インハウスローヤーへの転職でエージェントを活用するメリット
- 更新日:2025.02.03
事務所で一定の経験を積み、事業会社に所属する弁護士、いわゆるインハウスローヤーとしてキャリアを積む方が徐々に増えています。
日本組織内弁護士協会の調査によると、2020年度のインハウスローヤーは、2,629人となっていて、直近10年間で約6倍に増加しています。
弊社は、弁護士や経営人材専門の転職エージェント「アガルートキャリア」を運営しており、多くの弁護士のキャリア支援を行っています。もちろん事務所を移籍する弁護士も多くいらっしゃいますが、以前よりも遥かに多くの方が、インハウスローヤーという働き方を選択肢の一つにされていることが伺えます。
この記事では、弁護士専門の転職エージェントが、インハウスローヤーとして働く機会を探す場合に、転職エージェントを活用いただくメリットについて解説を行います。
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INDEX
インハウスへの転職でエージェントを活用するメリット
求人の選択肢
転職エージェントを活用する最大のメリットが求人の選択肢です。
一般の求人情報であれば転職サイトや各社のHPで集めることも出来ますが、インハウスのような希少性、重要度の高い求人情報は会社のHPなどには載っていないことも多く、特定のエージェントしか保有していないことが多くあります。
特に人気企業はある程度エージェントを絞って情報を展開していることも多いため、弁護士やリーガルに専門性を持ったエージェントを活用するのが、インハウスのポジションでより広い選択肢を得るコツです。
またインハウスの求人は、常時募集、大人数を採用することはまれです。そのため自分自身が気が向いたときに情報収集を行うスタンスだと、希望に合った求人募集の情報を逃しかねません。転職エージェントやヘッドハンターに合っておき、良い募集が出たら声をかけてもらえる関係性や新着求人を連絡してもらえるような状態を構築しておくのをおすすめします。
情報の深さ・幅
エージェントから得られる情報もメリットです。
- ポジションの募集背景
- 社内・組織事情(求人票に記載されていない)
- 業界の条件の相場
- 報酬(オファー時、入社後のイメージなど)
上記のような情報をエージェントから得られます。
仮にエージェントを介さずに自身で求人に応募し選考を進めると、そのポジションの募集背景や組織の構成を理解が浅いままになりえますし、オファーが出たとしても、相場と比較して条件が良いのか悪いのかを判断するのは困難です。
選考対策
選考対策が出来る点もエージェントを活用するメリットです。
質問の傾向や選考フロー毎の面接官、注意すべきことなど、エージェントは求人企業に直接確認していることもあれば、経験にもとづき選考の傾向やその対策をアドバイス出来ます。
企業の面接はその企業のインハウスとして活躍できそうかというスキル面はもちろん、社内メンバーとの相性やカルチャーフィットを重要視します。そのような内部情報を得て選考対策が事前にできているかどうかで大きな差がでます。
条件交渉
エージェントを介することで、報酬はもちろん、それ以外の条件(入社タイミング、仕事内容、ポジション、待遇面)で交渉を代行してもらうことが出来ます。
自分自身で交渉することも出来ますが、入社後の印象や角が立ちうることを考えると、代行しておいてもらえると良いでしょう。
エージェントが交渉したからといってすべてが希望通りの条件になるわけではないでしょうが、良い条件を引き出せる可能性はあります。転職市場の相場を理解しているので、極端に不利な条件などは避ける可能性が高まります。
※少なくとも知らずに入社してしまう可能性は減ります。
手間の削減
1社の選考だけをすすめるようであれば、転職活動の手間はさほどではないかもしれません。
しかし、多くの方は、複数の選択肢に応募をされ、その中で選考がうまくいったもの、年収・仕事内容などの希望に合ったものを選びます。
その場合、各社への応募手続き、各企業とのスケジュール調整や連絡は意外と手間になります。そうした手続きにかかる工数をエージェントが代行することで削減出来ます。
転職エージェントを利用するデメリット
コミュニケーションコスト
上記で手間の削減と書いているので、矛盾すると思われるかもしれません。
良いエージェントであれば不要な工数がかからないのですが、要領を得ないエージェントだとかえって手間になることもあるのが実情です。
実際に面談をして、コミュニケーションがスムーズな会社を選ぶようにすれば起こりづらくなります。
また担当の変更も可能な転職エージェントもあるので、個人との相性が合わないと感じられた場合、担当を変更するのも一つの方法です。
