第2回JILAインハウス・リーガル・アワード開催に向けて【JILA理事長:坂本様/パナソニックHD:佐川様インタビュー】
- 更新日:2025.02.03
アガルートキャリアがプラチナスポンサーをつとめる日本組織内弁護士協会(JILA)は、JILA会員の組織内弁護士を対象に第2回「JILAインハウス・リーガル・アワード」を開催します。
アガルートキャリアは本アワードの第2回開催に先がけ、JILA理事長の坂本英之様と、第1回の団体賞総合部門を受賞された佐川雄規様にインタビューを実施。
坂本理事長からは本アワード設立の経緯や第2回にかける思いを、佐川様からは第1回受賞時のお気持ちや業務への影響などをお聞きしました。
本アワードの応募資格などの詳細は、JILA公式ページからご確認ください。
PEファンド、有名企業、事務所などの アガルートキャリアは弁護士専門の転職エージェントです。弊社独自の求人をご経歴に応じて個別に紹介しております。求人の情報収集をお考えの方はお気軽にメールマガジンにご登録ください。
非公開求人が受け取れるメルマガ配信中
INDEX
日本組織内弁護士協会(JILA)坂本英之理事長コメント
JILAの概要について教えてください。
JILAは2001年に設立されました。2001年に設立された当時は、JILAのメンバーは十数人しかいなかったのですが、今ではメンバーが2100人になっています。この間に、2001年には100人もいなかった組織内弁護士も、現在は3000人を超える規模となっています。
JILAの活動について教えてください。
JILAの活動は、組織内弁護士に関する研究や政策提言などを行うことや、毎月定例会を開催することなどがあります。
JILAインハウス・リーガル・アワード開催の背景について
組織内弁護士と企業の法務部門を対象にした表彰制度を始めました。この表彰制度を「JILAアワード」と我々は呼んでいます。JILAアワードを創設した一番の目的は、組織内弁護士と企業の法務部門にスポットライトを当てるためです。
以前から日本には「弁護士ランキング」が存在しますが、法律事務所の弁護士を対象としており組織内弁護士は対象になっていません。そこで、対象にならないなら自分たちで表彰制度を作り、組織内弁護士にスポットライトを当てられるようなイベントを作りたいと思って始めたことがきっかけです。
また海外の団体が主催しているインハウスローヤーを対象にした表彰制度がありますが、JILAという日本の団体、特に組織内弁護士が作っている団体がアワードを作ることによって、より組織内弁護士にスポットライトを当てられるのではないかと思い始めました。
開催してみた印象は?
昨年度初めての開催でしたので、そもそも手を挙げてくれる方がいるのかということから手探りでした。しかし結果的には非常に多くの方に手を挙げていただけて、大成功だったと思っています。
昨年JILAアワードを受賞した方からの感想は?
