司法試験・予備試験の勉強用の倒産法の基本書や問題集といった教材はとても多く、結局どれがよいのわからず迷っている方も多いと思います。

また、最新版の基本書や書籍を探すのも難しいものですよね。
そこで、このコラムでは、最新版の倒産法の教材本について、比較したうえで、おすすめを紹介しています。
それぞれの内容や活用方法についても解説していますので、ぜひご覧ください。

<選べる科目別講座!>選択科目を効率的に対策!選択科目が不安な方におすすめ!

これ一つでOK!インプット・論証集を用いた学習・過去問対策まで、総合的に学習可能◎

各科目講師による無料ガイダンス公開中!

【倒産法】基本書おすすめランキングTOP5 

1倒産法講義(日本加除出版株式会社・野村剛司/森 智幸)
2倒産処理法入門(有斐閣・山本和彦)
3破産法・民事再生法(有斐閣・伊藤眞)
4倒産法(信山社・三上威彦)
5プロセス講義倒産法(信山社・加藤哲夫)

倒産法講義(日本加除出版株式会社・野村剛司/森 智幸)

※引用:amazon

『倒産法講義』の特徴は、何より、手続きの流れが図解に落とし込まれ、丁寧に解説がなされている点です。
多くの基本書は、詳細な解説がなされている半面、文字として羅列している場合が多く、読んでいてもイメージが湧きにくいことが多々あります。

ですが、本書は、手続きの流れが図解として示されており、今どの手続き箇所を勉強しているのか、最終的にどこに向かって勉強しているのか等がとてもイメージしやすい内容になっています。

倒産法を初学者を問わず、学習する全ての方におすすめできる一冊です。

倒産処理法入門(有斐閣・山本和彦)

※引用:amazon

『倒産処理法入門』の特徴は、本文の詳細な解説はもちろん、コラムが充実している点です。

本書の各所に記載されているコラムには、最先端の議論だけでなく、細かい疑問点について解説がなされています。ですので、入門という表題ですが、かゆいところにも手が届く一冊になっています。

内容的にもボリューミーで、倒産法を全く知らない初学者が読み進めるにはやや難しいところもあるため、どちらかというと中級者から上級者の方におすすめできる基本書です。

破産法・民事再生法(有斐閣・伊藤眞)

※引用:amazon

『破産法・民事再生法』の特徴は、脚注の解説が他の基本書と比較して大変充実している点です。

本文の解説よりも脚注の解説の方が文量が多いのでは、といえるほど脚注の解説が充実しており、破産法・民事再生法の情報量としては群を抜いています。

その分、脚注も含めて通読をするには、そこそこの時間と労力を要することから、まずは本文を、その後疑問に思った箇所については脚注まで読み込む、といった使い方がおすすめできます。

そのため、中級者以上の方にお勧めできる基本書といえるでしょう。

倒産法(信山社・三上威彦)

※引用:amazon

『倒産法』の特徴は、何といってもその情報量です。

倒産法に関する必要な情報は本書1冊あれば必要かつ十分であるといえます。
また、非常に詳しく解説がなされており、いわゆる行間を読む作業は一切不要です。
そのため、大変文量が多くなっており、本書を読めば倒産法のほぼすべてを理解することができます。
その一方で、通読には大変時間がかかるという難点もあります。

初学者の方は辞書的に、中級者以上の方は副本としての基本書として活用するとよいでしょう。

プロセス講義倒産法(信山社・加藤哲夫その外)

※引用:amazon

『プロセス講義倒産法』の特徴は、初学者にも大変わかりやすい項目立てになっている点です。

具体的には、趣旨→基本→展開という項目立てになっており、そもそも今から学ぼうとしている手続きがどのような趣旨のもとで構築されているのか、基本的な手続きの内容はどのようなものか、展開としてより発展的が議論がそれぞれ丁寧に解説されています。

ですので、通読に向いており、初学者にもおすすめすることができる一冊です。

【倒産法】演習書・問題集おすすめランキングTOP3

1基礎トレーニング倒産法【第2版】(日本評論社・藤本利一)
2倒産法演習ノート‐倒産法を楽しむ22問【第3版】(弘文堂・山本和彦)
3ロースクール演習倒産法(法学書院・加藤哲夫)

基礎トレーニング倒産法

※引用:amazon

『基礎トレーニング倒産法』は、具体的な事例を法科大学院で教鞭を取られている弁護士や研究者が詳細に解説している演習書になります。

特徴は、それぞれの手続き場面に応じて、満遍なく問題が設定されている点です。
代表的かつ基本的な論点に着目して、解説がなされているので、まずはじめに取り掛かる演習書として最適です。

