「50代だけど、今から司法試験合格を目指すことって現実的に可能なの?」

「50代で弁護士になって、就職先が見つかるのかどうか不安…」

50代から弁護士を目指そうと考えている人の中には、このような悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。

司法試験に必要な勉強量はかなり膨大であるため、50代から司法試験を目指すというのはなかなかハードルが高いのではないか、と不安に感じている方も多いと思います。

そこで、本コラムでは、50代から弁護士を目指すメリットやデメリット、その方法について説明していきます。

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【結論】50代未経験から弁護士を目指すことは可能

では、実際のところ50代で弁護士を目指すことは可能なのでしょうか。法務省のデータをもとに解説していきます。

50代から司法試験突破するのは厳しいという口コミに対する見解

まず、大前提として、50代から司法試験を突破することが、かなりハードルの高いことであるというのは間違いありません。インターネット上では、「50代で司法試験に合格するのは厳しい」「50代で司法試験に合格しても就職するのが難しい」などという口コミが散見されますが、それ自体は事実です。

しかしながら、法務省のデータを見ると、50代で司法試験に合格して弁護士になっている人は現実に存在しますし、筆者の周りにも50代で司法試験に合格し、実際に法律事務所で勤務している方は複数存在しています。

そのため、50代だからという理由だけで司法試験を目指すことを諦めるのは、非常にもったいないことだといえます。

司法試験を突破した最高年齢は71歳!

現行の新司法試験に合格した人の中での最高年齢は、平成29年度司法試験の71歳です。

令和4年度司法試験、令和3年度司法試験における最高年齢も、68歳、69歳となっており、例年60代でも合格している人がいるということが分かります(法務省:司法試験の結果について)。

そのため、これらのデータを見ると、50代での司法試験突破も十分現実的であるといえるでしょう。

もちろん、以下でも説明するとおり、50代から司法試験を目指すことにはメリットもあれば、デメリットもあります。

したがって、これらのメリットやデメリットをよく勘案した上で、司法試験を目指すかどうか判断することをおすすめします。

50代で弁護士になって就職できる?メリット・デメリットを紹介!

50代で弁護士を目指すにあたって、一番気になるのは就職先が見つかるかどうかですよね。

そこで、この章では、50代における弁護士就活に関して、そのデメリットとメリットを詳しく解説していきます。

50代未経験弁護士の就職に関するデメリット!数年は年収が下がる?

まず、デメリットとしては、①数年は年収が下がる可能性が高いこと、②上司が年下になる可能性があること、③30代・40代に比べ就職に苦労する可能性があること、の3つが挙げられます。

数年は年収が下がる可能性が高い

1つ目は、数年は年収が下がる可能性が高いということです。

50代で弁護士を目指す場合、弁護士として働き始めると、それまでの会社などを退職することになる人も多くいます。

しかし、50代というと、会社の中でも上位の役職に就いているような年齢なので、弁護士に転職した場合には給料が下がってしまう可能性があります。

もちろん、弁護士は比較的収入の安定した職業なのですが、やはりある程度軌道に乗るまでは、前職の年収を超えるというのはなかなか難しいというのが現実です。

もっとも、弁護士には基本的に定年がなく、好きなだけ働くことができるので、数年の間は給料が下がったとしても、トータルで見ると弁護士になった方が多く稼げるということも十分考えられます。

上司が年下になる可能性

2つ目は、上司が年下になる可能性があるということです。

50代で新人弁護士として入所すると、どうしても上司が年下になる場合があり、人によってはやりづらさを感じるかもしれません。

しかしながら、弁護士業界においては、人によって司法試験に合格する年齢が異なることもあって、一般企業と比べると、それほど年齢を気にしない風潮があります。

実際、司法修習では、幅広い年代の修習生が、年齢に関係なく同期として対等な立場になります。

そのため、就活においても、過度に年齢を気にすることなく、幅広い事務所に応募してみることをおすすめします。

30代・40代に比べ就職に苦労する可能性

3つ目は、30代・40代に比べ就職に苦労する可能性があるということです。

上でも述べたとおり、50代で就活を行う際には採用側よりも年齢が上になる場合があり、法律事務所によっては、年上の部下を雇うのには抵抗があるという理由で、50代の弁護士を新たに採用するのは難しいと判断するところもあるようです。

もっとも、個人事務所の場合には、60〜70代の弁護士が上司になることが多く、そのような事務所であれば、特に年齢を気にすることなく入所することができます。

また、人によっては、修習が終わるとすぐに独立する人もいるため、即独も一つの選択肢だということも念頭に置いておきましょう。

50代未経験弁護士の就職に関するメリット!50代ならではの強みとは?

