知財・特許の求人相場をリーガル専門転職エージェントが解説

弊社では、弁護士・法務・管理部門専門の転職エージェント「アガルートキャリア」を運営しており、知財・特許の転職支援実績が多数ございます。

今回は、リーガル専門転職エージェントとして、知財・特許関連の求人相場について解説をしていきます。

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知財求人の最新トレンド

法務領域のなかでも知的財産(知財)領域に特化した求人が増加傾向にあります。

特許出願や商標・意匠登録の手続き、契約書のレビュー・交渉など、実務経験のあるプロフェッショナルが特に求められるため、専門性を活かしてキャリアアップを目指す方にとっては大きなチャンスといえる状況です。

  • 技術バックグラウンドや弁理士資格の需要が拡大
    バイオ・化学・IT・製造業などの先端技術分野を扱う企業では、研究開発の知見や弁理士・弁護士資格を有する人材のニーズが高まっています。
  • アニメ・ゲームなどのIP関連産業での需要の高まり
  • 英語力を活かせるポジションが増加
    海外拠点や国際特許事務所との連携が必須になるケースが増えており、英語力を強みに転職市場で差別化を図ることができます。

→ 知財・特許の求人一覧はこちら

知財・特許分野で求められるスキルと経験

知財求人では、次のようなスキルや経験が評価される傾向にあります。

  1. 特許明細書作成や審査対応の経験
    特許事務所や事業会社での出願実務経験があると、即戦力として高く評価されます。
  2. 法律知識・契約実務
    知的財産基本法や著作権法、商標法などの法務知識に加え、契約書のレビュー・ドラフティング能力が重視されます。
  3. 研究開発のバックグラウンド
    理系の学位や研究経験を持つ方は、技術内容を深く理解したうえで権利化戦略を立案できるため、企業からのニーズが高いです。
  4. 語学力(特に英語)
    外国出願や海外拠点との連携業務が発生する場合、英語力が重要なアドバンテージとなります。

法務の転職の最新動向|ガバナンス・コンプライアンス強化時代に求められる人材像

業界別に見る知財・特許求人の特徴:製造業・ヘルスケア・エンタメなど

一口に「知財求人」といっても、製造業・ヘルスケア・エンタメ業界など、扱う技術やサービス領域によって求められるスキルや知識は大きく異なります。

ここでは主要な業界の特徴を見ていきましょう。

  1. 製造業(自動車・電機・化学 など)
    • 幅広い技術領域をカバーする必要があるため、電気・機械・化学などの理系バックグラウンドが求められやすいです。
    • 特許・実用新案などの権利取得・管理業務に加え、生産技術や製造工程に関する知識を活かせるケースが多いです。
    • 競合との特許紛争対応や、海外拠点への出願サポートを担うこともあり、英語力が重視される求人も少なくありません。
  2. ヘルスケア(製薬・医療機器・バイオテクノロジー など)
    • 研究開発の成果を特許化する過程で、化学・生物学・薬学の専門知識が必要とされます。
    • 厳格な規制が存在する分野のため、FDAやEMAなど、海外規制当局に関する知見があると重宝されます。
    • 技術文献の英語読解や海外臨床データの活用など、英語力が求められるシーンも多いです。
  3. エンタメ(ゲーム・音楽・映像 など)
    • 特許や商標だけでなく、著作権やキャラクター使用許諾などの知識が重要になります。
    • 急速に進化するデジタル技術(VR/AR、AI関連など)に関連する法務対応も増えており、IT系の知見があると評価が高いです。
    • 権利侵害の防止やライセンス契約の交渉、海外配信展開などで語学力や国際感覚が必要とされるケースも多々あります。

業界ごとに重視されるポイントが異なるため、自身の専門分野や興味のある業界を明確にし、必要なスキルセットを把握すること大切です。

英語力が転職市場で求められる理由とは?