受賞した結果、社内での法務部門のプレゼンスが上がったとか、採用しやすくなったとか、また法務部門の士気が上がったといった非常にポジティブな感想をいただきました。
また昨年応募してくださった全企業のインハウスローヤーに、選考委員からのフィードバックをお送りしました。フィードバックを送ったことで、応募した方から「受賞には至らなかったけれども、フィードバックをもらえて、自分たちのやっていることが周りと比べて何が良かったのか、より改善すべき点は何かがわかり、非常に貴重な機会になった」という感想をいただきました。
またこの開催に当たってはJILAのプラチナスポンサー、ゴールドスポンサーである皆さまや大学教授の先生方に選考委員になっていただきました。かなり多くの方にご応募いただいたため選考は非常に大変だったと思いますが、非常に厚いサポートをいただき、公正な選考を行うことができ、結果的に非常に盛り上がる会になったと思っています。
坂本理事長からインハウスローヤーの方へメッセージ
今年度も第2回のJILAアワードを開催する予定です。第2回は第1回の結果を踏まえ、さらにアップデートしています。
昨年は団体賞とインハウス賞という団体部門と個人部門がありましたが、個人部門については昨年より多くのインハウスローヤーに受賞してほしいという声がありました。そのため今年度は業種ごとの賞などより多くの部門を作り、より多くのインハウスローヤーに受賞の機会を作りたいと思います。
また団体賞は、大企業だけでなく中小規模の企業にも受賞していただけるよう、大中小というクラス分けをして、それぞれの部門で受賞できる形にアップデートしました。そのため、昨年よりも様々な方が受賞の機会を得られるのではないかと考えています。
JILAアワードを受賞することで、企業としても個人としてもキャリアアップにつながる可能性がありますので、ぜひ多くの方にご応募いただければと思います。よろしくお願いします。
第1回JILAインハウス・リーガル・アワード団体賞総合部門受賞 パナソニックホールディングス株式会社 佐川雄規様コメント
もともとJILAには個人として登録をしておりました。今回JILAインハウス・リーガル・アワードの募集がかかって、「面白い取り組みだな」と思って社内で検討を始めました。もちろん会社としてやることですので、会社としてやる意義があるかという話になります。
パナソニックとしてはやはり人材が大事ということで、人材の採用やリテンションという観点では、アワードに参加する意義があるのではないかと思い、参加を検討し始めました。
団体賞総合部門を受賞した時の気持ちは?
アワードの受賞が判明して非常に光栄だったのはもちろんですが、同時に非常に驚きました。事前に受賞の内示が全くなく、授賞式当日に呼びあげられて発表されるという形式だったんです。そのうえ個別部門から呼びあげられていくのですが、個別部門が7部門あるうち、パナソニックは1部門のみ受賞していたんですね。
他社さまで4部門受賞されているところなどもあったので、最後に総合部門の発表となったときにはもう「4部門受賞したところが持っていくんだろうな」と思っていて。総合部門がパナソニックということになり、正直非常に驚きました。
団体賞総合部門を受賞できた理由は?
総合部門の受賞ということで、様々な部門における取り組みをご評価いただいたということももちろんあるのですが、その中でも個別部門でも受賞している「コンプライアンス」の分野で非常に高い得点をいただいたことが大きな原動力になったと考えています。
パナソニックはグループ内部の通報制度の一元化など、様々なITシステムを使ったコンプライアンス体制を徹底しています。23万人いる従業員に対するeラーニングの徹底をはじめコンプライアンス施策を行っており、かつこれらを少しでも良いものにするために毎年改善を続けるという姿勢で取り組んでいます。
このようにグループとして注力している点を非常に高く評価いただけたということを嬉しく思っています。
JILAアワードを受賞してから変化を感じたことは?
JILAアワードの受賞をグループ内で周知をしたところ、マネジメントサイドを含めて非常に喜んでいただけました。
また、法務部門が他社と比べてどうかという評価を受ける機会がそもそもありませんので、パナソニックの法務部門が様々な取り組みをしており他社と比べて優れた取り組みであると外部の方に評価されるようなものだと明らかになったのは、法務部門のメンバーの自信になったんじゃないかと思っています。
PEファンド、有名企業、事務所などの アガルートキャリアは弁護士専門の転職エージェントです。弊社独自の求人をご経歴に応じて個別に紹介しております。求人の情報収集をお考えの方はお気軽にメールマガジンにご登録ください。
動画:第2回JILAインハウス・リーガル・アワード開催に向けて
非公開求人が受け取れるメルマガ配信中
この記事の監修者
リーガル専門コンサルタントとして、弁護士・法務人材を中心に転職支援を行う。中国発大手テクノロジー企業の日本法人にて創業メンバーとして事業開発・推進に従事。スタートアップ〜大手事業会社での事業開発、マネジメント経験を有していることから、様々な角度からの俯瞰したアドバイスを強みとする。
自身では探せない非公開求人をご提案
アガルートグループが運営する
多数の非公開求人を保有