弁護士秘書とは、弁護士を事務的な面でサポートする秘書
- 更新日:2024.12.26
法律事務所で働く弁護士秘書に憧れをもつ人も多いでしょう。
弁護士秘書は法律を勉強したことがない人や大学を卒業していない人でもなることができます。
今回は弁護士秘書の仕事内容や必要な資格、弁護士秘書になる方法を解説します。
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INDEX
弁護士秘書とは弁護士を支える秘書
弁護士秘書は忙しい弁護士の業務を事務的な面からサポートするポジションです。
弁護士が仕事をスムーズに行えるように近くで支えます。
法律事務所に直接雇われる弁護士秘書が多いですが、派遣やパートとして働く弁護士秘書もいます。
弁護士秘書とパラリーガルの違い
弁護士秘書とパラリーガルはどちらも弁護士事務所で働く職員です。
両者の違いは、法律に関する知識や経験を求められることがパラリーガルは多く、秘書は少ないことが挙げられます。
大手の事務所では違いが目立ち、中小規模の事務所では目立ちにくいようです。
地方の弁護士事務所や中小規模の事務所などでは、1人の職員が弁護士秘書とパラリーガルを兼任することもよくあります。
弁護士秘書の仕事内容
弁護士秘書は、以下のような仕事をします。
- メール・電話対応
- スケジュール管理
- 来客対応
- 書類のコピー
- 書面のファイリング
- 郵便物やFAXの管理
- 会食の手配
- 出張の手配
- 名刺管理
- 裁判所提出書面の準備
- 契約書の製本 など
弁護士業務に付随する全ての事務作業が弁護士秘書の仕事です。
弁護士秘書の勤務時間は弁護士にあわせることが多いです。一般的には9:30~9:30に始業、17:30~18:00に終業が多いようです。
弁護士秘書に必須資格はない
弁護士秘書になるために、必須の資格はありません。法学部や法科大学院を卒業している必要もありません。
五大法律事務所などの大手事務所では大卒以上を応募資格としている事務所が多いようです。
大規模事務所でも法学部卒である必要はなく、文学部や商学部など幅広い学部の人材が採用されています。
弁護士秘書に必須の資格はありませんが、求められる能力を客観的に証明する資格等は保有しておくと中途採用などで優位に働くことがあります。
ここでは弁護士秘書への転職で有利になりうる資格として、
- 秘書検定
- MOS
- TOEIC
の3つを紹介します。
秘書検定
秘書検定とは、社会人なら誰でも備えておくべき基本的な社会常識やビジネスマナーに関する検定です。
秘書検定の内容は、メール・電話対応や来客対応など弁護士秘書の仕事に直結しています。
秘書検定の級位には、
- 3級
- 2級
- 準1級
- 1級
があります。
大学生や社会人の受験生が多く、1~119回の合計受験者数は約830万人、最終合格者は約400万人です。
合格率は直近の第119回の結果で、1級25.3%、準1級44.1%、2級48.9%、3級52.5%となっています。
MOS
MOSとはマイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略で、エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる試験です。
弁護士秘書はメールや書面を作成するため、パソコンのスキルが必要不可欠です。
MOS試験に合格するとOfficeソフトを利用できることの証明になるだけでなく、仕事の効率化も図ることができます。
TOEIC
TOEICとは、日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する世界共通のテストです。
大手法律事務所や外資系法律事務所の弁護士秘書は国際的な仕事も多いです。
海外のクライアントや相手方とメールや電話でやりとりが発生することもあります。
特にTOEIC Listening& Reading Testで高スコアを取得しておくと、英語の仕事の補佐につきやすくなるでしょう。
この他に、企業法務を扱う法律事務所では、金融や会計の知識が要求されることがあります。また、国際的な法律事務所では英語以外の外国語(中国語など)の能力を活かせることがあります。
弁護士秘書になるには
弁護士秘書になるには、
- 弁護士事務所で求人を探す
- 求人サイトで探す
- 紹介してもらう
- 転職エージェントを利用する
という方法があります。
弁護士事務所で求人を探す
弁護士事務所のホームページなどで、弁護士秘書の求人情報が出ていることがあります。
小規模の法律事務所では、欠員が出たら補充する場合が多いようです。
常時求人募集があるとは限らないので、情報をこまめにチェックすることが必要です。
紹介してもらう
知り合いの弁護士や弁護士秘書に紹介してもらうという方法です。
求人情報を載せない事務所もあるので積極的に働きかければ採用してもらえる可能性があります。
求人サイトで探す
求人サイトで弁護士秘書の求人を探す方法です。
サイトでは労働条件や事務所の特徴をまとめて知ることができます。
興味がある法律事務所にエントリーした後、数回の面接を経て採用される流れです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用して、弁護士秘書の求人を紹介してもらう方法です。
エージェントはホームページや求人サイトに公開されていない求人情報を保有している場合があります。
エージェントならではの特徴として、専任のキャリアアドバイザーがつくので、面接の練習や履歴書の書き方など転職のサポートをしてくれる点があります。
まとめ
- 弁護士秘書は弁護士の仕事をサポートするポジション
- 弁護士秘書に必要な資格や試験はない
今回は弁護士秘書の仕事内容や、弁護士秘書になる方法を解説しました。
弁護士秘書には弁護士を支える役割があります。
弁護士事務所で働いてみたい方や、弁護士を裏方として支えたい方にはぴったりの職業と言えるでしょう。
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この記事の監修者
リーガル専門コンサルタントとして、弁護士・法務人材を中心に転職支援を行う。中国発大手テクノロジー企業の日本法人にて創業メンバーとして事業開発・推進に従事。スタートアップ〜大手事業会社での事業開発、マネジメント経験を有していることから、様々な角度からの俯瞰したアドバイスを強みとする。
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