監査法人の売上高ランキングと、各法人の特徴
- 更新日:2025.08.22
この記事では、監査法人の売上高ランキングをご紹介します。
各法人の概要・特徴についても記載していますので、転職先を選ぶ際の参考にご覧ください。
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監査法人の売上高ランキング
監査法人の売上高ランキングトップ10は以下の通りです。
数字は、2023年に発行された各法人の「業務及び財産の状況に関する説明書類」をもとにしています。
監査法人 | 売上高 |
有限責任監査法人トーマツ | 1,428億4,500万円(2023年5月期) |
あずさ監査法人 | 1,117億3,400万円(2023年6月期) |
EY新日本有限責任監査法人 | 1,095億300万円(2023年6月期) |
PwCあらた有限責任監査法人※ | 609億8,100万円(2023年6月期) |
太陽有限責任監査法人 | 168億3,098万6,000円(2023年6月期) |
PwC京都監査法人※ | 69億9,026万8,000円(2023年6月期) |
東陽監査法人 | 48億95万7,000円(2023年6月期) |
仰星監査法人 | 45億3,560万8,000円(2023年6月期) |
三優監査法人 | 44億912万8,000円(2023年6月期) |
アーク有限責任監査法人 | 20億6,836万1,000円(2023年6月期) |
1.有限責任監査法人トーマツ
有限責任監査法人トーマツは、Big4のひとつとして知られる大手監査法人です。
1968年に等松・青木監査法人として設立された後、数度の合併・名称変更を経て、2009年に現在の有限責任監査法人トーマツとなりました。
国内では東京や名古屋、京都、大阪、福岡などを中心とした約30ヶ所の都市でネットワークを結んでいます。主要な事務所の所在地は東京都千代田区です。
世界では約50都市に海外駐在員を派遣しています。監査の取引顧客数は、2023年5月時点で3,162社です。
2.あずさ監査法人
あずさ監査法人は、Big4のひとつとして知られる大手監査法人です。
「社会に信頼を、変革に力を」という理念を掲げており、監査サービスを通じた公正な社会の実現と経済の健全な発展を目指しています。
東京や大阪、名古屋、札幌、京都など全国の主要都市に合計で約6,000名以上の人員が配置されており、そのうち公認会計士は、2023年11月時点で2,943名が所属しています。
監査業務をはじめ、保証業務や企業成長支援アドバイザリー、金融関連アドバイザリー、アカウンティングアドバイザリー、IT関連アドバイザリーといった幅広いサービスを提供しています。
取引顧客数は、2023年11月時点で3,423社です。
3.EY新日本有限責任監査法人
EY新日本有限責任監査法人は、Big4のひとつとして知られる大手監査法人です。
「グローバルな経済社会の円滑な発展に貢献する監査法人」を行動指針として掲げており、最先端のデジタル技術や海外展開する企業への対応力強化などを通じて、ステークホルダーや社会に対する高い価値提供を目指しています。
国内では東京や札幌、仙台、福島などに事務所を構えています。海外の拠点は、ロンドンやアムステルダム、ブリュッセル、デュッセルドルフなど合計38ヶ所です。
以下3つの監査テクノロジーの活用を通じて、最先端のデジタル技術と経験に裏付けられた監査を提供しています。
- EY Canvas(オンライン監査プラットフォーム)
- EY Helix(データアナリティクスのプラットフォーム)
- EY Atlas(最新の会計・監査コンテンツを提供するナレッジプラットフォーム)
取引顧客数は、2023年9月時点で3,740社です。
4.PwCあらた有限責任監査法人※
PwCあらた有限責任監査法人は、Big4のひとつとして知られる大手監査法人です。
監査業務で培った知見を非監査業務で活用しクライアント企業に強い信頼を付与することで、安心できる社会の実現を目指しています。
企業の信頼づくりに向けて、内部統制監査や財務報告のアドバイザリー、株式上場支援など幅広い視点でサポートしている点が特徴です。
