司法試験に挑戦してみたいけれど、年齢制限があるのか？

また、資格取得の平均年齢について知りたい方は多いと思います。

このコラムでは、司法試験受験の年齢制限はあるのか、合格者の平均年齢と最年少記録についても解説します。

司法試験に年齢制限はある？

司法試験は、弁護士や裁判官、検察官といった法律専門職になるための重要な門戸であり、過酷な試験として知られています。

しかし、この試験には年齢制限は存在しないのが現状です。年齢に関する条件は一切定められておらず、どの年齢でもチャレンジが可能なのです。

このような状況は、司法試験が純粋に参加者の法律知識と論理的思考能力を問うものだからこそです。試験は知識や経験、思考力を重視する一方で、それがどの年齢で得られたかは問題にしていません。

これは、法律家としての職務を果たすための能力が年齢とは無関係であるという観念を示しているとも言えるでしょう。

弁護士・裁判官・検察官になるのに年齢は関係ある？

弁護士、裁判官、検察官になるのに年齢は関係なく、司法試験にさえ合格していれば、誰でもなることができます。

ただし、弁護士は弁護士事務所への就職活動があり、その際に若い方が有利に働く可能性は考えられます。

司法試験合格者の最年少記録は？

司法試験の最年少合格者について語るとき、その記録は驚くべき18歳となっています。

これは、現行の司法試験制度に移行してからの記録で、このように十代で司法試験に合格する人は稀で、例年の司法試験の最年少合格者は20～21歳を推移しています。

この若さで合格するためには、高校生ないし大学1～2年次に司法試験予備試験に合格する必要があります。したがって最年少レベルでの司法試験合格を目指すのであれば、大学入学前から司法試験予備校等に通い司法試験予備試験を受験する準備をすると良いでしょう。

司法試験合格者の最高年齢は？

一方、最高齢合格者の記録は71歳とされています。

このように高齢で合格する方は退職後もしくは働きながら勉強を継続して、法科大学院に入学しもしくは司法試験予備試験に合格して司法試験を受験する方が多いです。

これらの事例から、司法試験は幅広い年齢層に開かれており、年齢は合格に対する障壁とはならないことが明らかです。

司法試験合格者の平均年齢は？

年度	平均年齢
2013年（平成25年）	28.4歳
2014年（平成26年）	28.2歳
2015年（平成27年）	29.1歳
2016年（平成28年）	28.3歳
2017年（平成29年）	28.8歳
2018年（平成30年）	28.8歳
2019年（令和元年）	28.9歳
2020年（令和2年）	28.4歳
2021年（令和3年）	28.3歳
2022年（令和4年）	28.3歳

司法試験合格者の平均年齢について、近年のデータを見ると28～29歳を推移していることがわかります。

これは受験生の多くが「法科大学院を卒業して受験資格を取得した25～26歳の大学院卒業生であること」が主な理由とされています。

しかし、この平均年齢より若いから、もしくは高齢だからといって司法試験合格との関係で不利に評価されることはありません。

司法試験は年齢制限がなく、高校生であっても定年退職後の方でも受験することが可能です。

その証拠に、最年少合格者は18歳、最高齢合格者は71歳と、幅広い年齢層の人々が合格しています。これらの事実から、司法試験は年齢に関わらず、誰でも挑戦できる公平な試験であると言えます。