジタル化が進みます。
経理が担当する業務もデジタル化の影響を受けるため、ITツールの導入に備え、今から知識を蓄えておくと良いでしょう。
経理部門はどの業界においても、DX化が遅れている傾向にあるといいます。
業務の効率化、ひいては企業の利益向上にDX化は欠かせません。
自らが先頭に立ち、DXを推進する可能性も視野に入れておくべきでしょう。
また、昨今は海外に進出する企業も一定数あります。
未来を想定し、最低限ビジネスレベルの英語力は身に着けておきたいところです。
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この記事の監修者
経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。
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