
法務部インサイド
法務部は多様な事業をともに推進する戦略的パートナー
レバレジーズ株式会社
法務部マネージャー/法務部 メンバー
合田 武司/廣澤 沙織
レバレジーズ株式会社の法務部は、なぜ「事業のパートナー」として経営の最前線で活躍できるのか――。
50を超える多彩な事業展開をバックに、M&Aや海外案件、新規事業立ち上げといったダイナミックな業務に法務が初期段階から携わるのが同社の特長です。専門知識を武器に、経営層と直接対話しながらリスク分析や戦略立案を担うその舞台裏とは?
本記事では、法務部責任者の合田様と法務メンバー廣澤様へのインタビューを通じて、レバレジーズ株式会社 法務部のリアルな魅力や働き方に迫ります。企業法務で次のキャリアを考える方、幅広い事業分野に挑戦したい方は、ぜひ最後までお読みください。
本社法務部はグループ各社の法務組織を統括する立場

レバレジーズ株式会社 法務部 マネージャー 合田 武司様
それでは合田様から自己紹介をお願いします。
合田 私はもともと専門学校の経営管理の仕事をしていました。それからレバレジーズ株式会社に中途入社をして、12年ほど務めています。
またレバレジーズメディカルケアで法務組織の立ち上げを5~6年前から始め、昨年からレバレジーズ本社の法務部の責任者を務めております。よろしくお願いします。
ありがとうございます。続いて廣澤様もお願いします。
廣澤 私はレバレジーズに新卒で入社し、最初は事業部の営業職として人材紹介領域のキャリアアドバイザーとして勤務していました。
マネジメント等を経験する中で自分のキャリアと照らし合わせ、社内異動制度を活用して法務部に異動し、現在はチームリーダーとして勤務しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
まずはレバレジーズ株式会社の法務組織について、合田様から概要をご説明をお願いします。
合田 当社はグループ全体に複数の法務組織があります。今回人材を募集しているのは本社の法務部です。本社の法務部は、子会社の法務組織を統括する役割があります。
全体でいうと、何人ほど法務組織に属していますか?
合田 全社で20名強です。
弁護士有資格者の方も最近入社されたと聞きましたが、何名いらっしゃるんですか?
合田 今、2名在籍しています。
そういったスペシャリストから新卒の方まで、多様な方が働いているのですね。
合田 その通りです。
法務部は大きく展開する事業部のパートナー
法務組織の中で、法務部の特色や強みについて教えていただけますでしょうか。
合田 当社はさまざまな領域に事業展開をしています。メディアもありますし、人材関連もあります。そこからさらに事業領域を広げている段階です。具体的に言うと、HRテックの領域でSaaSツールを開発したり、オンライン診療をスタートしたりですね。
新たな事業に対して、法務は守りの部分でも攻めの部分でも対応する必要があります。幅広い事業の広がりをしっかりキャッチアップしながら、なおかつ引っ張っていけるのが当社の法務の強みです。
そんな中で法務部全体として体制を整備しているところです。有資格者や中途経験者はもちろん、ダイバーシティを確保するために新卒採用を行って人材を育てたり、営業職からのキャリアチェンジで加わったメンバーがいたりなど、特色ある組織になっています。
前半で執行役員の森口様のお話をお聞きしたのですが、50もの事業があるそうですね。法務に携わる方も、事業の広がりに合わせてさまざまな知識を身につけるのでしょうか。
合田 そうですね。その点は働きがいとして、やりがいを感じている人が多いと思います。
廣澤様は法務のメンバーとしてどのような点にやりがいや面白さを感じていますか?
廣澤 やはり事業領域が広いですから、リリースされる事業だけでなく事業立案のタイミングから関わることがよくあります。毎月何十件も新規事業が立案され、その時点で法務に相談される環境です。
新しいことを検討する段階から法務がリスク分析や法令調査などを行い、一緒に事業を作り上げていく点に非常にやりがいを感じますね。
経営層とのコミュニケーションが日常的に行われる

レバレジーズ株式会社 法務部 廣澤 沙織様
事業の検討段階から法務メンバーも参加するのですね。
廣澤 そうですね。事業部も法務にリスペクトを持ってくれていますし、新しいことを始める上で「ここはリスク大丈夫ですか?」とか「こういうのをやりたいんですけど実現可能ですか?」など、初期のタイミングから相談される機会がすごく多いと思います。
そういった社風なのかもしれませんね。
廣澤 新卒で入社した当初から、社員同士がとても接しやすい点が大きな強みだなと感じています。メンバーだけではなく経営層とも非常に距離が近くて、コミュニケーションが取りやすい環境です。
法務もなるべく壁を作らず事業部に寄り添い、日頃からコミュニケーションを取る機会を設けています。
法務の責任者として、どのようなことを経営層から求められていると感じますか?
合田 いろんな形のビジネスにトライしていくベンチャー的な風土が各事業にあるので、誠実に事業の内容を聞き、厳しいものには厳しいと言いながらも「やるならこういう形が良いのではないか」とプランを出すことを求められていると感じますね。
「どうやったらできるか」を一緒に考えて、事業を立ち上げるパートナーとしての役割を求められているのだと思います。
実際にメンバーとして働いていても肌で感じますか?
