司法試験・予備試験の選択科目として、環境法を選択すると決めたけれど、どの基本書や書籍を選んだらいいか、わからないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では、環境法の基本書や演習書、問題集、入門書、判例集、論証集について、おすすめの書籍をランキング形式で紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【環境法】基本書おすすめランキングTOP5 

環境法の基本書おすすめランキングTOP5は以下とおりです。

  1. 村喜宣『環境法〔第6版〕』(弘文堂)
  2. 大塚直『環境法BASIC〔第4版〕』(有斐閣)
  3. 大塚直『環境法〔第4版〕』(有斐閣)
  4. 小賀野晶一『基本講義環境問題・環境法[第2版]』(成文堂)
  5. 佐藤泉・池田直樹・越智敏裕『実務環境法講義』(民事法研究会)

第1位 北村喜宣『環境法〔第6版〕』(弘文堂)

参考:環境法 第6版 : 北村 喜宣: 本

環境法は、そもそも概念が抽象的で分かりづらいと感じる受験生も多いのではないかと思います。

その点、『環境法〔第6版〕』は、ページ数が704頁にわたるものの、長年司法試験考査委員をされていらっしゃる、北村先生独自のユーモアでコラムや図解なども交えて分かりやすく書かれています。

また、巻末に環境法の基本用語集が付いており、前述の司法試験で例年出題される環境法の基本用語(20語程度)の説明に対応しています。 

第2位 大塚直『環境法BASIC〔第4版〕』(有斐閣)

参考:環境法BASIC〔第4版〕 (単行本) : 大塚 直

著者の大塚先生(令和4年度、令和5年度司法試験考査委員)は、行政法の北村先生と並ぶ環境法の2大大家といえるでしょう。

分量が多く、体系的にまとめられている半面、ややとっつきにくい側面があります。

この本は、環境法の基本用語(20語程度)が冒頭に解説されているため、環境法の基本的な考え方を押さえた上で、個別法の勉強に進んでいけるというメリットがあります。

このため、より効率的に選択科目を勉強するという観点でおすすめできます。

第3位 大塚直『環境法〔第4版〕』(有斐閣)

参考:環境法〔第4版〕 : 大塚 直: 本

環境法のベーシックな基本書です。

環境法選択の司法試験受験生にとっては、第1位の北村先生の基本書か、この基本書がスタンダードといえるでしょう。

環境法の総論と各論(個別法)が体系的にまとめられており、堅実に勉強を進めることができます。

第4位 小賀野晶一『基本講義環境問題・環境法[第2版]』(成文堂)

参考:基本講義 環境問題・環境法 第2版 | 小賀野 晶一

Ⅰ環境問題の出現、Ⅱ環境訴訟、Ⅲ環境法理論、Ⅳ環境立法、Ⅴ環境政策、Ⅵ環境問題の意思決定と、司法試験の出題に即した構成となっており、受験生にお勧めの基本書です。

小賀野先生は民法を専門とする先生です。

第5位 佐藤泉・池田直樹・越智敏裕『実務環境法講義』(民事法研究会)

参考:実務環境法講義 (実務法律講義 19) | 佐藤 泉

環境訴訟に取り組んでいらっしゃる弁護士の先生方の共著で、より実務的な観点から環境法を学べるテキストです。

越智先生は弁護士であるとともに、上智大学の北村先生の門下でいらっしゃいます。発行から15年以上が経ってしまっているため、近年の法改正や判例については別途フォローしておく必要があるでしょう。

【環境法】演習書・問題集おすすめランキング

演習書・問題集おすすめランキングは、次のとおりです。

  1. 大塚直、北村喜宣『環境法ケースブック 第2版』(有斐閣)
  2. 佐藤泉・池田直樹・越智敏裕『実務環境法講義』(民事法研究会)

第1位 『環境法ケーブック〔第2版〕』(有斐閣)大塚直、北村喜宣編

参考:環境法ケースブック 第2版 : 大塚 直, 北村 喜宣

環境法の2大大家の大塚先生、北村先生が編集された演習書です。

発行から15年近く経過し、改訂が待たれるところですが、判例も充実しており、個別法ごとに論点がまとまっていますので演習にお勧めです。

第2位 佐藤泉・池田直樹・越智敏裕『実務環境法講義』(民事法研究会)

参考:実務環境法講義 (実務法律講義 19) | 佐藤 泉

基本書の項目でも挙げましたが、演習書としても利用できる本です。

発行から15年以上が経ってしまっているため、近年の法改正や判例については別途フォローしておく必要がありますが、より実務的な観点から環境法を学べるテキストです。

【環境法】入門書おすすめランキング 

環境法の入門書おすすめランキングは以下の表のとおりです。

  1. 北村喜宣『有斐閣ストゥディア環境法 第3版』(有斐閣)
  2. 北村喜宣『プレップ環境法』(弘文堂)
  3. 交告尚史、臼杵知史、前田陽一、黒川哲志『有斐閣アルマ環境法入門 第4版』(有斐閣)

第1位 北村喜宣『有斐閣ストゥディア環境法 第3版』(有斐閣)

参考:北村喜宣『有斐閣ストゥディア環境法 第3版』(有斐閣)

図解などを用いて、分かりやすく環境法の仕組みを学ぶことができる入門書です。

これを読めば、環境法に興味を持つ受験生が増えるかもしれないという程、興味を引かれる内容になっています。

入門書ではありますが、かなり網羅的でもありますので、あとは、演習本や判例集で補ってストゥディアを基本書としてしまうという使い方もできます。

第2位 北村喜宣『プレップ環境法』(弘文堂)

