行政書士の転職活動方法と、年収・求人を解説
- 更新日:2025.05.28
この記事では、転職を検討している行政書士の方に向けて、
- 行政書士の年収
- 行政書士に関連する求人例
- おすすめの転職活動方法
などを解説します。
行政書士が転職エージェントを活用するメリットや、おすすめの転職エージェントも紹介していますので、ぜひご覧ください。
INDEX
行政書士の登録状況
行政書士の転職について解説する前に、まずは行政書士の人数等に関する統計を見ていきましょう。
行政書士の人数の推移
日本弁護士連合会の「弁護士白書 2024年版」によると、行政書士の人数は年々増加しており、2024年時点で行政書士の人数は51,619人です。
男女別に見ても、行政書士の人数はともに増加傾向にあります。
年度 | 人数 | ||
男女計 | 男 | 女 | |
2015 | 44,740 | 39,029 | 5,711 |
2016 | 45,441 | 39,531 | 5,910 |
2017 | 46,205 | 40,033 | 6,172 |
2018 | 46,915 | 40,466 | 6,449 |
2019 | 47,901 | 41,128 | 6,773 |
2020 | 48,639 | 41,552 | 7,087 |
2021 | 49,480 | 42,163 | 7,317 |
2022 | 50,286 | 42,673 | 7,613 |
2023 | 51,041 | 43,066 | 7,975 |
2024 | 51,619 | 43,318 | 8,301 |
行政書士の男女比の推移
以下は、先程のデータを元に行政書士の男女比を算出したデータです。これを見ると、行政書士の女性比率がなだらかに上昇している事がわかります。
2024年には行政書士の女性比率が約16%となっており、2015年と比較すると3.32ポイント上昇しています。
年度 | 男女比 | |
男 | 女 | |
2015 | 87.24% | 12.76% |
2016 | 86.99% | 13.01% |
2017 | 86.64% | 13.36% |
2018 | 86.25% | 13.75% |
2019 | 85.86% | 14.14% |
2020 | 85.43% | 14.57% |
2021 | 85.21% | 14.79% |
2022 | 84.86% | 15.14% |
2023 | 84.38% | 15.62% |
2024 | 83.92% | 16.08% |
行政書士の年収
ここからは、行政書士の年収について見ていきます。
行政書士の年収は、勤務形態や業務内容、経験年数によって大きく異なります。年収を左右する要素は多く、資格取得後のキャリア設計が重要となります。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、行政書士の平均年収は591万円となっていますが、このデータは行政書士が属する主な職業分類「他に分類されない法務・経営・文化芸術等の専門的職業」のデータである為、あくまで参考値としてご覧ください。
行政書士の年収に関しては、この後に紹介する行政書士に関連する求人例も参考にご覧ください。
行政書士の求人例
ここでは、行政書士に関連する求人の一例として、実際の募集要項を参考に作成したサンプル求人をご紹介します。
業務内容や募集傾向を把握するための資料としてご覧ください。
なお、行政書士としての転職を検討されている方や、より具体的な求人情報をお求めの方は、行政書士の転職支援に強みを持つ転職エージェント「アガルートキャリア」までお気軽にお問い合わせください。
求人例①(士業法人)
年収 | 500万円~900万円 |
仕事内容 | ・行政書士業務をご担当いただきます。 ・具体的には、戸籍収集や法定相続情報の取得、各種残高証明書の取得、財産目録の作成をはじめ、預金解約、証券引継ぎ、預金分配など。 |
応募条件 | ■必須条件 ・行政書士業務経験3年以上 |
勤務時間 | 9:00~18:00 |
休日 | ・完全週休二日制(土日祝) ・年間休日125日 |
求人例②(事業会社の法務部)
年収 | 450万円~600万円 |
仕事内容 | 法務業務全般 ・会社法対応 ・リスクマネジメント ・コンプライアンス ・契約書作成・チェック ・新規事業・M&A関連業務 |
応募条件 | ■必須条件 下記いずれかに該当する方 ・行政書士・司法書士等の資格 ・ビジネス法務検定2級以上 ・ロースクール卒業 |
勤務時間 | 9:00~18:00 |
休日 | ・完全週休二日制 ・有給休暇 ・特別休暇 |
行政書士におすすめの転職活動方法
ここからは、行政書士の転職活動方法について解説していきます。
行政書士の転職活動では、転職エージェントを活用することが非常に効果的です。
その際、特におすすめなのが、総合型エージェントと専門特化型エージェントの併用です。
総合型エージェントは、業界や職種を問わず多様な求人を取り扱っており、幅広い選択肢の中から自身の志向に合った転職先を見つけるのに適しています。多方面から情報を得たい方に有益です。
一方、専門特化型エージェントは特定領域に特化しており、これまでの経験や資格を踏まえた的確なアドバイスが受けられます。専門特化型エージェントは、業界特有の採用事情やキャリアを熟知しているため、より実践的な支援が期待できます。
