【司法試験・予備試験】六法全書とは?おすすめは?

六法を必要とする方には、予備試験や司法試験をこれから受けるという方、法律に興味があってこれから勉強をはじめゆくゆくは予備試験や司法試験を目指したいという方など様々な方がいらっしゃると思います。
でも、中には
「六法全書って必要なの?」
「市販の六法は種類が多くてどう違うのかわからない」
「予備試験・司法試験の勉強にはどの六法を使えばいいのかわからない」
など、六法にまつわるさまざまな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
このコラムでは、六法全書とは何か、試験勉強に欠かせない六法やおすすめの六法はなにか、またその選び方などについて紹介していきます。
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六法全書とは?絶対に持っておくべきものなの?
みなさんが六法と聞いて最初にイメージするのは、よくドラマなどに出てくる弁護士や裁判官が隣において仕事をしている「六法全書」ではないでしょうか。
ではその「六法全書」は司法試験・予備試験の勉強に必ず必要なのでしょうか。
結論からいえば、六法全書は、司法試験・予備試験にチャレンジするにあたって必ず持っておくべきものというわけではありません。
六法全書とは、憲法・民法・刑法・商法(会社法)・民事訴訟法・刑事訴訟法の6つの法律(基本六法)を含む800を超える数の各種法令を収録した書籍をいいます。
もちろん六法全書を買って、それで司法試験・予備試験の勉強をしても問題ありませんし、むしろ情報量が多いので六法に知りたい条文が載っていないという事態にも直面しません。
しかし、六法全書は上記のとおり800以上の法令が掲載されており、非常に分厚く、またサイズ的にも大きいので持ち運びには不便で、自習室、自宅や教室等を移動して法律の勉強をする方には向かないものといえます。
また、情報量が非常に多く、司法試験・予備試験で問われる範囲を大きく超えた法律・規則等、いわば試験勉強との関係では余分な部分が載っているため、その点からも司法試験・予備試験の勉強用には向きません。
六法全書は実務家の方が執務室などに置いておいて、持ち運び六法などに載っていない法律や規則などを調べるのに使用するものというイメージを持っていただければと思います。
下記では、司法試験・予備試験の勉強向きの六法の特徴やその中でおすすめの六法が何かについて紹介していきます。
迷ったらこれ!司法試験勉強に欠かせない1冊とは

書店やネットで様々な六法が販売されているけど、どれがいいかわからず迷っている・・・そんな方はとりあえずデイリー六法を選ぶことをおすすめします。
デイリー六法は司法試験・予備試験に必要な法令を過不足なく搭載しており、最もスタンダードな六法の一つです。
また、大学の法学部の試験で一般的に持ち込みが可能となっている、あるいは貸与される六法の一つでもあります。
フォントが非常に見やすく、さらには準用先の条文がどんな条文かを括弧書きで示してくれるという特徴があり、条文の準用を含む適用関係が頭に入りやすくなっています。
また、近年改正があった条文については改正前のものも載っているので改正前後の条文を比較しながら勉強できる点からもおすすめです。
とりあえずデイリー六法を選べば失敗はしないといえるでしょう。
もう一冊補助として六法を選びたいという方は判例付き六法の一つである「判例六法」を選ぶことをおすすめします。
判例付き六法は、主要な法令の条文に続けて、その条文に関連する判例(裁判例も一部含む)の要約が掲載されているものです。
うまく活用すれば判例の知識や位置付け等が身につき、心強い味方になってくれます。
ただし、司法試験や予備試験では判例付きの六法を参照することは許されていません。
そのため普段から判例なしの六法に慣れておくべきという観点からは、判例六法はあくまで補助的に使用することをおすすめします。
司法試験・予備試験でおすすめの六法5選!
ここではアガルートが厳選した各六法の特徴と魅力、おすすめポイントを紹介していきたいと思います。
- 判例六法
- ポケット六法
- デイリー六法
- 法学六法
- 司法試験用六法
以下の特徴などを比較して自分にあった六法をぜひ見つけてください。
判例六法

まず紹介するのは判例付き六法のうちの代表的なものの一つである「判例六法」です。
判例六法の特徴と魅力
「判例六法」は判例付き六法の一つで、主要な法令の条文に続けて、その条文に関連する判例(裁判例も一部含む)の要約が掲載されているものです。
司法試験・予備試験が実務家登用試験であることに鑑みると、答案での判例の参照は避けて通れないものです。
六法として条文を参照できるだけでなく、その条文に関する判例・裁判例が掲載されており、条文と紐付けて掲載判例も同時に抑えることができ、ひいては答案で適切に参照できるようになる点が大きな魅力です。
おすすめポイント
単に判例(裁判例)が載っているというだけでなく、その量も非常に多いため、条文参照のためにとどまらず判例知識を得るあるいは整理するための読み物としても活用できます。
ただし、記載は判例の要約でしかないことと司法試験などの試験では通常持ち込めないことなどに注意しましょう。
判例六法を使いこなすことができれば、判例の知識量が増えることはもちろん、どの条文との関係で問題になった判例なのかなどについての整理ができるようになり、非常に心強い武器となります。
ポケット六法