補足:選考難易度
「エージェントを使うと選考難易度があがるから利用しないほうがよい」という意見があります。
こうした意見について、補足しておきます。
前提として、求人企業は、転職エージェントから紹介された人材を採用すると、エージェントにフィーを支払います。(年収の35%程度が相場です)
上記のような考えになるという意見は、「フィーの影響で、転職エージェントからの応募だと選考のハードルが高くなる」と考えます。
しかし、この影響は希少性の高いポジションであれば、ほとんど無視しても良いレベルになります。
企業にとって重要なポジション、業績への影響度が高いポジションでは、採用時にかかる数百万円は優先的に考えることではなくなります。
- インハウスローヤーを募集するような規模感、成長性のある企業であること
- 転職市場でのインハウスローヤーの希少性
を考えた場合、エージェントフィーによって選考難易度が及ぼす影響はかなり小さくなるといってよいでしょう。
※採用ポジションによってはエージェントフィーがネックになり採用難易度が上がることはあります
インハウスへの転職では年収が下がる可能性が高い
ご存知の方も多いかもしれませんが、インハウスローヤーへの転職では、年収は下がる可能性が高いです。
企業法務系事務所からインハウスへの転職の場合です。インハウスからインハウス、事務所を移籍の場合は年収がアップすることも多いです。
あくまで可能性が高いなので、より良い条件で転職される方もゼロではありませんが、企業法務を扱う事務所からインハウスに転じる場合、年収は下がると認識頂いていたほうがよいでしょう。一方で、事務所よりも労働時間は減り、休日は増える方も多いです。
事務所からインハウスへの転職を考える方は、
- リーガル支援だけでなく自分が事業の主体者として意思決定に関わりたい
- ワークライフバランスを改善したい
この2つが理由になることが多く、必ずしも報酬面を追求する方が多いわけではありません。
とはいえ、インハウスローヤーの年収は、他同年代職種の年収と比較すれば高水準にあります。
仕事内容、働き方、報酬、またそれ以降のキャリア(事務所でパートナーを目指すか、企業で法務部長・役員などを目指すかetc…)など総合的な判断で意思決定を行うことになります。
ご自身が何を優先したいか、重視したいかで検討する選択肢は変化します。
※こうしたキャリアの相談相手としてもエージェントは活用出来ます。
インハウスローヤーに転職した方のインタビュー動画を公開中
アガルートキャリアでは、You Tubeチャンネルも運営しています。
ぜひ一度ご覧いただき、転職活動を進めるうえでの情報源としてお役立てください。
インハウスローヤーへの転職ならアガルートキャリアにご相談ください
「アガルートキャリア(運営:株式会社ファンオブライフ)」は、弁護士や法務スペシャリスト、経営人材を専門とする転職エージェントで、多くの弁護士、リーガル人材の転職・キャリア支援を行っています。筆者は特に弁護士を中心にキャリア支援を行っています。
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など独自の求人を多数保有しています。
記事で述べたように、ご自身のネットワークでカバーできない情報を提供出来ますし、キャリアの壁打ち相手として活用いただくことも可能です。
今すぐでなく、中長期のキャリアもぜひご相談ください
弊社との面談はすべて無料です。
面談を行って頂いたからといって、すぐに求人に応募しなければいけないわけではありません。
今後の展望を伺い、中長期でご支援が可能です。
条件の良い募集は、タイミングが限られていることも多く、常に情報を仕入れておくことが、弁護士の転職活動のポイントです。
とはいっても、お忙しい弁護士の方々が常に転職サイトを見たり、エージェントとお会いしたりというのは手間ですので、弊社のようなエージェントが発信する情報をご活用頂ければと思います。面談依頼頂いた方限定で、弊社保有求人を紹介するメールを定期的にお送りしております。お気軽に以下のフォームよりご相談ください。
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この記事の監修者
リーガル専門コンサルタントとして、弁護士・法務人材を中心に転職支援を行う。中国発大手テクノロジー企業の日本法人にて創業メンバーとして事業開発・推進に従事。スタートアップ〜大手事業会社での事業開発、マネジメント経験を有していることから、様々な角度からの俯瞰したアドバイスを強みとする。
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