事務所を知る
渥美坂井法律事務所のシニアパートナーが辿り着いた「コンプライアンス×ブランディング」という領域
渥美坂井法律事務所・外国法共同事業
シニアパートナー/弁護士
三浦 悠佑 様
弁護士という職業において、いかに自身のプラクティスを築き上げるかは、キャリアを歩む上での大きなテーマです。特に大規模な法律事務所において、自分にしかできない仕事を見つけるまでの道は、決して平坦ではありません。
今回は、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業(以下、渥美坂井法律事務所)でシニアパートナーを務める三浦弁護士(第一東京弁護士会所属)にお話を伺いました。知財分野への憧れから始まったキャリアの変遷や、出向先での手痛い挫折、そして「コンプライアンス×ブランディング」という独自の領域に辿り着くまでの軌跡を詳しく紐解きます。
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憧れの分野でも、自分に合わないことはある

渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 シニアパートナー/弁護士 三浦 悠佑 様
本日は渥美坂井法律事務所の東京オフィスにお邪魔しております。シニアパートナーの三浦先生にお話を伺います。まずは自己紹介をお願いできますでしょうか。
弁護士の三浦です。渥美坂井法律事務所でシニアパートナーをしており、2026年には弁護士を始めて20年という節目を迎えます。
主な取り扱い分野はコンプライアンスや不正調査を中心に、独占禁止法や取適法などです。以前は都内の別事務所で6〜7年ほど勤務し、その後こちらに移ってから13年というキャリアになります。
三浦先生は現在2所目とのことですが、ファーストキャリアとして最初の事務所を選ばれた際の観点を教えてください。
元々は知的財産の弁護士になりたかったんです。ただ、当時の私には、崇高な想いなどは何もなくて「知財っておしゃれな感じでかっこいい」という非常に浅い理由、憧れがあっただけでした(笑)。
そのため、知的財産やファッションブランドの仕事に強い事務所をいくつか回り、内定をいただいたところに飛びつく形で決めました。
やりたいことがはっきりされていたのですね。実際に知財の案件は多かったのでしょうか。
知財系の事務所でしたので案件の数がありとてもやりがいはあったのですが、様々な理由から、早々に「これは自分が得意な種類の仕事ではないな」と感じてしまいました。
新たな環境を求めて転職に踏み出した

30代という若さがあるうちに、よりチャレンジングな環境へ身を置こうと考え転職を決意。
最初の事務所に6〜7年ほど在籍された後、現在の事務所に移られたきっかけは何だったのでしょうか。
前の事務所は本当に素晴らしい環境で大きく成長させていただきましたが、数年経つと自分の得意な分野が次第に固定され、今後も同じような仕事を繰り返していくのかな、という感覚がありました。
30代という若さもあり、「もうちょっと別のことにチャレンジしたい」「現職ではお付き合いのない多様なお客様と仕事をしてみたい」という気持ちが強まったのが大きな理由です。
より刺激的な環境を求められたのですね。転職先として渥美坂井法律事務所を選んだ決め手は何でしたか。
当時、前の事務所から先に移籍していた弁護士が数名おり、話を聞きやすい環境にありました。新人の頃にお世話になった方も在籍しており、仕事の進め方などを伺ううちに興味が湧いたんです。
それと実は新人の頃に一度こちらの面接を受けて落とされてもいて、今度こそぜひ弁護士として貢献したいという思いもありました。
出向を通じ「天狗の鼻」が折れた
入所されてから、かなり早い段階で出向を経験されたと伺いました。
シニアアソシエイトとして入所して、わずか3週間後に出向の話が来ました。2014年1月から3年間、日本郵船株式会社で独占禁止法の再発防止プロジェクトに携わりました。
事務所から私のデスクが消え、100%駐在という形でのスタートでした。
出向での経験は、その後のキャリアにどう影響しましたか。
最大の学びは、お客様とのコミュニケーションの取り方です。出向前の私は、「自分は他の弁護士よりも分かりやすい説明ができる」と自信満々で、いわば天狗になっていたんですね。
しかし、実際に企業内で仕事をしてみると、私の説明は悪い意味で「弁護士的」で伝わりにくいものだったと思い知りました。着任早々、天狗の鼻をボキボキに折られてしまったわけです。法律を説明するスキルの未熟さを痛感した貴重な経験です。
自身の強みを再定義しパートナーとして新たなステージに立つ

パートナー就任後は理想の姿を模索し、悩む日々を送った。
帰任後、すぐにパートナーに昇格されたそうですね。パートナーになってからの心境の変化はいかがでしたか。
最初は実感がありませんでしたが、次第に請求業務や顧客との調整といった裏方的な管理業務が増え、仕事の質が変わるのを感じました。
また、自分一人が前に出るのではなく、若手を育成・指導しながら一緒に仕事をするという役割も意識するようになり、パートナーとしての理想像を模索する日々が続きました。
現在注力されている「コンプライアンス×ブランディング」という領域には、どのように辿り着いたのでしょうか。
パートナーになった後の2017年頃、自分のプラクティスについて深く悩んだ時期がありました。弁護士としての最初の10年間、何も考えずに「何でもやります!」という姿勢で取り組んできたせいで、ふと「自分には得意分野と呼べるものが何もないのではないか」というネガティブな気持ちに沈んでしまったんです。
その状況をどう打破されたのですか。
恩師である一橋大学の阿久津聡先生とお話しする機会があり、「三浦さんがやりたいことはブランディングだよね」と言葉をいただいたのがきっかけです。
コンプライアンスって、何だか息苦しいイメージがありますよね。組織内で歓迎されにくいこともあるでしょう。でも、どうせやるならポジティブでみんなに感謝されるものにしたいじゃないですか。そのためにはどうしたらいいんだろうと考えていたんです。
そんな中で阿久津先生の言葉がきっかけで、コンプライアンスとブランディングの融合というコンセプトに思い至りました。例えば、コンプライアンスを徹底し、それをステークホルダーに正しく知っていただくことで、その企業は他社よりもステークホルダーに選ばれる存在になるかもしれない。コンプライアンスを突き詰めていけば、それは企業のブランドの一部になるというわけです。
この「コンプライアンスとブランディングの融合」は、ブランディングを学び、コンプライアンスを仕事にしてきた私にしかできない仕事だと思いました。
こういう新しいコンセプトに実際に挑戦できているのはこの事務所の風土があってこそだと感じています。
最後に、若手の頃にやっておけばよかったと思うことはありますか。
私自身が一番やっておいた方が良かったなと思うのは……
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