また、現役で法科大学院で教鞭を取られている先生方が記載しており、内容面も大変わかりやすいものになっています。

倒産法演習ノート‐倒産法を楽しむ22問【第3版】

※引用:amazon

言わずと知れた、演習ノートシリーズの倒産法です。
比較的長文の設問に対して、具体的な解説がなされているのが特徴です。

特徴としては、長文の設問であるため、重要な論点とされる事実がどこに、どのように問題文上にちりばめられているのかを演習を通して学ぶことができます。
そのため、より実践的な演習書としての性格が強いです。

倒産法の学習がある程度進まれている方や倒産法を得点源にしたい、といった方におすすめすることのできる一冊となっています。

ロースクール演習倒産法(法学書院・加藤哲夫)

※引用:amazon

いわゆるロースクール演習シリーズの倒産法です。

『ロースクール演習倒産法』の特徴は、短文から中文程度の問題文が数多く掲載され、ポイントが絞られた解説がなされている点です。そのため、出題されている論点もメジャーな論点に限定されており、まずは主要な論点を把握したいといった方にお勧めです。

一方で、問題文は長文ではないため、問題文から事実を拾う能力を習得するといった点に着目して力を伸ばしたいと考えている方にはお勧めできません。

いずれにせよ、全ての方にお勧めできる演習書であることには変わりません。

【倒産法】論証集おすすめランキングTOP3

1【2024・2025年合格目標】司法試験|倒産法 論証集の「使い方」
2アガルートの司法試験・予備試験 総合講義1問1答 倒産法
3ロースクール演習倒産法(法学書院・加藤哲夫)

【2024・2025年合格目標】司法試験|倒産法 論証集の「使い方」

【2024・2025年合格目標】司法試験|倒産法 論証集の「使い方」は、司法試験・予備試験予備校であるアガルート講師が書きおろした論証集と解説講座が併せて販売されているものです。
倒産法の論証集といったら、まずはこの講座をおすすめします。

論証集の「使い方」と表題されているように、単に論証が掲載されているのではなく、いかに論証を、本試験で使うか、といった観点から丁寧に論証の使い方を解説しています。

さらに、判例百選に掲載されている重要判例をコンパクトに論証に落とし込んでおり、判例に裏付けされた論証を自然と身に付けられるだけでなく、同時に判例の学習も進むという利点もあります。

倒産法を学習する全ての方に共通してお勧めすることが出来る講座・論証集です。

アガルートの司法試験・予備試験 総合講義1問1答 倒産法

※引用:amazon

『アガルートの司法試験・予備試験 総合講義1問1答 倒産法』は、倒産法の重要論点や知識を1問1答形式で掲載している珍しい書籍です

特徴として、1問1答で倒産法の重要な規範を網羅的に抑えることができること、そして1問1答形式であるためスピード感をもって読み進められる点が挙げられます。
何度も繰り返し行うことで記憶の定着を図ることができるところもメリットとなっています。

論証の核となる部分を要領よく学習することができ、自然と論証力が身に付くため、倒産法を学習するすべての方にお勧めできる一冊です。

ロースクール演習倒産法(法学書院・加藤哲夫)

※引用:amazon

『ロースクール演習倒産法』は倒産法の演習書でも紹介をしましたが、論証集としても有効に活用することができます。

比較的短い問題が掲載され、解説にはポイントとなる規範が明確に記載されているだけでなく、なぜそのような規範になるのかまで簡潔ながらも要領を抑えた解説がなされています。
ですので、本書は演習書だけでなく、論証集としても活用することができる良書です。

問題演習をしつつ、論証集としても活用したいと考えている方にとっては非常にお勧めすることができる一冊になっています。

【倒産法】入門書おすすめランキングTOP3

1倒産法講義(日本加除出版株式会社・野村剛司/森 智幸)
2倒産法(有斐閣ストゥディア・倉部真由美/高田賢治他)
3プレップ倒産法(弘文堂プレップシリーズ・徳田和幸)

倒産法講義(日本加除出版社・野村剛司/森智幸)

※引用:amazon

倒産法の基本書でもご紹介しましたが、本書は倒産法の入門書としても大変お勧めできます。
上述したように、本書は図解が丁寧で、いまどの手続きのことを学習しているのかを意識したうえで読み進めることができます(この点は、特に初学者にとっては非常に重要なことで、初学者の方は基本書を読み進めていくと今何を勉強しているのかわからなくなることが多々あるように思います)。

また、本文の説明も大変わかりやすく、簡潔に解説がなされています。

したがって、まず入門書として挙げるとしたら、本書になります。

倒産法(有斐閣ストゥディア・倉部真由美/高田賢治他)

