社会保険労務士の転職|年収・求人例・転職活動方法を解説

この記事では、社会保険労務士として転職を検討している方に向けて、

  • 社会保険労務士の勤務先
  • 社会保険労務士の年収
  • 転職活動のポイント

などを解説します。

社会保険労務士が転職エージェントを利用するメリットや、おすすめの転職エージェントも紹介していますので、ぜひご覧ください。

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社会保険労務士の登録状況

社会保険労務士の転職について解説する前に、まず社会保険労務士の登録者数などに関するデータを見ていきましょう。

社会保険労務士の登録者数

社会保険労務士白書(2024年版)によると、2023年の年度末時点では4万5,386人でした。

2014年度からの推移を見ると、社会保険労務士の登録者数は年々増加している事がわかります。
社会保険労務士の登録者数の推移

内訳は、以下の通りです。

年度 開業 ※1 法人の社員 ※2 勤務等 ※3 合計
2014 23,241 1,359 14,731 39,331
2015 23,480 1,648 14,982 40,110
2016 23,573 1,955 15,007 40,535
2017 23,725 2,241 15,221 41,187
2018 23,962 2,491 15,603 42,056
2019 24,158 2,759 15,970 42,887
2020 24,423 2,992 16,059 43,474
2021 24,429 3,354 16,420 44,203
2022 24,514 3,677 16,679 44,870
2023 24,549 3,915 16,922 45,386

※1. 個人事務所を開業している社労士
※2. 社労士法人の社員(出資者)
※3. 社労士法人,社労士事務所,一般企業に勤務している社労士等

開業社労士と勤務等社労士の比率

以下は、先程のデータを元に、開業社労士(開業+法人の社員)と勤務等社労士の比率を算出したデータです。

年度 開業+法人の社員 勤務等
2014 62.55% 37.45%
2015 62.65% 37.35%
2016 62.98% 37.02%
2017 63.04% 36.96%
2018 62.90% 37.10%
2019 62.76% 37.24%
2020 63.06% 36.94%
2021 62.85% 37.15%
2022 62.83% 37.17%
2023 62.72% 37.28%

年度によって多少の差はあるものの、開業社労士(開業+法人の社員)と勤務等社労士の比率は、おおよそ6:4となっています。

社会保険労務士の勤務先

ここからは、全国社会保険労務士連合会の「2024年度 社労士実態調査」を元に、社会保険労務士の勤務先を見ていきましょう。

以下は、社労士法人、社労士事務所、一般企業等に勤務している社労士を対象とした、勤務先の業種に関する調査結果です。(n=8,516)

社会保険労務士の勤務先業種

社労士法人・社労士事務所(25.7%)が最も多く、次いで製造業(10.7%)、金融・保険・不動産業(9.6%)、サービス業(9.4%)となっています。

他にも、公務、医療、小売、IT、士業事務所など、社会保険労務士が幅広い業種で活躍している事が伺えます。

社会保険労務士の年収

続いて、社会保険労務士の平均年収について解説します。

社会保険労務士の平均年収

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2019年)によると、社会保険労務士の平均年収は486万200円です。内訳は以下の通りです。

きまって支給する
現金給与額(①)
年間賞与その他
特別給与額(②)
平均年収
(①×12ヵ月+②)
33万4,900円 84万1,400円 486万200円

平均年収は、「きまって支給する現金給与額×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額」で算出しています。

なお、本調査の社会保険労務士に関するデータはサンプル数が少ない為、あくまで参考値としてご確認ください。

勤務社労士の年収相場

続いて、全国社会保険労務士連合会の「2024年度 社労士実態調査」を元に、勤務等の社労士の年収について見ていきましょう。

以下は、勤務等の社労士を対象とした年収額に関する調査結果です。(n=10,157)

勤務等の社会保険労務士の年収

300万円以上~600万円未満(38%)が最も多く、次いで600万円以上~900万円未満(25%)、300万円未満(16.8%)、900万円以上~1,200万円未満(10.7%)となっています。

また、年収1,000万円を超える勤務社労士も一定数いる事が確認できます。

回答の選択項目の都合上1,000万円以上のデータを算出する事はできませんが、900万円以上の割合は全体の16.5%となっています。

社会保険労務士の求人例

ここでは、社会保険労務士に関連する求人の一例として、実際の募集情報をもとに作成したサンプルをご紹介します。あくまで傾向を把握する参考資料としてご覧ください。

なお、社会保険労務士の求人について詳細な情報を知りたい方は、社会保険労務士の転職支援に強みを持つ転職エージェント「アガルートキャリア」までお気軽にご相談ください。

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社会保険労務士の求人①

年収 600万円~1,000万円
仕事内容 ・クライアントから寄せられる労務に関する各種相談への対応
・就業規則や賃金規程など、各種人事労務関係規程の作成・改定
・雇用契約書、労働条件通知書など、人事労務関連書類の作成・改定
・36協定をはじめとした各種労使協定や、人事労務に関わる帳票類の作成
・労務領域におけるコンサルティング業務など
応募条件 ・社会保険労務士(有資格者・合格者・合格見込みの方)
・社会保険労務士事務所や一般企業での実務経験
勤務時間 9:00~18:00
休日 【休日】
・完全週休二日制
・土日祝休み【休暇】
・夏季休暇
・年末年始休暇
・慶弔休暇
・特別休暇
・年次有給休暇

社会保険労務士の求人②

年収 450万円~600万円
仕事内容 ・クライアントごとに2名でチームを組み、複数の企業を並行してご担当いただきます。
・スキルやご経験に応じて、幅広い業務領域をお任せします。
応募条件 給与計算、社会保険手続き経験 2年以上
勤務時間 ・9:00~18:00
・休憩時間:60分
・時間外労働有無:有
休日 ・完全週休2日制(土日)、祝日
・有給休暇:10~20日

