知的財産アナリストとは

知的財産に関わる資格の1つに「知的財産アナリスト」があります。

知的財産アナリストには知財を企業経営に活かすための情報を提供する役割がありす。

知財アナリストに認定されるには所定の講座を受講し認定試験に合格する必要があります。

講座の受講資格は原則として一定の国家資格者に限定されるなど、一般的な資格とは異なるのが特徴です。

この記事では知財アナリストとはどんな職種か、知財アナリスト認定講座の概要などについて紹介します。

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知的財産アナリストとは

知的財産アナリストとは、知的財産に関連する情報の収集・分析・評価や企業価値評価などにより、知的財産を企業経営に活かすための情報を提供する職種です。

すなわち知的財産アナリストは経営と知的財産の連動を促進する役割を担う存在と言えます。

知的財産アナリストになるには知的財産教育協会(AIPE)が開催する知的財産アナリスト講座を受講し、認定試験に合格する必要があります。

※金額はすべて税込みで記載しています。2021年4月時点の情報を記載しています。最新情報は知的財産教育協会のウェブサイトにてご確認ください。

知的財産アナリスト認定講座について

知的財産アナリスト認定講座は5日間(特許)もしくは8日間(コンテンツ・ビジネスプロフェッショナル)に渡ります。

講座を受講すると認定試験の受験資格が得られます。

講座の受講対象者は、基礎となりうる専門性を既に保有する所定の国家資格者(知的財産管理技能士・弁理士・弁護士・公認会計士等、一部に公的資格を含む)に限定されます。

知財アナリスト認定講座には、

  • 特許講座
  • コンテンツ・ビジネスプロフェッショナル講座

の2種類があります。以下で各講座について紹介します。

特許講座について

特許講座は経営、ファイナンス、知的財産の専門知識と知的財産情報の分析等を通じ、企業の戦略的経営に貢献するプロフェッショナルを養成し認定する講座です。

モノづくり領域における企業の知財・経営関連部門及びそれを支援するプロフェッショナルを対象としています。

受講資格

以下のいずれかの国家資格、公的資格の保有者

  • 1級知的財産管理技能士(特許専門業務/コンテンツ専門業務/ブランド専門業務)
  • 2級知的財産管理技能士(管理業務)
  • 弁理士
  • 弁護士(外国法事務弁護士を含む)
  • 技術士
  • 中小企業診断士
  • 証券アナリスト
  • 公認会計士または会計士補
  • 税理士
  • 銀行業務検定合格者(法務、財務、税務、信託のいずれか2級)
  • 米国公認会計士(CPA)

開催日

例年、冬(2月前後)、夏(7月前後)、秋(11月前後)の3回開催されます。

2021年の開催予定は以下の通りです。

  • 第30期(秋冬頃・土日)
  • 第29期(初夏頃・土日)
  • 第28期(2~3月・土日)

受講料

150,000円(認定試験の受験料込み)

※知的財産管理技能士会の会員の場合135,000円

コンテンツ・ビジネスプロフェッショナル講座について

コンテンツ・ビジネスプロフェッショナル講座は、コンテンツやその事業を「ビジネス」の観点から評価・分析し、事業開発や事業発展に貢献できるプロフェッショナルを養成し、認定する講座です。

コンテンツ産業やその隣接産業で活躍されている方など、コンテンツを利用して事業や企業に新たな価値を創造し経営に貢献することを目指す方が対象です。

受講資格

以下のいずれかの国家資格、公的資格の保有者

  • 1級知的財産管理技能士(特許専門業務、コンテンツ専門業務、ブランド専門業務)
  • 2級知的財産管理技能士(管理業務)
  • 弁理士
  • 弁護士(外国法事務弁護士を含む)
  • 技術士
  • 中小企業診断士
  • 証券アナリスト
  • 公認会計士または会計士補
  • 税理士
  • 銀行業務検定合格者(法務、財務、税務、信託のいずれか2級)
  • 米国公認会計士(CPA)
  • ビジネス著作権検定上級合格者

開催日

例年、春(5月前後)、秋(11月前後)の2回開催されます。

2021年の開催予定は以下の通りです。

  • 第18期(初秋頃)
  • 第17期(4月・土)

受講料

150,000円(認定試験の受験料込み)

※知的財産管理技能士会の会員の場合135,000円

講座受講資格を満たさない場合の「聴講制度」

知的財産アナリスト認定講座の受講資格を満たさない場合でも、認定講座を聴講することができる「聴講制度」があります。

認定講座を聴講し認定試験に合格すると、認定アナリストの資格認定を受けることができます。

知的財産アナリスト認定試験について

ここまで知的財産アナリスト認定講座について説明してきました。

以下で説明する知的財産アナリスト認定試験(学科及び実技)に合格すると、知的財産アナリストに認定されます。

試験内容(学科・実技)

認定試験は、提出期限までに解答や課題を提出する形式で行われます。

  • 学科:択一式40問(Webフォーム入力)
  • 実技:講義内で指定されるレポート2課題(電子ファイル形式)

再受験料

  • 学科試験及び実技試験:10,000円
  • 学科試験のみ:3,000円
  • 実技試験のみ:7,000円
  • 認定試験合格者及び実技試験再受験(特許のみ):7,000円

認定試験は再受験することができます。再受験料は上記の通りです。

シニア知的財産アナリストについて

知的財産アナリストのなかでも優れたレポートを作成するスキルやプレゼン能力を持つ人を認定する制度が「シニア知的財産アナリスト」です。

シニア知的財産アナリストは知的財産情報解析を行って企業経営に資するレポートを作成し、その内容を経営者に伝達するスキルを有する者と言えます。

知的財産シニアアナリストには、

  • シニア知的財産アナリスト(特許)
  • シニア知的財産アナリスト(コンテンツ)

の2種があります。

シニア知的財産アナリストは知的財産アナリスト認定講座の認定試験(実技試験)の課題レポートのS評価者、かつプレゼンテーション審査の合格者に認定されます。

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この記事の監修者

弁護士・法務・コンプライアンス・特許・知財など、リーガル領域を中心とした管理部門の方のキャリア支援を行う。東証一部上場企業での人材紹介事業部の立ち上げ等も経験。中途採用・転職に関する深い知見を有し、選考企業ごとの個別面接対策も行い、多くの求職者の転職支援実績を有する。

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