コンサルタントの転職活動における逆質問

転職活動の成功の鍵の1つは、面接対策です。

そんな面接の中でも苦手意識をお持ちの方が多いのは、事前の準備や企業研究が評価を分ける「逆質問」ではないでしょうか。

この記事では、コンサルタントの転職活動における逆質問について徹底解説します。

コンサルタントの転職の基本

まず最初に、コンサルタントの転職における基本情報を確認します。

コンサルタントとしての転職を希望されている人は最低限把握しておくべき内容となっているので、ぜひおさらいしてみてください。

コンサルタントの仕事内容

コンサルタントとは直訳すると「consultする人」という意味で、consultは「相談する」という意味を持つ英単語なので簡単に言えば「相談する人」です。

例えば、企業が事業成績を伸ばすのに困っている場合、コンサルタントは事業内容を確認したり、今後どのような方針で事業を進めていくのかなどを考えます。

その後、最も最適だと考える対処法を提示し、事業成績を伸ばす手助けをするのです。

つまり、コンサルタントとは自身が持つ能力や経験などを活かして役立つために最大限尽くす仕事だと言えます。

コンサルタントの業務に関わる資格としては、MBA、中小企業診断士、PMPなどがあります。

コンサルタントが転職時にすべき基本対策

中途採用選考の基本的な流れは書類選考通過後、1~2回の面接を得て内定です。

コンサルタントが転職時にすべき基本対策としては、面接対策、企業調査、面接中のよくある質問などの応対練習(模擬面接)が挙げられます。

書類選考通過後の面接は、他の候補者と比較して、これまでの実務経験、実績の再現性、受け答えなどからコミュニケーションスキルを見たり、自社との相性等をみます。

 面接では「逆質問」が重要

多くの場合面接の最後に、逆質問の時間が設けられます。

逆質問とは面接担当者から「何か質問はありますか?」と問われることです。

逆質問の内容次第で自身の評価が左右されるので、質問に受け答える準備だけでなく、企業側に質問する内容を考えておくなどの事前準備が需要です。

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コンサルタントの面接における逆質問のポイント

では、実際にコンサルタントの面接での逆質問はどのような点に注意すれば良いのでしょうか。今回は、

  • 逆質問に必要な情報を収集する
  • 逆質問の意図を明確にする
  • 入社後の自分に役立つ逆質問をする
  • 面接官個人への逆質問も1つの方法
  • 逆質問への回答を予想しておく
  • 面接中に気になったことをアドリブで逆質問する

を挙げ、以下で詳しく解説します。

逆質問に必要な情報を収集する

逆質問を考える上で、企業のホームページやコンサルタントの仕事内容についてリサーチしておくことが大切です。

収集した情報をうまく逆質問へ活かせると、面接官へ好印象を与えることができるでしょう。

逆質問のなかでよく調べていることが伝わると、評価につながることもあります。

逆質問の意図を明確にする

逆質問をする際は、相手に質問の意図が伝わるように質問をしましょう。

逆質問には質問をしないと志望の熱意が疑われ、意味のない質問をしても評価が下がるといった難しい印象がありますが、1つのポイントだけ意識して逆質問に臨めば問題ありません。

それは「自分の知りたいことや意思決定に関わる重要なことを質問する」ことです。

何らかの意味を持って逆質問をしていると感じてもらえれば、面接官から悪い印象を持たれることは少ないでしょう。

入社後の自分に役立つ逆質問をする

面接は転職希望者と企業の相互理解の場です。

逆質問は入社後に役立つ質問や、仕事をするイメージを具体化できる質問をするとよいでしょう。

そのような質問を投げかけることで、面接官に「即戦力として活躍できそう」「仕事内容や企業をしっかりと調べてくれている」といったアピールができます。

面接官個人への逆質問も1つの方法

コンサルティングファームの面接は、入社後に上司となる社員など、実際にコンサルタントとして働いている人が担当することが多いです。

そのため、面接官個人に対する逆質問をしてみるのも良いでしょう。

具体的には「どうしてこの会社に入ったのか」「仕事でどんなやりがいを感じているのか」「今後どのような組織にしていきたいか」などの質問を投げかけてみましょう。

「会社の方針として〇〇を掲げられておりましたが、〇〇さん個人としてはどのようにお考えですか」等のように、調べた知識を踏まえて質問するとなおよい印象を得やすくなります。