次に紹介するのはデイリー六法と並んで最もスタンダードな持ち運び用六法の一つである「ポケット六法」です。
ポケット六法の特徴と魅力
こちらもデイリー六法と同様に大学の法学部の試験で一般的に持ち込みが可能となっている、あるいは貸与される六法の一つです。
近年のポケット六法は準用先の条文について必要に応じてその内容を準用条文のすぐ次の括弧内で説明してくれるという特徴があり、条文の準用を含む適用関係が頭に入りやすくなっている点が魅力です。
また、近年改正・新設された条文については、条文番号に太い線が引いてあるため、どれが改正・新設された条文かが一目でわかるようになっているので改正前後の条文を比較しながら勉強できる点も魅力の一つです。
おすすめポイント
最もスタンダードな六法。コンパクトなのに試験に必要な法令がおよそすべて網羅されているという点でおすすめなのはもちろん、改正・新設の条文について見やすく改正前後の条文の勉強は他の六法よりもしやすいという面でもおすすめです。
デイリー六法と並んで試験勉強のための六法に選んで間違いありません。
デイリー六法

※引用:amazon
3番目に紹介するのは先ほどおすすめした「デイリー六法」です。
デイリー六法の特徴と魅力
デイリー六法は前述したように大学の法学部の試験で一般的に持ち込みが可能となっている、あるいは貸与される六法の一つです。
準用先の条文がどんな条文かを括弧書きで示してくれるという特徴があり、条文の準用を含む適用関係が頭に入りやすくなっている点が魅力です。
また、文字のフォントが見やすい点や近年改正があった条文については改正前のものも載っているので改正前後の条文を比較しながら勉強できる点も魅力の一つです。
おすすめポイント
最もスタンダードな六法。コンパクトなのに試験に必要な法令がおよそすべて網羅されているという点で基本的にはポケット六法と大差なく同様におすすめですが、デイリー六法はそれに加え(個人差はあると思いますが、)文字のフォントが見やすく、長時間の勉強で条文を参照したとしてもそこまで違和感なく読むことできるので、その点からもおすすめです。
法学六法

4番目に紹介するのは、最もコンパクトな「法学六法」です。
法学六法の特徴と魅力
法学六法は、各法令について使いやすくするため条文を取捨選択しており、サイズ的にも情報量的にもコンパクトであるという特徴があります。
携帯には便利で、2色刷で見やすく、それでいてある程度の法令数が搭載されているので司法試験の勉強をはじめたての人にとっては購入しやすいという魅力があるかと思います。
ただし、条文が取捨選択されているということもあり、勉強をある程度進めていく中で参照したい条文がないなどの事態に直面することもあるかと思いますので、ずっと使い続けるには向かない場合もあるという点には注意が必要です。
おすすめポイント
薄型軽量六法で、ポケット六法などよりもコンパクトで携帯しやすく、2色刷で見やすいのに1200円+税(信山社ホームページ参照)と他の六法よりも安いので、法学をはじめて学ぶ方が気軽に手に取りやすいという点がおすすめです。
司法試験用六法