社会保険労務士の求人③

年収 350万円~500万円
仕事内容 既存の顧問先やグループ士業のクライアントに対する、人事労務に関する相談対応、人事制度の導入・改善に向けた提案など
応募条件 社会保険労務士の資格(実務経験:不問)
勤務時間 9:00~18:00
休日 ・完全週休2日制(土日祝)
・有給休暇
・GW休暇
・年末年始休暇
・産前産後休暇
・育児休暇
・介護休暇
・慶弔休暇

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社会保険労務士におすすめの転職活動方法

社会保険労務士が転職活動を行う際は、転職エージェントの活用が非常に有効です。

特に効果的なのが、総合型エージェントと専門特化型エージェントを組み合わせて利用する方法です。

社会保険労務士におすすめの転職活動方法

総合型エージェントはさまざまな業界や職種の求人を取り扱っているため、幅広い選択肢の中から自分に適した転職先を見つけやすいのが特徴で、柔軟なキャリア形成のサポートが期待できます。

一方で、専門特化型エージェントは特定の分野や職種に特化しており、社会保険労務士など士業に詳しいコンサルタントから個別にアドバイスが受けられます。業界の採用動向や求められるスキルの傾向についても熟知しているため、より専門的かつ具体的な支援を受けることが可能です。

専門特化型は、総求人数は総合型に比べて少ないですが、一般には公開されないような好条件の非公開求人を扱っているケースも多いです。

このように、両タイプのエージェントを活用することで、多角的な視点から求人情報を収集でき、より納得感のある転職活動を進められるでしょう。

社会保険労務士が転職エージェントを利用するメリット

先述した通り、社会保険労務士の転職活動において、転職エージェントの活用は非常に有効な手段です。

ここでは、エージェントを利用することで得られるメリットを解説していきます。

社会保険労務士の転職に関する情報を入手できる

社会保険労務士の求人市場は、一般的な転職サイトだけではカバーしきれない部分が多くあります。求人の数自体が限られており、加えて業界特有の情報や転職事例なども広く公開されているとは言い難いのが現状です。

その点、転職エージェントを利用すれば、業界に特化した詳細な情報に触れることができます。たとえば、企業や社労士事務所が採用に至る背景や、選考で重視されるポイント、求められる人物像など、求人票では把握できない情報も提供してもらえることがあります。

さらに、社会保険労務士のキャリア事情に精通したコンサルタントであれば、自身のこれまでの経験をもとに、将来的なキャリアプランについて具体的なアドバイスを得ることも可能です。

社労士の非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントを活用する最大の利点のひとつが、非公開求人にアクセスできることです。

非公開求人とは、企業や事務所が求人サイトや自社の採用ページに情報を掲載せず、特定の転職エージェントにだけ紹介を依頼している求人のことを指します。このようなケースは、応募の集中を避けたい場合や、重要なポジションの採用を慎重に進めたい場合、または新規プロジェクトや幹部採用などの機密性が求められる場合などに多く見られます。

社会保険労務士のように専門性が高い職種では、こうした非公開求人の中に好条件の募集が含まれていることも少なくありません。

非公開求人はエージェントを介さなければ出会えないため、転職先の選択肢を広げるためにも非公開求人は見逃せない要素です。

効率的な転職活動ができる

転職活動では、求人検索や情報収集、履歴書・職務経歴書の準備、面接の調整など、さまざまなタスクが発生します。在職中に転職活動を行う場合、こうした作業を一人でこなすのは容易ではありません。

その点、転職エージェントを利用すれば、自身の希望条件やスキルにマッチした求人をピックアップして紹介してもらえるだけでなく、企業とのやり取りや面接のスケジュール調整まで、さまざまな事務作業を代行してもらえます。

複数企業の選考が同時進行する場合でも、エージェントが全体の進捗を管理してくれるため、無理のないスケジューリングで転職活動を進められます。

条件交渉をしてもらえる

給与や待遇などの条件交渉は、転職活動において非常に重要なプロセスです。

しかし、求職者自身が企業と直接やり取りするのは容易とは言えません。伝え方やタイミングによっては選考時の印象に影響を与える可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

転職エージェントを利用すれば、希望条件を第三者の立場から客観的に企業へ伝えてもらうことができます。求職者の希望を元に、市場相場や職務内容に照らして適切な条件での交渉を行ってもらえるため、自分では伝えにくい内容でも安心して任せられます。

待遇交渉に不安を感じる方でも、経験豊富なコンサルタントのサポートがあれば、納得のいく条件で転職を実現できる可能性が高まるでしょう。

社会保険労務士の転職ならアガルートキャリア

弊社では、社会保険労務士の転職支援に強みを持つ転職エージェント「アガルートキャリア」を運営しております。

弊社は、社会保険労務士試験の合格者を多数輩出するオンライン予備校「アガルートアカデミー」のグループ会社であり、独自のネットワークや専門性を活かしたサポートに強みを持っています。

社会保険労務士の非公開求人や希少なポジションも多数取り扱っており、専門性の高いご提案が可能です。

また、社会保険労務士のキャリアに詳しいコンサルタントが在籍しており、個々の志向やご経歴に合わせた、きめ細かなサポートを提供しています。

転職をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

→ 社会保険労務士の転職相談はこちら

この記事の監修者

アガルートキャリアは、弁護士・法務・管理部門専門の転職エージェントです。弁護士や法務などのリーガル領域、ファイナンス、マーケティング、事業開発、人事など専門性の高い経営人材のキャリア支援を行っています。

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