※引用:amazon

有斐閣ストゥディアシリーズの倒産法です。

当該シリーズは入門書としてもともと定評で、倒産法の分野においても入門書として大変わかりやすくなっています。

本書も全体で260頁前後と短いながらも、破産法・民事再生法のいずれも網羅的に説明がなされています。ですので、まずは倒産法と民事再生法の全体像を掴みたいという方にとっては非常に有益な入門書になっています。また、随所にコラムも散らば目られており、そのコラムも大変勉強になります。

プレップ倒産法(弘文堂・徳田和幸)

※引用:amazon

弘文堂のプレップシリーズの倒産法です。

当該シリーズも、上記ストゥディアシリーズと同様に入門書として非常に定評のある一冊です。
本書の特徴は、上記ストゥディアシリーズよりもさらに短く、168頁という文量の中で倒産法について網羅的に解説をしている点です。
解説は、(民事再生法ではなく)倒産法になっていますので、倒産法をまずもって勉強したいと思っている初学者向けの一冊となっています。

【倒産法】判例集おすすめランキングTOP3

1倒産判例百選(別冊ジュリスト・松下淳一)
2倒産法判例インデックス(商事法務・瀬戸英雄)
3ロースクール倒産法(有斐閣・三木浩一)

倒産判例百選〔第6版〕 (別冊Jurist) 

※引用:amazon

判例百選の倒産法です。判例集といったら、まずは判例百選です。

他の科目と同様に判例百選は、事例と判旨が丁寧に記載されているだけでなく、解説も実務家・研究者といった倒産法の最前線で活躍なされている先生方が執筆しており、安心感をもって読み進めることができます。

倒産法の判例集で迷われている方は、まずは倒産法判例百選を手に取り、学習することをおすすめします。

倒産判例インデックス

※引用:amazon

判例百選では物足りず、倒産法を得点源としたいと考えている方におすすめの判例集が本書になります。
本書は文量も多く、すべてを通読することは難しいかもしれませんが、判例の事例の理解という点では関係図が記されており、その点では判例百選よりもわかりやすい構造になっているのが特徴です。

判例百選や重要とされる判例の理解をより深めるための副読本として活用するのがよいと思います。
ですので、本書は中級者~上級者向けの判例集になっています。

ロースクール倒産法(有斐閣・三木浩一他)

※引用:amazon

ロースクールシリーズの倒産法です。
本書の特徴は、簡単な事例が掲載され、解説における判例の掲載が非常に充実している点です。
どのような事例で判例が問題となるのか?といった、より実践的な学習をすることができます。
ただ、解説はやや言葉足らずなところもあり、行間を読まなければいけない部分もあるため、全くの初学者向けではありません。

単に判例を学習するのではなく、どのような事例において判例が問題となるのかという点に絞って学習をしたい方にとっては大変お勧めできる一冊です。

まとめ

以上が倒産法の基本書等のご紹介になります。

倒産法の学習がどこまで進んでいるのか、選択科目の1つである倒産法の学習にどこまでの時間と労力を割くことが出来るのか、によって選ぶべき基本書や問題集、判例集は異なってきます。
漫然と基本書を選ぶのではなく、目的意識を強くもって基本書を選んで頂ければと思います。

その際には、本コラムでご紹介した内容を参考にして頂き、実際にご自身で基本書を手に取り、内容を確認し、自分に合うか否かを吟味したうえで1冊を選んで頂ければ幸いです。

本コラムが皆様の倒産法の基本書選びの1つの指針になることができれば嬉しく思います。よい基本書・教材を基に、倒産法の学習を効率よく進めて頂ければと思います。

司法・予備試験で確実に点数を取れるように

<選べる科目別講座!>あなたの選択科目対策を集中的にサポート!
選択科目で問われる知識をインプット→過去問解析でベストな解答方法を学べる講座です。
また、「論証集」の使い方を学び、選択科目における重要論点を効率的に理解できます。

選択科目を効率的に対策!選択科目が不安な方におすすめ!

これ一つでOK!インプット・論証集を用いた学習・過去問対策まで、総合的に学習可能◎

各科目講師による無料ガイダンス公開中!

▼まずはアガルート講座を無料体験したい方はこちら▼

約13.5時間分の動画講義が20日間見放題!

実際に勉強できる!司法試験・予備試験・法科大学院入試対策のフルカラーテキスト        

合格者の勉強法が満載の合格体験記!

司法試験・予備試験・法科大学院入試試験の全てがわかる!
司法試験/予備試験/法科大学院試験ガイドブック

合格の近道!司法試験のテクニック動画

割引クーポンsale情報が届く

1分で簡単!無料

▶資料請求して特典を受け取る