経理に求められるITスキルと理由
- 更新日:2025.08.22
経理は、デジタル化が進みづらい業務と言われます。
そんな経理ですが、経営判断に必要な迅速なデータ分析や、働き方改革推進に伴う業務効率化が求められている背景から、IT化を進める企業も増えています。
転職市場においても、経理としての知見とITスキルを合わせ持った経理担当者は高い評価を得やすいです。
この記事では、経理のIT化によるメリットや、経理担当者にIT知識が求められる理由、必要なスキルなどを詳しく解説します。
ITスキルを身につけたいとお考えの経理担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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経理業務にIT化が求められる理由
企業のDX化が推進される中で、経理業務におけるIT化を進める企業が増えています。
その理由を解説します。
経営判断に必要な迅速なデータ分析が求められている
経理の業務である財務分析は経営判断に必須です。
必要なときに迅速な対応が求められることから、業務の自動化やスピードアップなどを実現するIT化が経理にも求められるようになりました。
日常の取引業務などが効率的に処理されていると、経営判断だけではなく、営業やマーケティング活動にも役立てられます。
働き方改革により業務の効率化が求められている
働き方改革が進み、業務の効率化による残業時間の削減や、人的リソース・コストの最適化が多くの企業の経営課題となっています。
そういった背景から、経理でもIT化による業務改革が求められています。
経理業務は、はんこの押印による稟議が必要な業務や、個人情報や事業の内部情報を扱う機会が多いため、なかなかIT化が進まない企業もあります。
リモートワークも常態化する社会情勢の中で、デジタル化への移行が求められているの背景があるのです。
経理業務のIT化で得られるメリット
経理業務をIT化では、以下のようなメリットを得られます。
業務の効率化を実現できる
経理をIT化することの最大のメリットは、業務の効率化です。
今まで手作業で行っていた業務を自動化すれば、業務時間を短縮でき、リソースの最適配分が可能となります。
また、経理にかかる人件費などのコスト削減につながり、経理業務に充てていた人材をコア業務に集中させられることから、企業全体の生産性向上も期待できます。
迅速で正確に処理できる
今まで人間が行っていた業務のIT化は、ヒューマンエラーによるミスを軽減できるので、企業の信頼性向上にも役立ちます。
また、24時間365日対応の業務処理が可能となり、人間では対処できない膨大な量のデータ処理もできるようになります。
データ管理がしやすくなる
IT化により膨大なデータを一元管理できるため、必要なときに必要な情報をすぐに確認可能です。
たとえば、顧客の取引情報や請求書発行状況などの経理業務の情報を、営業や他部署がリアルタイムで共有できるようになります。
書類を管理する手間やスペースも削減できるでしょう。
経理担当者がITスキルを習得すべき理由
経理のIT化が進む中で、経理担当者がITスキルを身につけておくべき理由を解説します。
迅速で効率的な対応ができ担当者の負担が減少
経理担当者が、一定のITスキルを習得しITツールを使いこなせると、作業効率の向上につながります。
月末や年度末など膨大な事務作業に追われるときも素早く業務ができ、経理担当者の心身への負担を減らすこともできるのです。
他者との差別化
ITの知識や技術を身につけた経理は、時代の先駆者として重宝されます。
特に、経費精算ツールや自動化の経験があると、より重宝されるでしょう。
IT化は進んでいますが、広い視点で見るとまだまだ普及段階とも言えます。
今のうちにITスキルを身に着けることで、同じ経理として働く人々の中でも差別化を図れるでしょう。
企業内で優遇される
ITの知識や技術を習得していると、プラスアルファの評価を得られる可能性が高まります。
具体的には、年収アップやポジション(職位)アップなどを期待できます。
企業内におけるIT化やDX化は、今後もますます拡大するとされており、企業内で生き残るためのスキルにもなり得えます。
経理担当者に求められるITスキル
ここからは、経理担当者が身につけておくべき、具体的なITスキルを紹介します。
PCやタブレット等の操作スキル
パソコンやタブレットの基本操作は、最低限習得しておきましょう。
デジタルネイティブである若年層でも、スマホは使えるが、パソコンの操作はわからない人も多いようです。
経理業務は膨大な数字を扱い、細部の確認が必要です。正確で間違いのない処理を行うには、パソコンなどの大きな画面の方がやりやすいです。
また、職務においてはスマホではなく、パソコンを使用する企業がほとんどですので、操作には慣れておきましょう。
経理作業に必要な経理ソフトの操作スキル
IT化を進めている企業では、経理業務を会計ソフトやクラウドソフトなどを使って管理するのが主流です。
勤務先でこうしたソフトやシステムを利用している場合は、これらをスムーズに操作できるスキルが必要となります。
ほかの人ができない活用法や、業務を効率化する使い方などを習得すると、高く評価されることもあります。
データを分析するスキル
経理ソフトやシステムのデータを分析するスキルがあれば、現状の課題や改善点の発見などが可能となります。
そこから導き出した、自社のさまざまな活動のコスト削減案や、費用対効果を上げるプランなどを、担当部署や経営層に提案できると、経理担当者としての市場価値が上がります。
こうした提案力は自分の強みとなるので、転職にも有利に活かせるスキルとなります。
Excel、Access、Word、PowerPointなどを使うスキル
Excel、Access、Word、PowerPointの基本操作に加え、さまざまな機能を使いこなせると、業務を効率化できるだけでなく、行える業務の幅も拡がります。
例えば、Excelのマクロ機能を使えば、一連の処理を自動化して作業工程を短縮できます。
PowerPointでわかりやすく見やすいレポートを作ると、説得力のあるプレゼンができます。
操作スキルを上げて高度な活用方法を身につけると、社内で教える立場になることもできるかもしれません。
ネットワーク・オンラインに関するリテラシー
インターネットやオンライサービスのリテラシーがあると、社内におけるIT化の推進役として活躍できます。
リモートワークが増える中で、経理部門においても、オンラインミーティングツールや、給与計算に影響する勤怠管理ツールなどの活用を、求められる場面も多くなっています。
これらの操作に関する知見があると、転職先でも評価の対象となります。
インターネット上のサービスを利用する上で、知っておきたいモラルやマナーの知識も、身につけておくようにしましょう。
経理や管理部門への転職ならアガルートキャリア
この記事で取り上げたように経理の仕事はIT化・DXが進んでおり、その業務を担える人材は引く手あまたです。
そもそも経理の人材は企業の採用ニーズが非常に高く、専門性のある人材は非常に重宝されます。
加えてITスキルも高いようであれば、条件の良いポジションや企業へ転職出来る可能性も高まります。
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この記事の監修者
経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。
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