グローバル化が進むなかで、知財・特許分野においても英語力が必須となるケースが増えています。たとえば、海外特許事務所とのやり取りや、海外メーカーとの契約交渉、国際的な係争対応など、英語を使うシーンが今後も増加すると見込まれます。

  • 契約書や特許明細書の英訳・和訳
  • 多国籍企業での会議・研修参加
  • 海外の特許庁への申請サポート

英語力を活かせるポジションは、給与水準も相場より高くなる傾向があります。英語力だけが評価されることはありませんが、知財・特許の専門性・実務経験に英語力がかけ合わさることで、転職市場での評価も高まります。

事業会社のインハウス知財部門:増加する求人の背景

大手メーカーやIT企業、スタートアップ企業でも、外部の特許事務所や法律事務所に全てを依頼するわけではなく、インハウスの知財専門家を置く動きが活発になっています。自社のビジネスモデルや研究開発の強みを把握したうえで、知財戦略を一貫して推進できる人材を求める企業が増えているからです。外部の専門家をうまくハンドリングする役割も期待されることが多いです。

  • 研究開発チームとの連携
    新技術や新サービスのアイデアを、いち早く権利化するスピード感が重要。
  • 経営戦略との結びつき
    知財ポートフォリオを通じて、競合優位性を確立するための経営判断に携わる機会も多いです。
  • 知財部門の立ち上げ・強化
    スタートアップやベンチャーなど、新たに知財体制を構築する企業が増え、裁量が大きい求人も注目されています。

知財の転職相場:平均年収と待遇のポイント

実際に転職をする場合、最も気になるのが年収や待遇でしょう。経験や資格、企業規模によって幅がありますが、一般的な傾向をご紹介します。

  • 特許事務所の場合
    新卒や第二新卒で400万~500万円前後、弁理士資格や実務経験豊富な方だと600万円以上のオファー(場合によってはかなり高額なオファー)も多く見られます。
  • 事業会社の場合
    大手メーカーやIT企業のインハウス知財担当では、500万~700万円程度がベース。マネージャークラスになると800万~1000万円以上も期待できます。
  • 英語力・技術分野の専門性で上積み
    英語対応や先端技術分野の経験があると、他社に比べて年収が数十万円~100万円以上高い提示を受けるケースも少なくありません。

法務の年収相場をリーガル専門の転職エージェントが解説

知財転職で成功するためのポイント:転職エージェントの活用法

知財・特許分野で転職を検討する場合、専門性や英語力などを総合的にアピールできるよう準備することが重要です。また、業界に精通したリーガル領域に強い転職エージェントを活用すると、以下のメリットがあります。

  1. 非公開求人へのアクセス
    一般には公開されていない優良企業のポジションを紹介してもらえる可能性が高まります。
  2. キャリア相談・書類添削
    書類選考や面接対策など、専門家のアドバイスを受けながら転職活動を進めることで、内定獲得率が上がります。
  3. 年収交渉や待遇面のサポート
    エージェントを介することで、給与や入社時期など希望条件の交渉もしやすくなります。

手前味噌ですが弊社が運営している「アガルートキャリア」は、弁護士・法務・管理部門専門の転職エージェントで、知財・特許領域でも豊富な実績がございますので、うまく活用頂き、納得できるより良いキャリアを歩んでいただければと思います。

今すぐの転職ではなく、現在どんな求人があるか、今後良い求人が出たタイミングで案内してほしいなど、無料のキャリア面談で要望をお聞かせください。

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この記事の監修者

株式会社アガルート取締役(株式会社ファンオブライフ取締役を兼任)。 領域特化型転職エージェントを運営する株式会社ファンオブライフを創業し、アガルートへ売却後、同社取締役に就任。 弁護士・法務・管理部門専門エージェント「アガルートキャリア」を立ち上げ、弁護士専門エージェント エイパス株式会社を買収・吸収合併。 特化型エージェント運営やリーガル・管理部門の専門職の転職・キャリアに関する深い知見を有する。 早稲田大学経営管理研究科修了。

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