逆に、メリットとしては、①今までのキャリアと知識を生かせること、②人脈の広さ、③安定した判断力、④クライアントとの信頼関係の構築のしやすさ、の4つが挙げられます。

今までのキャリアと知識を生かせる

1つ目は、今までのキャリアと知識を生かせることです。

弁護士業務においては、最低限の法律知識は必要なのですが、それ以上に様々な分野の知識が必要になります。

そのため、これまでのキャリアを通じて特定の分野に強みを持っている場合、一見法律とは関係なさそうな分野であっても、弁護士業務に役立つことは間違いありません。

この点は、社会人経験のない若者と比べると、かなり強みになるはずです。

人脈の広さ

2つ目は、人脈の広さです。

弁護士業務において、もっとも重要なことは、依頼者を獲得するということです。実際、弁護士の多くは依頼者獲得のための営業活動に力を入れています。

そのため、前職などの繋がりで人脈が広いということは、弁護士業務を行うにあたってはかなりのアドバンテージになります。

特に50代の場合、企業の重役などと繋がりがあることも多いため、仕事に直結しやすいといえるでしょう。

安定した判断力

3つ目は、安定した判断力です。

50代の場合、20代の若者などに比べると人生経験が豊富であり、人間的にも成熟した人が多いはずです。そのため、法律相談等においても、自らの経験やこれまで見聞きした他人の経験などをもとに、安定した判断や的確なアドバイスを行なえることが多いです。

実際の弁護士業務においては、法律知識よりもむしろ、このような人間力が大事になる場面が多いため、人生経験の豊富さは強みになります。

クライアントとの信頼関係の構築のしやすさ

4つ目は、クライアントとの信頼関係の構築のしやすさです。

年齢が高いというのは、それだけ人生経験やキャリアが長いということなので、クライアントからの信頼を得やすいといえるでしょう。

特に、年代の近いシニアのクライアントからは、信頼を得やすい傾向にあるはずです。

50代で司法試験突破するための勉強法とは

これまで説明してきたとおり、50代で弁護士を目指すことは、現実的に不可能というわけでもないですし、弁護士業務を行うにあたってもメリットが多いです。

そこで、この章では、50代で司法試験突破を目指すための勉強方法について説明していきます。

独学はNG!予備校利用してプロの力を借りる

まず、司法試験の対策を行う際には、独学で勉強するのは控えて、できるだけ予備校を利用するようにしましょう。

勉強時間がたくさん取れる学生とは異なり、50代で司法試験を目指す場合には、少ない時間で効率的に勉強を進めることが特に重要になります。しかしながら、独学で対策を行なおうとするとどうしても回り道をしてしまい、合格までに時間がかかってしまうことが多いです。

そのため、多少費用はかかってしまうかもしれませんが、予備校を上手く活用して短期間での合格を目指すことをおすすめします。

さらに、予備校を利用すると、勉強スケジュールなどもプロが一緒に考えてくれることが多いため、独学の場合に比べ、モチベーションを保って勉強しやすいでしょう。

個別指導で論文力の強化

また、論文の個別指導などを利用することもおすすめです。

これは全受験生に当てはまることですが、論文式試験を突破するためには添削指導を受けることが非常に重要です。

初めのうちは、なかなか論文を書くのは難しいかもしれませんが、書いているうちに少しずつ書けるようになってくるものなので、論文式試験の対策を開始したら、早い段階で添削などの個別指導を受けることをおすすめします。

答案構成も人によってやり方は様々なので、プロの講師に相談しながら、自分にあった答案構成のスタイルなどを研究するのが良いでしょう。

添削サービスや個別指導サービスは予備校によっても様々なので、予備校選びの際には、添削の有無なども考慮して検討するのが良いでしょう。

直前期に新たな知識を詰め込まない

さらに、直前期に新たな知識を詰め込まないということも重要です。

試験直前期には、どうしても不安になってしまい、新たな短答知識や論証などを詰め込んでしまいがちです。しかし、直前期に新しいものに手を出すのはおすすめできません。

直前期には、今までやった問題のうち、苦手な分野を繰り返し復習することをおすすめします。

例えば、短答式試験の場合には、過去問演習の際に、○や×などのチェックを付けておいて、直前期には間違えた回数の多い問題を重点的に復習するのが良いでしょう。

基本的には、司法試験も予備試験も過去問を完璧に解けるようにしておけば、問題なく合格できる試験ではあるので、これまでに解いてきた過去問などを完璧にすることを目指して復習を行い、直前期に新しい問題に手を出すことは控えましょう。

まとめ

ここまで、50代から弁護士を目指すメリット・デメリットや、そのための勉強方法について解説してきました。

50代から弁護士を目指すことはハードルが高く、大変なことである一方、その分メリットも多く存在しています。

また、法務省のデータを見ても分かるように、50代で司法試験に合格することは、現実的に不可能なことではありません。

しかしながら、やはり50代から弁護士を目指すというのはそれなりに不安が伴うものだと思います。

そのため、勉強の方向性などに悩んだ際にはぜひ一度アガルートに相談してみてください。アガルートには、社会人出身の講師も複数在籍しているため、司法試験を突破するのに役立つアドバイスがもらえるはずです。

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