法学博士と法務博士の違い
- 更新日:2025.07.08
法学博士と法務博士は、いずれも大学院を修了した者に付与される学位で、「法学」と「法務」はいずれも法律に関連する言葉です。
一見違いはないように思えますが、法学博士と法務博士は似て非なる学位です。
この記事では法学博士と法務博士の違いを解説します。
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法学博士と法務博士の違い
法学博士と法務博士は、いずれも大学院過程を修了すると付与される学位です。
法学博士と法務博士は、
- 研究者養成を目的とするか
- 実務家養成を目的とするか
という大学院過程の目的に違いがあります。
法学博士とは
法学博士とは、研究者養成を目的とする大学院の法学に関する専攻分野の博士課程を修了した者に付与される学位です(学校教育法第104条3項)。
法学博士になるには、大学院の法学に関する専攻分野の博士課程を修了します。
博士課程を修了するには博士前期課程(標準修業年限2年)を修了した後、博士前期課程(標準修業年限3年)を修了する必要があります。
法務博士とは
法務博士とは、実務家養成を目的とする法科大学院課程を修了した者に付与される学位です(学校教育法第104条1項、学位規則第5条の2)。
実務家養成を目的とする大学院を専門職大学院といいます。
専門職大学院として専門職大学院設置基準に明記されている大学院は、
- 法科大学院(専門職大学院設置基準第18条1項)
- 教職大学院(同基準第26条1項)
の2つです。
法務博士になるには法科大学院課程を修了する必要があります。
法科大学院の修業年限は、
- 2年(既修者コース)
- 3年(未修者コース)
の2コースによって異なります。
まとめ
法学博士と法務博士は、いずれも法律に関する分野における大学院過程を修了した者に付与される学位です。
法学博士は研究科養成、法務博士は実務家養成、という目的に違いがあります。
- 法学博士:大学の研究者を目指す者が取得する学位
- 法務博士:法曹を目指す者が取得する学位
といえるでしょう。
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この記事の監修者
弁護士・法務・コンプライアンス・特許・知財など、リーガル領域を中心とした管理部門の方のキャリア支援を行う。東証一部上場企業での人材紹介事業部の立ち上げ等も経験。中途採用・転職に関する深い知見を有し、選考企業ごとの個別面接対策も行い、多くの求職者の転職支援実績を有する。
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