また、専門特化型エージェントは、大手の転職エージェントや求人サイトでも保有していないような希少な求人を保有している事があります。ポジションや条件面にこだわりたい方には大きなメリットとなるでしょう。
このように、総合型と特化型の両方を上手に活用することで、視野を広げつつ、専門的な支援も得られる、バランスの取れた転職活動が実現します。
行政書士が転職エージェントを活用するメリット
先述の通り、行政書士の転職活動において、転職エージェントを利用することは非常に有効な手段です。
ここでは、行政書士が転職エージェントを活用するメリットを紹介します。
行政書士の転職に関する最新情報を入手できる
行政書士に関連する求人市場は、一般的な転職サイトや求人情報サービスでは網羅しきれない部分が多く存在します。公開されている求人数が限られているうえ、行政書士業界特有の転職事情についても、広く共有されているとは言い難く、個人で得られる情報には限界があります。
そのような状況のなかで、転職エージェントを活用することにより、より多角的で具体的な情報にアクセスできる可能性が高まります。たとえば、採用の背景や職場の雰囲気、選考過程で重視されるスキルや経験など、求人票では見えにくい部分についても、エージェントを通じて事前に把握できるケースがあります。
さらに、行政書士のキャリアや業務内容に理解の深いコンサルタントであれば、これまでの経歴や志向に即したキャリアプランについて、的確かつ実践的なアドバイスを受けることができます。
非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントを利用する大きな利点のひとつに、非公開求人の紹介を受けられる点が挙げられます。
非公開求人とは、企業や事務所などが求人情報を一般の求人サイトや自社の採用ページに掲載せず、特定の転職エージェントを通してのみ募集をしている求人を指します。
このような形が採用される背景には、応募の集中を避けたい、採用戦略を外部に知られたくない、重要なポジションの人材確保を慎重に進めたい、といった理由があります。特に、新規事業の立ち上げや幹部候補の採用といった機密性の高い案件では、情報管理の観点から非公開とされる傾向が強くなります。
行政書士のように、専門知識が求められ求人数が限られる職種においては、好条件な非公開求人が存在する事も少なくありません。
非公開求人へのアクセスが可能となる転職エージェントの活用は、有効な選択肢のひとつと言えるでしょう。
転職活動を効率的に進められる
転職活動を行う際には、求人の情報収集に始まり、履歴書や職務経歴書の作成、応募手続き、面接日程の調整、そして内定後の条件交渉まで、対応すべき工程が数多くあります。在職中の場合、限られた時間の中でこれらを一人でこなすのは簡単ではありません。
その点、転職エージェントを活用すれば、自身の希望条件やこれまでの業務経験に合った求人をプロの視点で選定・提案してもらうことが可能です。また、企業とのやり取りや面接の日程調整といった煩雑な手続きも代行してもらえるため、負担を軽減しながら転職活動を進めることができます。
さらに、複数の求人に同時に応募している場合でも、エージェントが選考状況を整理しながら進行をサポートしてくれるため、スケジュールの管理が容易になり、効率的かつ計画的な転職活動が可能になります。
条件交渉を任せられる
転職活動では、年収や勤務条件といった待遇面の確認は非常に重要なポイントですが、これらを自分で企業に交渉することに対して不安を感じる方も少なくありません。伝え方を誤ったり、タイミングを見誤ったりすると、選考に影響を及ぼすこともあります。
転職エージェントを通じて希望条件を伝えることで、よりスムーズに調整を進めることが可能になります。行政書士の転職事情を熟知したエージェントが、適正な条件で交渉を代行してくれるため、自分では切り出しにくい要望なども、企業に対して適切に伝えてもらえます。
こうしたサポートがあることで、待遇交渉に不安のある方でも、納得できる条件での転職を実現しやすくなります。
行政書士の転職ならアガルートキャリア
弊社では、行政書士の転職支援に強みを持つ転職エージェント「アガルートキャリア」を運営しております。
行政書士試験の合格者を多数輩出するオンライン予備校「アガルートアカデミー」のグループとして、独自のネットワークを活かした専門性の高い転職支援を行っています。
非公開求人や、採用ニーズの高い希少なポジションの情報も豊富に保有しており、行政書士の経験やスキルを活かせる転職先をご紹介しています。
また、行政書士のキャリアや業界動向に精通したコンサルタントが在籍しており、一人ひとりのご経歴や希望を丁寧に伺ったうえで、最適なキャリアプランをご提案しています。
直近での転職活動については勿論、中長期的なキャリアについてもぜひお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
アガルートキャリアは、弁護士・法務・管理部門専門の転職エージェントです。弁護士や法務などのリーガル領域、ファイナンス、マーケティング、事業開発、人事など専門性の高い経営人材のキャリア支援を行っています。
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