管理部と事業部が二人三脚で会社のミッション達成を目指す【スタディプラス株式会社インタビュー(後編)】
- 更新日:2025.02.04
前回に引き続き、スタディプラス株式会社 取締役CFOの中島様にインタビューを行いました。今回は同社の法務部門強化の背景についてお話をお聞きしました。
法務領域でのご転職をお考えの方、またスタディプラス株式会社にご興味のある方は、前編と合わせてお読みください。
INDEX
ミッション実現に向けたチームづくりを目指す
―中島さんはマネジメント業務以外にも実業務に携わっているのですか?
予実管理周りと、取締役会や株主総会運営は私が行っている部分が大きいですね。
―貴社が管理部門全体を強化しようとしている背景を教えてください。
100名規模の企業で、広報なども含むコーポレート部門が6名というのはかなり少人数体制で運営していると考えています。
しかし今後あまり大勢にしたいとも、実は思っていないんです。やるべき業務を絞り、外部パートナーも利用しながら進めていこうと考えています。
当社が掲げるミッションは「学ぶ喜びをすべての人へ」です。これとは別に管理部門でも「学ぶ喜びをすべての人へ届け続ける」というミッションを掲げています。これは当社のミッションを届け続けることが、管理部門のミッションだと考えているからです。
事業部は「学ぶ喜びをすべての人へ」届けるためのアクションをしますが、それを持続させることや、安心してご提供できるようにすることは、管理部門の力が大きくかかわる部分です。
それを実現するためのチームが管理部門だと思っています。しかし実現のためには、守りと攻め両面の取り組みが必要です。
守りの要素にはリスク管理や法務によるコンプライアンスなどもありますが、攻めるためのアイデアを出すことや、「こんなことができる、あんなことができる」と一緒にディスカッションするのも管理部門の役目だと思います。
事業部門の成長を後押ししつつ、引っ張ってもいけるような管理部門になるために、体制を強化することが必要だなと考えたことが、メンバーを増員している背景ですね。
事業部門に法務面からアドバイスする機会も多い
―管理部門のメンバーには、具体的にどのような業務やミッションを任せようとお考えなのでしょうか。
当社は大きな事業が2つあるため、これらを分担しながら「私のメイン担当はこちらの事業」と割り振りながら進めたいと考えています。
また、私が実施している株主総会や取締役会の運営なども任せていきたいと思っています。
―たとえば今後新たなサービスを作るとなった際に、法的な観点から意見を出すといったことも期待されているのですか?
おっしゃる通りです。
たとえばStudyplus Adsはいわゆる「Web広告」をイメージされているかもしれませんが、広告に限らず若年層向けのマーケティング支援のプラットフォームになると考えています。
現在、大学からの受注が多いのですが単に広告枠を売るだけではありません。
大学広報のためのYouTube動画制作に企画段階から参加したり、大学のWebサイトを作ったり、新学部を作るときの調査を手伝ったりと、大学の入試広報にかかわることを全方位的に支援しています。
大学からの広告受注をするのに法務的な観点で「何か新しいことがあるのか?」と思われるかもしれません。しかし「この大学の支援のために、こんな新しいことをやってみたいんだけど、どうしたらいい?」と相談される機会がたくさんあります。
日々の業務でも、新しいことを営業メンバーと一緒に考えていくことが非常に多いです。
会社の一員として事業の成長を喜べる人にマッチする風土
―契約書のレビューだけではなく、幅広い業務経験をしたい方がマッチしそうですね。
そう思います。
事業部から相談を受けて初めてその案件を知るのではなく、事業部が何に取り組もうとしているのかを知り、「こんなことをしたい」と考えている段階からしっかり参加し、一緒に事業を考えていくために担当を分けたいのです。
担当する事業について日ごろから考えていて、「こんなアイデアもあるんじゃないか」と自分から発信できる、事業のことを真剣に考えられる法務人材がフィットすると考えています。
―ビジネスについて様々なお話をうかがっていますが、こういう話に「面白そうだな」と興味を持てる方が向いているのかもしれませんね。
そうですね。
自分も「学ぶ喜びをすべての人へ届け続ける」ことを推進しているメンバーの一人なんだと自覚すること。そして、楽しみながら事業が大きくなることを、事業部と一緒に喜べるかどうかが非常に大事だと思います。
法務としての専門性が提供できる価値を第一に考えるというよりも、事業を成長させるために法務としての専門性を武器にしようと考えられる方だとすごくいいなと。
スタディプラス株式会社の法務で働く魅力
―スタディプラス株式会社で法務として働く魅力を教えてください。
今、現在の事業をもとに新しいサービスを企画している段階です。そのため、事業の立ち上げから一緒に体験できることが魅力のひとつかなと思います。
また、管理部門はユニットに分かれていますが、体制としてはひとつの部署であることも魅力に感じてもらえるのではないかと思います。
バックオフィス業務を行っている皆が同じチームにいることで、他のメンバーがどんな業務をしているか身近に感じられます。たとえば経理の予算管理や、IR、組織開発など、会社の経営面での施策が分かりやすいです。
私は役員として事業の戦略会議にも出席します。経営意思決定の過程や、事業として「こういうことを考えているよ」だとか、会議で「今日はこんな話をしたんだよ」といったことを、日々チームメンバーとのコミュニケーションの中で共有します。
それらを通じて経営層の考えが体感できる距離で仕事ができる点も、面白い部分だと思います。
会社の資料・事業部の情報の多くが共有される
―経営会議の議事録や財務諸表なども全員見られるんですよね。
はい。管理部門のメンバーは全員見ることができます。
経営会議の議事録も見れますし、経営会議のあとすぐ管理部会をしているので、「今日の経営会議ではこんな議論があったよ」など即共有している感じですね。
直接法務に関わらないことでも共有していますが、これも私が大事にしていることです。
管理部門は会社が今後どこに向かっていくかを知っていることが、非常に重要だと思います。私が共有することを踏まえて、会計や法務としてのあり方や仕事をするうえで大事なことに共感できる方と相性がいいと思います。
私がもともと会計士だからかもしれませんが、社員の一人であるとともに会計士というプロフェッショナルでもあると考えています。
ですから会社の判断をそのまま鵜呑みにして正とするのではなく、個人の会計士としての判断を持つ意識を非常に大切にしてきました。
メンバーにも同じことを私は求めたいと考えています。
「会社としてこう決まったからよろしくね」と任せるのではなく、自分がちゃんと納得しているのか。自分の考えを持つために必要な情報は惜しみなく共有しようと思っています。
転職を検討している方へのメッセージ
―最後に中島様から、転職を考えている法務人材の皆さんにメッセージをお願いします。
事業が大きくなることを一緒に喜びたいと思っていただける方は、ぜひ当社の求人を見ていただきたいと思います。よろしくお願いします。
―本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
動画:上場準備中企業の管理部門で働く魅力
この記事の監修者
2016年創業期の株式会社ファンオブライフに参画し、人材紹介サービス立ち上げ・拡大に従事。現在はリーガル専門のエグゼクティブコンサルタントとして、弁護士・法務パーソンのキャリア支援を行う。国内外の法律事務所や、メーカー・商社・金融・IT業界等の企業法務部とのネットワークが強み。
自身では探せない非公開求人をご提案
アガルートグループが運営する
非公開求人を多数保有