逆質問への回答を予想しておく

逆質問の返答を予測しておくことで、回答に対してさらに逆質問を重ねられます

準備した逆質問に対して、何パターンかの回答を予測し、さらにそれに対する逆質問を考えてみると準備はばっちりです。

面接で合格できる可能性を高められるだけでなく、仮説を立てながら話すことは、コンサルタントの仕事にも役立つため、練習しておくのが良いでしょう。

面接中に気になったことをアドリブで逆質問する

事前に準備してきた質問に縛られず、臨機応変に質問内容を変えるのもおすすめです。

その場で対応できるアドリブ力をアピールでき、コンサルタントとして優秀な人材だと考えてくれるケースもあるためです。

面接中に気になることがあったら、積極的に質問するよう心がけましょう。

コンサルタントの面接における逆質問例

逆質問の考え方のポイントについて、ご理解いただけたでしょうか。

ここからは、逆質問の具体例を挙げます。

入社後に活躍・成長する方法

自分が「入社後に活躍するビジョンを持っていること」を逆質問で伝えられると良いでしょう。

具体的には、

  • 「入社後に活躍するコンサルタントに共通の特徴はありますか」
  • 「入社する前に準備しておくべきことはありますか」

等の質問があります。

具体的なプロジェクトの内容

ファームにおいて、これまで行われたプロジェクトの内容を質問するのもおすすめです。

具体的には、

  • 「(所属予定のチームでは)どんなプロジェクトを多く扱われていますか」
  • 「どのような形で参画することになるでしょうか」

などが考えられます。

ただし守秘義務の関係等から話せない内容があります。詳細な企業名などは聞かないようにしましょう。

他のコンサルファームとの違い

面接を受けている企業の特色を自分なりに調べて

  • 「自分は(このファームの特徴を)~だと思っています。〇〇さんはどのようにお考えでしょうか」
  • 「貴社は〇〇の分野でご活躍していますが、今後はどのような方針で他社との差別化をする予定でしょうか」

等と質問をするのも良いでしょう。

関心が高いことのアピールになる一方で、聞き方によっては「準備不足なのでは」という印象を持たれてしまうこともありますのでご注意ください。

自分をアピールしながらの逆質問

自分のやりたい仕事がある場合、入社後に希望が通るのかを逆質問するのも効果的です。

具体的には、「〇〇分野において〇〇といった実績があり、貴社においても貢献したいと思っています。〇〇の分野に関わるプロジェクトにアサインいただくことは可能でしょうか」などです。

自分をアピールしながらの逆質問をしすぎると煙たがられてしまうこともあるため、適度に抑えておくことが大切です。

面接官に対する質問

具体的には、

  • 「〇〇さんは1コンサルタントとして、どのような努力をされていますか」
  • 「〇〇さんはどのような部下に入社してほしいとお考えですか」

などです。

質問の仕方によっては失礼にあたる場合もあるため、面接官の人柄を理解して質問することが重要となります。

評価を落とすこともある逆質問の例

うまく逆質問ができれば評価を高めることができますが、逆に評価を落としてしまう逆質問もありまます。

以下に注意して準備をすすめましょう。

調べてすぐにわかる逆質問

ホームページに記載されている内容を質問すると、調査不足と捉えられます。

事前に企業調査を徹底しながら、気になる部分やわからない部分を逆質問で解消するのが大切です。

熱意を疑われるような逆質問

仕事に対する熱意を疑われかねない質問は避けましょう

具体的には「年収は高いですか」「休日は多いですか」など、気になる部分ではありますが、直接の質問は避けましょう。

「転職理由に関係するためお伺いしたいのですが」等の枕詞をつけたたり、直接聞きにくい質問は転職エージェントを介して質問されると、良くない印象を与えるリスクを減らすことが出来ます。

抽象的な逆質問

明確な答えがない質問はしない方が無難です。

例えば、「コンサルティング業務は今後も安泰ですか」「仕事における大変な部分はどこですか」などです。

▶コンサルタントが転職するときの志望動機の考え方

この記事の監修者

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