最後に紹介するのは、司法試験で受験生に貸与される六法と同じ「司法試験用六法」です。
司法試験用六法の特徴と魅力
上記で述べたように司法試験用六法は実際の司法試験(論文式)で受験生に貸与されるものと同一で、刑事訴訟法の条文見出しがなかったり、条文見出しが太字になっておらず見やすくなかったり、さらには条文の後に参照条文の欄がなかったりという特徴があります。
司法試験で受験生に貸与される六法と同じですから、本番さながらの感覚で条文を参照できる点が魅力です。
おすすめポイント
上記のように見やすさや参照性という観点からは非常に残念な点が多いですが、司法試験で貸与される六法も同じであるので、実際の司法試験での条文参照の感覚を普段の勉強から身につけておきたい方や試験本番で参照する条文のレイアウトに慣れておきたいという方には非常におすすめです。
司法試験・予備試験でおすすめの六法の選び方
これまで各六法の特徴や魅力を紹介してきましたが、ここでは特に以下の3つの観点からおすすめの六法の選び方を紹介していきます。
- 必ず最新版を購入すること
- 持ち運びがしやすいものを選ぶこと
- 自分の勉強方法に合ったものを選ぶこと
です。
必ず最新版を購入すること
六法は六法全書を除けば高くとも大体3000円程度で購入することが可能です。
しかし勉強が忙しくバイトができなかったり日々の生活費・交際費などがかかり、3000円が高いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのような方で安く購入できるという理由だけで古い版の六法を選ぶのはおすすめできません。
法令は日々改正がなされており、施行日の問題もありますが、最新の法令を前提にした問題や最新の法令を知っていれば論点に対するアプローチが容易になる問題などが司法試験・予備試験(さらには学部等の期末試験)で問われる可能性があります。
そのため、必ず毎年出版される最新版の六法を選び、最新の法令・条文を参照して日々の勉強に励むようにしましょう。
持ち運びがしやすいこと
司法試験・予備試験の勉強のための六法は持ち運びがしやすいものを選びましょう。
ずっと同じ場所で試験勉強をする方は別ですが、大半の受験生は自習室や教室、講義室など様々な場所で六法を参照しながら勉強をするかと思います。
そんななかでサイズの大きい六法しか持っていないと、持ち運びが大変という理由でそもそも六法を持ち運ばなくなったり、サッと条文を引くことができず条文を参照するのが面倒で参照しなくなったりなどして、受験勉強のパフォーマンスが落ちる可能性があり、さらにいえば究極的には条文を参照しながら勉強するという非常に重要な勉強法を実践しなくなるおそれまであります。
そのようなことにならないよう、持ち運びがしやすく参照のしやすい六法を選ぶようにしましょう。
自分の勉強方法に合ったものを選ぶこと
市販の六法にはさまざまなものがありますが、結局は自分の勉強方法にあったものや自分が使いやすいと思ったものを選ぶことが一番重要です。
字の見やすさで選ぶのか、改正前後の比較を重視したいのか、条文の参照のほかに判例の情報も同時に参照したいのか、本番さながらの感覚で条文を参照したいのか人それぞれ重視する点は異なります。
すべての要素を網羅した六法がない以上、最も自分が重視したい要素の備わった六法を選ぶしかなく、それが合格への第一歩だと思います。
本コラムで触れた注意すべき点や気をつけるべき点、さまざまな六法の特徴や魅力を踏まえて、自分に合うと思う六法を一冊選んで勉強の際に徹底的に参照して、条文を引くスピードをどんどん速くして、試験本番で答案をすばやくかつ適切に書けるようにしましょう。
六法の選び方でよくある質問
ここでは六法を選ぶうえでよくある質問のうち3つについて回答していきます。
デイリー六法とポケット六法の違いは?どっちがおすすめ?
先ほど述べた通り、デイリー六法かポケット六法ならデイリー六法がおすすめです。
基本的には両者とも司法試験・予備試験に必要な法令を過不足なく搭載しており、最もスタンダードな六法であり、大学の法学部の試験で一般的に持ち込みが可能となっている、あるいは貸与される六法の一つでもあります。
準用先の条文の説明や近年改正・新設があった条文について改正前後を比較できるようになっており、その点に大きな違いはありません。
しかし法令数はポケット六法198件に比べデイリー六法は246件とやや多く、またデイリー六法の字のフォントは見やすいので、迷ったらデイリー六法がおすすめです。
ただし、大学の法学部の試験で貸与されるのが片方だけである可能性はあり、その場合試験に合わせるという選び方もありだと思いますし、さらに字のフォントは見てみないとわからないので、実際に書店などで両者手に取って実際に比較してみるのもよいかもしれません。
司法試験本番に向けて、司法試験用六法で勉強するのはアリ?
司法試験本番に向けて司法試験用六法で勉強するのはもちろんありです。
司法試験用六法は、刑事訴訟法の条文見出しがなかったり、条文見出しが太字になっておらず見やすくなかったり、さらには条文の後に参照条文の欄がなかったりと、みやすさ・参照のしやすさという観点からはやや残念なものですが、司法試験で受験生に貸与される六法と同じということで、本番さながらの感覚で条文を参照することができます。
デイリー六法やポケット六法とはレイアウトも掲載情報も異なるので、いきなり司法試験本番で慣れない司法試験用六法を参照して答案を書くのは正直難しい面もあります。
そのため、実際の司法試験での条文参照の感覚を普段の勉強から身につけておきたい方や試験本番で参照する条文のレイアウトに慣れておくことは非常に有効だと思います。
司法試験は六法全書の持ち込みができるの?
司法試験は六法の持ち込みはできず、試験時のみ貸与されます。
試験終了後は持ち帰ることができますが、試験中はあくまで貸与なので持ち帰りはもちろん、書き込みも禁止されています。
また、貸与されるのは「六法全書」ではなく、みやすさ・参照性という観点からは残念な「司法試験用六法」ですので、その点も注意しましょう。
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