廣澤 はい。事業部から新規事業の立案があった時も、法務が間に入り代表とコミュニケーションを取る機会があります。
代表の意向や方針をすり合わせて反映していく場面が多いので、経営トップとの距離も近いですし、法務が事業のパートナーである姿勢を強く感じますね。
合田 代表と法務部メンバーの間でグループチャットもあるんですよ。
何か方針に迷ったら直接代表に相談できるグループチャットがあります。「何かあれば聞いてくれ」と言われており、すぐに対話できる状態です。
企業法務は時に事業のストッパーになりかねない部分もあるので、会社全体で考え、対話を重視して進める姿勢が当社のコミュニケーションの特徴だと思います。
昨今、リーガルテックなどさまざまなテクノロジーが注目されていますが、何か導入しているものはありますか?
合田 はい、会社全体でテクノロジー導入を積極的に推進しており、マーケティングなどさまざまな領域に取り入れています。
法務部でも今年からリーガルテック系のツールを導入し、リーガルチェックのフローのサポートに活用しています。
今後もワークフローの効率化のためにツール導入を進め、業務体制の刷新を図っていこうと動いています。
M&A推進の動きに法務部も大きく関わっている
最近の法務部の取り組みの大きな成果を教えてください。
廣澤 昨年度から今年度にかけて、初めてM&Aを当社で行いました。事業会社のM&Aのサポートはしたことがありましたが、全く別の企業が当社にジョインして一緒に事業を行っていく形でのM&A業務は初めてでした。
最初のデューデリジェンス段階からリスクアセスメントを行い、既存契約の整理など法務で今まで経験していなかった領域のスキルを身につけられました。
絶賛PMIの真っ只中ですが、無事に買収が終わり、新たにジョインいただけたのは大きな成果だと思っています。
全く違う組織を統合するのは非常に難しいですよね。特に大変だったことはありますか?
合田 当社では昨年から本格的にM&Aの動きを強めています。そうした状況の中で、法務としてデューデリジェンスの結果やリスクアセスメントなどについて、いかに経営層の理解を得ながら話を前に進められるかがポイントでした。
そのために経営企画部などM&Aを主に担当する部署との連携を密に取り、経営層に対する報告や理解を得て、承認を得るという動きをしていました。
また、M&Aの進行と並行して弁護士事務所との連携も進めてきました。現在は顧問弁護士との連携を活かして、ノウハウを社内に蓄積しながら動いている段階です。
個人のスキル・キャリアを考慮した業務割り振り
多岐にわたる業務が発生するのは想像できますが、業務分担はどのように行っているのでしょうか。たとえばM&Aの案件をやりたいと手を挙げた方に、業務を任せることもありますか?
合田 当社では業務を完全に縦割りにしているわけではなく、今のスキルや今後任せたい領域に応じてアサインしています。
たとえば廣澤さんの場合、これまで海外関連のリーガル調整を多く担当してもらっていたので、現在も海外のM&A案件を依頼することが多いです。
このように個人のキャリアの現在地と、今後の適性やスキルに応じてアサインしています。
本人の適性やスキルに応じて決まるのですね。廣澤さんは英語に堪能なのですか?
廣澤 海外に長く住んでいたこともあり、英語でのコミュニケーションはできます。とはいえそれは英文での契約ができることとイコールではないと思いますが……経験が活かせる英文での契約に挑戦する機会が得られました。
アガルートキャリアにご相談いただく求職者の中には、英文契約や国際法務の経験が豊富ではないけれど、挑戦したいという方もたくさんいます。今いる組織では挑戦できないため、他の場所で活躍の場を求めているという相談も多いです。そういう方に対して、スキルや志向に合わせて国際的な案件を割り振ることもありうるのでしょうか?
合田 そうですね。当社は本人が手を挙げるのであれば、一度任せてみようという風土が非常に強いです。
部門責任者でも1ヶ月育休を取ることが可能

「忙しい部署」というイメージに反し、月の残業時間は20時間程度。「いざというときに踏ん張れる体制づくり」を重視しているという。
レバレジーズ株式会社での働き方についても教えてください。合田様はお子様が二人いらっしゃるそうですが、責任者としての仕事と子育てとは両立できていますか?
合田 個々のキャリアや生活に応じてさまざまな働き方があると思います。しかし、子育て世代に対してはリモートワークなど柔軟な働き方を実現できる制度が年々整ってきています。
合田様も時差出勤やリモートワークを利用されていますか?
合田 私自身は時差出勤やリモートワークはあまり使っていませんが、育休は取りました。最近では部門責任者レベルでも1ヶ月くらい育休を取ることが増えましたね。
結構「残業時間が長くて大変なのだろうか」と思う方も多いと思いますが、廣澤様の働き方と照らし合わせるといかがですか?