参考:北村喜宣『プレップ環境法』(弘文堂)

こちらも北村先生の入門書ですが、1位のストゥディアの方が情報が新しいです。

ページ数は『プレップ環境法』の方が少ないので、環境法のエッセンスを掴むという意味ではお勧めです。

第3位 交告尚史、臼杵知史、前田陽一、黒川哲志『有斐閣アルマ環境法入門 第4版』(有斐閣)

参考:交告尚史、臼杵知史、前田陽一、黒川哲志『有斐閣アルマ環境法入門 第4版』(有斐閣)

コンパクトにまとまった共著のテキストです。

行政法の交告尚史先生、国際環境法の臼杵知史先生、民法の前田陽一先生、環境政策の黒川哲志先生と、それぞれの専門分野から多角的に環境法の基本的な考え方を学べるといえるでしょう。

コラムや事例なども豊富で環境法を具体的に考えることができるテキストです。

【環境法】判例集おすすめランキング 

環境法の判例集おすすめランキングは以下の表のとおりです。

  1. 大塚直、北村喜宣編『環境法判例百選 第3版[№240]』(有斐閣)
  2. 人間環境問題研究会編『最近の重要環境判例 環境法研究第42号』(有斐閣)

第1位 大塚直、北村喜宣編『環境法判例百選 第3版[№240]』(有斐閣)

参考:大塚直、北村喜宣編『環境法判例百選 第3版[№240]』(有斐閣)

司法試験受験生が使う判例集としては、ほぼこれ一択といってよいでしょう。

判例百選全般にいえることですが、判旨の引用が必ずしも十分でない判例解説もあることから重要判例については、原文にあたることをお勧めします。

また、発行から5年以上経過していることから最新判例については、アップデートが必要です。

第2位 人間環境問題研究会編『最近の重要環境判例 環境法研究第42号』(有斐閣)

参考:最近の重要環境判例: 環境法研究 第38号 創立40周年記念号 : 人間環境問題研究会

人間環境問題研究会は環境法学および環境政策学を研究する専門家からなる団体で、環境問題に関する事項について、社会科学的側面からの研究、情報収集・提供および国際交流を行っている団体です。

「最近」の判例に限られており出題範囲を網羅的に扱っている訳ではないこと、発行から6年以上経過していますが、各分野の専門家の先生方の解説が充実しています。

【環境法】論証集おすすめランキング 

環境法の論証集おすすめランキングは以下の表のとおりです。

  1. 司法試験 環境法論証集の「使い方」
  2. 司法試験・予備試験論文対策 1冊だけで環境法(辰巳法律研究所)

第1位 司法試験 環境法論証集の「使い方」

参考:司法試験|環境法 論証集の「使い方」 | アガルートアカデミー (agaroot.jp)

『司法試験 環境法論証集の「使い方」』は、司法試験・予備試験に必要な論証について、アガルートの講師自らが判例の立場にしたがって書き下ろした論証集です。

『司法試験 環境法論証集の「使い方」』は環境法論証集の「使い方」講座と一緒に販売されていますが、講座では、環境法の重要論点についての論証を短時間で効率的に一通り学習することが可能です。

第2位 司法試験・予備試験論文対策 1冊だけで環境法(辰巳法律研究所)

参考:司法試験論文対策1冊だけで環境法: 環境基本法ほか

司法試験・予備試験での論文式選択科目対策書籍です。

以下の4部構成となっており、これ1冊で環境法対策ができます。

第1部 合格答案作成ガイド・・・過去問を利用した書き方ガイド

第2部 趣旨・規範ハンドブック・・・重要論点についての規範と理由

第3部 司法試験論文全過去問(H18~R3)・・・問題、出題趣旨、採点実感、論点、合格者再現答案(本試験評価・順位付)

第4部 論点表・・・論点の一覧表です。過去問の出題年度表示付き。

まとめ

【環境法】基本書おすすめランキングTOP5 

1位:北村喜宣『環境法〔第6版〕』(弘文堂)

2位:大塚直『環境法BASIC〔第4版〕』(有斐閣)

3位:大塚直『環境法〔第4版〕』(有斐閣)

4位:小賀野晶一『基本講義環境問題・環境法[第2版]』(成文堂)

5位:佐藤泉・池田直樹・越智敏裕『実務環境法講義』(民事法研究会)

【環境法】演習書・問題集おすすめランキング

1位:大塚直、北村喜宣『環境法ケースブック 第2版』(有斐閣)

2位:佐藤泉・池田直樹・越智敏裕『実務環境法講義』(民事法研究会)

【環境法】入門書おすすめランキング 

1位:北村喜宣『有斐閣ストゥディア環境法 第3版』(有斐閣)

2位:北村喜宣『プレップ環境法』(弘文堂)

3位:交告尚史、臼杵知史、前田陽一、黒川哲志『有斐閣アルマ環境法入門 第4版』(有斐閣)

【環境法】判例集おすすめランキング 

環境法の判例集おすすめランキングは以下の表のとおりです。

1位:大塚直、北村喜宣編『環境法判例百選 第3版[№240]』(有斐閣)

2位:人間環境問題研究会編『最近の重要環境判例 環境法研究第42号』(有斐閣)

【環境法】論証集おすすめランキング 

1位:司法試験 環境法論証集の「使い方」

2位:司法試験・予備試験論文対策 1冊だけで環境法(辰巳法律研究所)

この記事では、環境法の基本書の他、学習に役立つおすすめ書籍についてお伝えしました。

それぞれの特徴を把握した上で、ご自身にあった書籍を見つけ、効率的に勉強を進めていただければ幸いです。

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