大企業の経理の年収事情|年収アップの方法
- 更新日:2025.07.08
経理として年収アップを目指す場合には、大企業への転職がひとつの手段として考えられます。
転職をする前に、大企業の経理の年収はどのくらいなのかを知っておき、提示される年収額と比較するのがおすすめです。
この記事では、大企業の経理の年収事情と、転職による年収アップの方法を解説します。
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INDEX
経理の年収は高いのか
経理の年収は、他の職業を比べると、高いのでしょうか。それとも低いのでしょうか。
ここでは、経理の年収事情について解説します。
経理の平均年収は約444万円
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、経理の平均年収は約444万円です。
また、同省の「job tag」によると、経理の多くは正社員として働いています。
アルバイトやパートは少ない傾向にあるため、その点も平均年収の数値にも影響していると考えられるでしょう。
全体の平均年収と比較すると経理はやや低い
国税庁の調査では、全給与所得者のうち、正社員の平均年収は508万円です。
経理の平均年収は約444万円であるため、全体に比べ経理の年収はやや低いと言えます。
大きく平均を下回っているわけではないため、経理の年収面が不遇とは言い切れません。
経理の年収が比較的低い理由
経理の年収が低めになっていることには、いくつかの理由があると想定できます。
経理は「事務職」として他の職種と年収がまとめられていることがある
企業によっては、経理が「事務職」という大きな括りでほかの職種とまとめられていることがあります。
そのほかの職業と整合性を取るために、年収の水準が低めに設定されることがあるのです。
特に営業職を優遇する会社の場合、事務職にあたる経理の年収は低めにするケースも考えられます。
インセンティブや能力給のある経理が少ない
経理は目の前の仕事を確実にこなしていく仕事であるため、特別な成果を出すことが難しいです。
そのため成果を参考にしたインセンティブや能力給が設定しづらく、年収が特例でプラスされるケースは少ないです。
自身の努力で収入を上げにくい点も、経理の年収が低めになっている理由になるでしょう。
経理には大企業でも成果による歩合制がない
大企業の経理においても、成果による年収アップ制度は少ないです。
経理の場合、歩合制などとは異なるため、年収アップのためには、給料のベースが上がるのを待つしかありません。
そのため基本給が最初から高めに設定されやすい・在籍期間に応じてベースが上がりやすい大企業の方が、経理の年収は高めになります。
大企業の経理の年収が高い理由
大企業の経理は、中小企業と比較して年収が高めのことが多いです。
年収の高さには、以下のような理由があると考えられます。
大企業は役職が多いため年収も高くなりやすい
大企業は部署、部門、従業員数が多いため、経理の役職も多く存在します。
一般的に社内での役職が高くなるほど、報酬である年収も上がります。
昇進のチャンスが多くなる分、年収アップのきっかけも増えるため、年収が高めになります。
海外展開をしている大企業は経理の年収が高い
海外展開をしている大企業は、経理の年収が高くなりやすいです。
国外とのつながりを持つ場合、経理の仕事にも英語力が必要とされるため、語学力に長けた人材を雇う必要があります。
そのため英語のスキルが高ければ、その分高い年収が提示されやすくなるでしょう。
英語だけでなく、そのほかの言語にも精通していれば、年収アップにつながる可能性はさらに高まります。
経理が年収をアップさせる方法
経理として、年収をさらにアップさせるには、いくつかの方法があります。
経理として昇進して年収アップする
経理としての働きが認められれば、昇進による年収アップが見込めます。
会社内の役職を目指してキャリアパスを進めていくことが、年収アップの基本になるでしょう。
経理として専門性の高さを身につける
経理特有のスキルや能力を身につけると、その専門性を評価されて年収が上がることがあります。
たとえば、固定資産、原価計算、税金計算などで専門性が高くなると、年収アップにつながる可能性が高まるでしょう。
特別なスキルは経理の転職などでも活かせるため、年収アップを考えるのなら積極的に習得していくことがおすすめです。
語学を習得して年収アップを目指す
先にも紹介した通り、海外展開している企業は語学力のある経理を求めています。
そのため語学力を磨くことが、結果的に経理の年収を高めることにつながり得るのです。
語学力が高いと経理以外の仕事でも活躍できるため、将来の選択肢を広げることにもつながるでしょう。
年収アップを目指し転職する
経理の年収アップを目指すのなら、転職は特に有効な方法です。
転職に成功すればすぐに年収を上げられるため、現在の会社で昇進を待つ必要がありません。
大企業の経理を中心に転職先を吟味することで、年収を含めた高待遇に期待できるでしょう。
経理が大企業への転職で年収アップさせるためのポイント
経理の年収を大企業への転職でアップさせるのなら、いくつか把握しておきたいポイントがあります。
経理としての具体的な経験を伝える
大企業に採用されるには、これまでの経理経験を具体的に伝えましょう。
その際に、転職先でも成功体験を再現できること、失敗体験を得て成長したことをわかりやすく伝えるのがポイントです。
「財務諸表の作成をしていた」「売掛金回収を行っていた」など、具体例を出して経験を軸にしたアピールを行いましょう。
経理に関する実績だけでなくマネジメント能力があることも伝える
大企業の経理に転職する際には、マネジメント能力があることもアピールできるポイントです。
マネジメントスキルを持っていると人材は、経理部門の管理職としての採用が期待できます。
特に30代以降の転職時には、経理のスキルだけでは大企業の要望に応えられないケースがあるため、マネジメントスキルをアピールするのがおすすめです。
経理に関する資格取得を行う
大企業への転職時には、経理に関する資格を取得して能力を客観的に証明しましょう。
「日商簿記2級」「給与計算検定」「ビジネス会計検定」「ファイナンシャルプランナー」などの資格があると、経理の仕事に役立つ能力を保有していることを示せます。
資格の有無は仕事への熱意を伝える役割も持つため、やる気を評価されて採用につながる場合もあります。
また、企業によっては「資格取得手当」が支給される場合もありますので、確認してみてください。
▼参考サイト
・厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
・厚生労働省「jobtag」
・国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
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この記事の監修者
経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。
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