廣澤 私は法務部に異動してから、月の平均残業時間は20時間程度に収まっています。
突発的に問題が発生した際などは少し残業が増えることもありますが、平常時は周りのメンバーも定時に帰宅している人が多いですね。
家庭を持っているメンバーも多いですし、みんなプライベートと仕事を両立しています。
一人に業務が集中しないように分散させたり、少し余裕のある状態を保つような配慮もあるのでしょうか。
合田 そうですね。法務のみならず、管理部門全体の勤務時間についても考えています。急にM&Aが発生したり、重たい新規事業が始まったりした際、しっかり対応できる体制作りが必要です。
そのために残業が多すぎない、いざというときに踏ん張れる状態を保つことが重要だと考えています。
対話に積極的で戦略法務志向が強い人材がマッチする環境
中途採用で入社された方は、どういった業界から転職する方が多いのでしょうか?
合田 最近では、派遣会社で5年ほど法務に従事していた社員がいます。前職では限られた領域のリーガルチェックを担当していたそうですが、当社なら幅広い領域を経験できることに魅力を感じて入社したそうです。
また、企業法務の経験者や弁護士事務所で働いていた有資格者が、より事業に入り込んで活躍したいといって入社しています。
今お話いただいた事例のほかに、中途入社の方が魅力を感じそうな点や、貴社にフィットしそうな方の特徴を教えてください。
合田 前職で予防法務や臨床法務のキャリアを積んできたものの、経営層ともっとコミュニケーションを取り、ビジネスの意思決定に深く関わりたいと考える方は少なくありません。そういった方が当社に魅力を感じて応募されるケースが多いですね。
現職では戦略的な法務に携わる機会が少ないと感じている方が多いのでしょうか?
合田 そうですね。会社としては戦略法務を行っていても、個人のキャリアやスキルが追いついていないと判断されて任されていなかったケースもあります。
当社は業務が発生する機会が多いですし、手を挙げた人には一度任せてみようというマインドが強いです。そのため、経験できることも増えていくはずです。
入社された方々からも、戦略法務や経営者とのコミュニケーションに携わる機会が増えて良かったという声があがっていますか?
合田 新しく入ったメンバーも、入社1ヶ月ほどで社長を含めた会議や議論の場など戦略的な場に参加しています。「これだけコミュニケーションを密に取れる環境は素晴らしい」といった声もあがっていますよ。
経験はあるのになかなか戦略的な仕事に関われないという方には、ぜひ応募してほしいですね。
レバレジーズ株式会社法務部が中途採用で重視しているポイント
中途採用全般で重視しているポイントを教えてください。
合田 もちろん法的採用やご経験は面接の場で聞きますが、我々の社風やカルチャーとマッチするかどうかが一番大事かなと思っています。
事業のパートナーとして対話を通じて貢献しようという方や、事業の先のお客様に貢献していきたいという意識の高い方、利他性の高い方を重視したいと思っています。
貴社は新卒採用も積極的に行っていて若い方が多く、キラキラと勢いのある方が入社している印象があるのですが、管理部門にはどのようなカルチャーがありますか?
廣澤 新しい事業がたくさん立案されるためか、チャレンジ精神が強い方が多いです。ただ、バックオフィスや法務は「イケイケ」な事業部に対して俯瞰して提言する役割があるため、落ち着いているメンバーが多い印象です。
確かに、全員が「イケイケ」だとバランスが取れないですよね。
廣澤 特に法務は俯瞰してリスクアセスメントを行い、一緒に事業を作り出していくことに重きを置いているので、キラキラした「イケイケ」だけでは難しい部分もありますね。
合田 事業側では新卒の比率が高く平均年齢は25~26歳くらいですが、法務部だと30歳くらいが平均年齢です。バックオフィスは新卒が少なく中途経験者を幅広く受け入れているので、少し違った雰囲気がありますよ。
逆に「こういう人はマッチしない」イメージがあれば教えてください。
合田 「自分の仕事だけやればいい」という方はマッチしづらい部分かと思います。
廣澤さんはいかがですか?
廣澤 コミュニケーションを大切にする文化があるので、事業部や経営層とのコミュニケーションに抵抗がある方は、マッチしづらいかもしれません。
合田 先日も役員の藤本が「この法解釈でいい?」とフラッと相談に来ることがありましたが、こういった環境に慣れていない方は少し戸惑うかもしれませんね。
転職活動中の方へのメッセージ
最後に、キャリア情報を収集しているリーガルパーソンに向けて、それぞれメッセージをお願いします。合田様からお願いできますか?
合田 当社の法務部ではM&Aや海外・新規事業など、さまざまなイシューに取り組んでいます。幅広い領域にチャレンジしていこうという志向がある方には、やりがいのある環境だと思います。ぜひお声掛けください。
ありがとうございます。では、廣澤さんもお願いします。
廣澤 当社は事業の領域が非常に広く、また新たな事業も次々と立案されています。法的な素養だけでなく、事業への理解を深めて検討する場面も多く、分析的思考力やロジカルシンキングが求められます。
ご自身のビジネスパーソンとしてのレベルを上げたいと思っている方にとっては、非常にマッチ度が高いと思います。そういった方と一緒に働けたら嬉しいです。
動画:「M&Aや海外事業にも携われる」経営層との距離が近いレバレジーズの法務組織とは


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