公認会計士合格後、監査法人へ転職する際の志望理由(例文あり)
- 更新日:2025.08.22
公認会計士に合格後は、監査法人での経験を積むのが一般的なキャリアプランです。
監査法人と言っても、大手と言われるBig4から中小監査法人まで多様な職場がある中で、企業の方向性や自身のキャリアプランに合わせた志望理由の準備が必要になります。
この記事では、監査法人への転職を希望する方向けに、志望理由を作成する際のポイントや、志望理由の例文をご紹介します。
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まずは転職理由(就職活動の軸)を整理する
転職の前にしっかりと整理しておきたいのは「転職理由」です。転職理由(転職活動の軸)がぶれてしまうと、働き始めてから転職者と企業側でミスマッチが生じてしまいます。
そのため、下記のポイントに留意しながら転職理由を整理していきます。
- 転職の目的は何か
- 譲れない条件はあるか(条件の優先順位をつけられるか)
転職理由をまとめた上で、志望理由を作成していきましょう。
志望理由を考える際の4つのポイント
次に、志望理由を作成します。志望理由は、以下の4つのポイントを押さえて検討するとよいでしょう。
- 企業への理解や共感を示す
- 会計や監査に対する関心度の高さを伝える
- 現在持っている専門知識とスキルを明確にする
- 今後のキャリアプランと学習意欲を伝える
企業への理解や共感を示す
志望する企業の理念や業務内容について調べ、自身が共感しているポイントを明確にしましょう。企業にとっても、自社への理解が深く、共感度も高い人材を採用したいと考えています。
面接で多くの方が聞かれる質問のため、入念に調べて簡潔に答えられるようにしましょう。
会計や監査に対する関心度の高さを伝える
会計や監査がメイン業務となるため、企業の財務戦略に関わりたいという意欲や、数字や財務情報に対する関心を伝えましょう。
現在持っている専門知識とスキルを明確にする
公認会計士の資格だけでなく、それを活かしてどのような業務を行ってきたのか、どのような専門知識を身に付けたのかについても伝えましょう。それが他の転職者との差別化にもつながります。
また、専門知識だけでなく、マネジメントスキルなどもアピールポイントになります。
今後のキャリアプランと学習意欲を伝える
中・長期的なキャリアプランも明確にしましょう。
企業側は、転職者が入社後にどのような貢献や成長が見込めるのかまで考えています。専門性の高い仕事のため、今後積極的に学び続ける姿勢があるかどうかも重視されるでしょう。
上記を踏まえて、長期的なキャリアプランと学習意欲を伝えることが大切です。
公認会計士の志望理由の例文
志望する企業タイプごとに、前述のポイントに沿った志望理由の例文をご紹介します。企業のタイプによって求められる役割が異なるため、それぞれに合わせた志望理由の作成が必要です。
以下に、「大手監査法人」「中小監査法人」の例文を紹介します。
大手監査法人の例文
私は、グローバル企業に対する監査業務に携わりたく、貴社を志望いたしました。
長期的には、5年後を目処に多数のグローバル企業の顧客を持ち、国際的に活躍できる人材として活躍したいと考えています。そのためにも財務に関するプロフェッショナルとして学び続ける姿勢を忘れず、スキルを磨いていく所存です。
中小監査法人の例文
私は、M&A案件に携わりたく、貴社を志望いたしました。貴社はベンチャー企業のM&A案件の実績が多く、勢いのある企業のさらなる成長に貢献できる点に魅力を感じています。
将来的にはプロフェッショナルとして多くのM&A案件を任せてもらえるような人材になりたいと考えています。そのために、企業評価や買収・売却後のサポートまで行えるような知識・スキルを身に付けていく所存です。
公認会計士の転職でNGな志望理由
志望理由を作成する際、内容によっては自らの評価を下げてしまう場合があります。以下のような内容は入れないように気を付けましょう。
- 志望理由と企業の方向性が異なっている
- 給与や待遇面を重視しすぎている
- 思いや希望だけで貢献できる内容がない
- 前職の不満が多い
志望理由と企業の方向性が異なっている
特定の業界の専門性が求められる企業と、多事業を展開するクライアントを持つ企業では、求められるスキルや人物像も異なります。志望理由を検討する際に企業理解を誤ると、「他の企業のほうがよいのでは?」と思われてしまいます。企業の方針を踏まえた志望理由になっているか、作成後にあらためて確認しましょう。
給与や待遇面を重視しすぎている
求職者側が給与や待遇が気になるのは当然ですが、採用側は志望理由で「給与や待遇」ばかりに言及されるとポジティブな印象は抱きません。求職者自身が「企業に対してどのような貢献ができるのか」という視点を持って、志望理由を組み立てることが大切です。
思いや希望だけで貢献できる内容がない
「頑張ります」「●●をやりたいです」という自分本位の思いのみを伝えるのもNGです。なぜなら、採用側にとって採用する具体的なメリットがわからないからです。思いや希望を持つこと自体は大切ですが、まずは企業に貢献できるスキルを明確に伝えましょう。そうすることで、採用側に伝わりやすいアピールポイントになります。
前職の不満が多い
不満ばかりの志望理由もマイナスの印象を与えます。志望理由を尋ねられた際に退職理由の一つとして伝えるのは問題ないですが、あまりに多いと入社しても不平不満ばかりが溜まってしまうのでは、と懸念される可能性があります。例えば、「前職で叶わなかったM&Aの仕事を、新しい環境でチャレンジしたい」など不満をポジティブに変換するのが重要です。
公認会計士の転職・志望理由のFAQ
監査法人以外の就職先の選択肢は?
公認会計士が転職する際、監査法人以外には下記のような就職先が考えられます。
- コンサルティングファーム
- 事業会社
- 会計事務所、税理士事務所
- 証券会社
- ベンチャーキャピタル
ただし、監査法人以外の企業での業務が、実務経験(業務補助等)の実務従事として認められるかどうかは個別に判断される為、事前に確認しておくとよいでしょう。
監査法人以外のキャリアプランについて詳しく知りたい場合は下記記事を参考にしてみてください。
まとめ
公認会計士の合格後は、選ぶ企業によって得られるスキルや知見が変わります。
「転職理由(就活の軸)」をもとに自分のキャリアプランに合った企業を選び、企業理解を深めた上で志望理由を作成しましょう。
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この記事の監修者
経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。
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