国内の主要事務所は東京や名古屋、大阪、福岡に設置されています。2023年6月時点で3,006名の従業員を抱えており、そのうち公認会計士は934名です。
取引顧客数は、2021年6月末時点で2,363社です。
5.太陽有限責任監査法人
太陽有限責任監査法人は、準大手監査法人のひとつです。上場企業だけでなく、上場準備企業や学校法人、公益法人など幅広い規模や業種の監査を実施しています。
国内拠点は、東京や大阪、神戸、札幌など合計12ヶ所です。海外拠点も数多く設置しており、中国やインド、インドネシア、シンガポール、アイルランドなど、合計18ヶ国・24ヶ所に事務所を構えています。2023年9月時点で1,224名の人員を抱えており、そのうち公認会計士は332名です。
取引顧客数は、2023年9月時点で1,141社です。
6.PwC京都監査法人※
PwC京都監査法人は、準大手監査法人のひとつです。大手監査法人のPwCあらた有限責任監査法人と同じく、PwC Japanグループの所属です。
PwC京都監査法人は、監査や内部統制など「アドバイザリーサービス分野」で最先端のテクノロジーを持つ法人として、日本だけでなく世界展開も視野に入れた活動を目指しています。
具体的には、国際監査基準の手法を活用して世界水準の監査を提供したり、連結経営や内部統制などについて国際的な視点でのアドバイスを行ったりしています。
2023年9月時点で446名の人員を抱えており、そのうち公認会計士は132名です。事務所は京都と東京に構えています。
取引顧客数は、2023年9月時点で367社です。
7.東陽監査法人
東陽監査法人は、準大手監査法人のひとつです。通常の監査業務や株式上場準備中の企業支援、国際財務報告基準にもとづく監査に加えて、学校法人に特化したサービスも提供しています。
長年にわたる学校法人の監査経験をもとに、学校内部のリスクマネジメント管理や収益事業の構築などをサポートしています。
2023年9月時点で328名の人員を抱えており、そのうち公認会計士は177名です。拠点は東京・大阪・名古屋の3つであり、取引顧客数は2023年9月時点で239社に達します。
8.仰星監査法人
仰星監査法人は、準大手監査法人のひとつです。仰星コンサルティング株式会社と仰星税理士法人でグループを構成しています。
コンサルティング分野では「業務プロセスの改善」「組織再編のファイナンシャルアドバイス」などを、税務分野では「海外企業の日本進出サポート」「事業承継税務アドバイス」などを提供しており、クライアントの状況に合わせて幅広いサービス体制を構築可能です。
2023年6月時点で400名の人員を抱えており、そのうち公認会計士は262名です。オフィスは東京・名古屋・大阪・北陸に構えており、取引顧客数は2023年6月時点で281社に達します。
9.三優監査法人
三優監査法人は、準大手監査法人のひとつです。金融や流通、非営利法人、不動産、製造業、病院など幅広い業種の企業に対して、監査や非監査業務を提供しています。
三優監査法人は、会計事務所BDOインターナショナルのグループのメンバーです。164の国と地域で世界規模のネットワークを構築している強みを活かし、三優監査法人でも国際会計基準の導入支援や英文財務諸表監査など、海外で通用するための監査業務を提供しています。
国内の拠点は、東京・札幌・名古屋・大阪・福岡の5つです。2023年9月時点で319名の人員を抱えており、そのうち公認会計士は124名です。取引顧客数は218社に達します。
10.アーク有限責任監査法人
アーク有限責任監査法人は、様々な規模の上場企業の監査実績があり、IPO関連サービスにも力を入れています。中小監査法人の中でも高い売上高を誇る点が特徴です。
監査業務やIPO支援、企業買収時のデューデリジェンスに加えて、中央省庁や独立行政法人などにおける公会計部門の支援も行っています。
また、国際的会計事務所ネットワークの「クレストン・インターナショナル」にも加盟しており、そのグローバルネットワークを活かした国際会計基準の導入支援も行っています。
国内拠点は東京や浜松、静岡など6ヶ所です。2023年11月時点で185名の人員を抱えており、そのうち公認会計士は55名です。取引顧客数は116社に達します。
転職先を選ぶ際、売上高以外でチェックすべきポイント
監査法人への転職を検討している方に向けて、転職先を選ぶ際に売上高以外でチェックすべきポイントをいくつかご紹介します。
年収について
監査法人の年収は、企業規模によって異なります。規模の大きい監査法人ほど年収が高い傾向にあります。
厚生労働省が公表する令和4年賃金構造基本統計調査に、企業規模別の「公認会計士、税理士」の平均年収データが掲載されています。監査法人というくくりではありませんが、参考値としてご覧ください。
【企業規模計1,000人以上の企業に所属する「公認会計士、税理士」の平均年収】
性別 | 平均年収 |
男性 | 904万4,500円 |
女性 | 650万7,800円 |
男女合計 | 861万4,000円 |
【企業規模計100~999人の企業に所属する「公認会計士、税理士」の平均年収】
性別 | 平均年収 |
男性 | 794万7,700円 |
女性 | 674万600円 |
男女合計 | 778万4,300円 |
【企業規模計10~99人の企業に所属する「公認会計士、税理士」の平均年収】
性別 | 平均年収 |
男性 | 761万500円 |
女性 | 561万3,700円 |
男女合計 | 693万600円 |
業務内容について
監査法人の規模によって、担当する業務範囲は異なります。
例えば、大手監査法人はクライアントの規模が大きく業務が細分化されているため、特定の仕事を担当する機会が多いです。
一方で、準大手や中小監査法人は少数精鋭で動くことが多いため、早期に幅広い業務を担当できる可能性があります。
どちらを選ぶにしても、自分のキャリアを見据えて決めることが大切です。
公認会計士が、転職エージェントを活用するメリット
公認会計士が転職をする際は、特化型の転職エージェントを活用する事をお勧めします。
転職エージェントを活用することで以下のようなメリットを受けられます。
- 転職先の視野を広げられる
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 選考対策、書類作成の相談ができる
公認会計士は、キャリアの選択肢が幅広いです。転職エージェントのキャリアアドバイザーとの面談を通して、「監査法人以外に就職したほうが自分の希望を叶えられる」と気付けるケースもあります。
監査法人にこだわらず幅広い転職先について考える機会を作れるのは魅力です。
また、転職エージェントでは非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。
選考対策をしてもらえる点も、転職エージェントを活用するメリットです。
まとめ
この記事では、監査法人の売上高ランキングと、各社の概要についてご紹介しました。転職先を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
なお、既に選考を受けたい監査法人が決まっていたとしても、転職エージェントに相談してみる事をおすすめします。
転職エージェントのキャリアアドバイザーとの面談を通して、自分ではまだ気づいていない監査法人以外のキャリア選択肢が見えてくるかもしれません。
弊社が運営する、経理・財務領域専門の転職エージェント「アガルートキャリア」では、公認会計士の転職支援を行っております。
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参考
・有限責任監査法人トーマツ
・あずさ監査法人
・EY新日本有限責任監査法人
・PwCあらた有限責任監査法人
・太陽有限責任監査法人
・PwC京都監査法人
・東陽監査法人
・仰星監査法人
・三優監査法人
・アーク有限責任監査法人
・令和4年賃金構造基本統計調査
この記事の監修者
経理を主軸とした管理部門の方のキャリア支援を専門としており、特に伝統的な日系大手企業への転職に強みを持つ。その他にも国内外の会計事務所や、メーカー、商社、金融、IT、医薬ヘルスケア、消費財等々、多岐に渡る業界の企業との深いコネクションを有しており、会社規模もスタートアップから上場企業まで幅広く対応。
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