コンサルの面接前に必ず準備しておくべきこと

面接は中途採用選考において重要な過程で、合否を左右します。

この記事ではコンサルタントの面接前に必見の面接対策を解説します。

具体的な面接の流れ、コンサルタントならではの面接の特徴、面接でチェックされているポイントなどを紹介しますので、面接前にぜひご覧ください。

コンサルの転職:基本の面接の流れ

面接時間は60分程度で、場合によって45〜90分間ほどになることもあります。

面接官の人数は1~3名程度であること多いです。

面接の場所は基本的にコンサルファームのオフィスであることが多いですが、稀にカフェ等で行われる場合もあります。

最近ではオンラインによる面談も増えています。

面接の流れ

面接の基本的な流れは、

  1. 自己紹介
  2. 転職理由・志望動機
  3. これまでの経歴や自己アピール
  4. 面接官からの質問
  5. 逆質問

の5つの順番で実施されます。以下で5つの項目を詳しく解説します。

自己紹介

面接では、はじめに自己紹介を行います。

自己紹介では、自分がどのような人物であるかを経歴を含めて伝えます。

緊張している場合は、早口にならないようにゆっくりと話すよう心がけましょう。

転職理由・志望動機

自己紹介後、転職理由や志望動機について話します。

なぜコンサルタントに転職したいのか、なぜこの企業に就職したいのかをしっかり話す必要があります。

できるだけ結論から話して、次にその理由を話すようにすると相手が理解しやすいでしょう。

これまでの経歴や自己アピール

転職理由や志望動機を話した後は、過去の経歴や自己アピールをします。

これまでの仕事経験からどんな苦労を乗り越え、そこからどんな学びを経て、現在どんなスキルを持っているのか、といった点をアピールしましょう。

成功体験も分析し、次の職場や仕事においても再現ができることを具体的に話せると良いです。

面接官からの質問

ここまでに転職理由や志望動機が話に上がらなかった場合は、面接官からの質問で答える場合が多いでしょう。

具体的な質問として、

  • 前職でどのような仕事をしていたか
  • 前職の経験で最も活かせると思うこと
  • 新卒時の就職活動軸
  • 志望動機
  • 今後(入社後)のキャリアビジョン

などが聞かれます。

逆質問

面接の最後に、逆質問の時間が設けられることが多いです。

逆質問で質問することがない場合は「企業調査が不十分」「入社意欲が低い」などの印象を持たれてしまう可能性があるため、質問したい内容を予め考えておくと良いでしょう。

例えば、「決算書を拝見して、〇〇の分野に投資されていますが、今後は競合会社と差別化を図る上で〇〇に注力していると考えました。御社としては、〇〇の領域に注力する意義としてどのようなご展望でしょうか?」など、質問するだけでなく、自身の解釈など交えて質問できるとなおよいです。

コンサルタントならではの面接の特徴

ここでは、コンサルタントの面接で特徴的な質問について解説します。

ケース面接

ケース面接とは、仮想の企業や課題を設定して、どれに対してどのような施策や解決策を立てられるかテストする手法です。

ケース面接は、コンサルタントの資質として重要な知的好奇心や傾聴力、論理的思考力などを評価するために実施されます。

フェルミ推定

フェルミ推定とは、調査が困難な数量などを、最低限の情報や一般知識を使って論理的に概算するテストです。

例えば、「バスに卓球玉は何個入るか」「マンホールの数は何個あるか」などを、正確な数ではなく概算で算出します。

フェルミ推定で確認されるポイントは、概算するプロセスをどれだけ論理的に課題を解決しているのかという点です。

ビジネスケース

ビジネスケースとはケース面接の一種です。

自分をコンサルタントとして仮定し、

  • 企業が現状抱えている課題は何か
  • その課題の原因は何か
  • その原因をブレストして1番費用対効果が高い解決策はどれか

といった内容をブレストし回答していきます。

これはビジネスケースの面接によって、コンサルタントとしてどのような考えなのかを見るために行われます。

コンサルタントの面接では逆質問も重要

先述した通り、面接の最後に逆質問の時間が設けられることが多いです。

逆質問ではHPや事前リサーチでは分からなかった事を軸に質問するのがベストですが、調べたらすぐ分かるようなことは入社意欲がないと判断される可能性があります。

なかなか辿り着けない情報を質問で取りに行くと熱意が伝わり、好印象を与えられるでしょう。

Web面接も増えてきている

最近のコロナ渦も相まって、オンラインで行われる「Web面接」は普及してきました。

1次面接はWebで、2次面接以降は対面でなど、ハイブリッド型で行われることも多いです。

オンライン面接であってもオフラインであっても面接の流れは変わるわけではありません。

一方で、通信環境やカメラのうつりなど、オンラインならではの準備はしっかりとして面接に臨みましょう。

コンサルの転職面接でチェックされるポイント

コンサルの転職活動の面接でチェックされるポイントは以下の3つがあります。

  • 業界・企業研究ができているか
  • コンサルタントとして論理的思考力を持っているか
  • 協調性やコミュニケーション能力があるか

以下でそれぞれ解説します。

業界・企業研究ができているか

面接を受ける企業のことは事前にリサーチして臨むのが、中途採用では大前提です。

リサーチ不足は相手に不快感を与え、面接でいくら人柄が良くても落ちる可能性があります。

チャンスを損失することは非常に勿体ないことです。

調べれば出てくることや、コンサルタントとして当たり前の知識などは質問しないようにしましょう。

コンサルタントとして論理的思考力を持っているか

コンサルタントとして論理的思考力を持っているかはとても重要です。

論理的思考力とは、物事を筋道立てて考える力を指します。

論理的に道筋を立てて面接をする場合、結論から述べたあとに理由を述べるといいでしょう。

理由や根拠を述べたあとは、イメージを共有するために具体例を説明するなどの話しをするといいでしょう。

協調性やコミュニケーション能力があるか

コンサルタントの仕事には、協調性やコミュニケーション能力が必要です。

コミュニケーション能力とは、考えや意図を正確に見抜く能力のことであり、クライアントだけではなく、チームと連携する上でも無いと、仕事がスムーズにいきません。

協調性も組織で働くなら必須の能力です。

コンサルタントの転職における面接対策

コンサルタントの転職における面接対策として、自分の意思決定に際して「なぜ?」を繰り返すことが重要です。

なぜコンサルを選んだのか、なぜその会社を希望したのかなどを問いかけ、出た答えから自分自身の価値観を見い出せるようになります。

その価値観を構築した過去のエピソードから、未来のビジョンも面接時に伝えるといいでしょう。

なぜコンサルをやりたいのかを明確にする

なぜコンサルをやりたいのかを明確にすることは面接の対策だけでなく、自分の軸にもつながります

自分の軸を明確にすれば、実際に働き始めた際にも仕事における支えとなります。

注意するポイントは、今の仕事が嫌だからといったネガティブな内容ではなく、ポジティブな内容を軸にしましょう。

なぜそのコンサルファームを希望するのか説明できるようにする

コンサルファームはたくさんあります。

たくさんあるファームのなかで、なぜそのファームで働きたいと思ったのかを明確にしておくことで、働き始めてからのスタンスや会社への想い、苦難が訪れた際の指針がぶれにくくなります。

1社だけでなく複数の会社情報を調べておけば、選んだ会社への想いも強くなり、面接でも自然と想いを話せるようになるでしょう。

学生時代頑張ったこと・乗り越えた困難のエピソードを用意しておく

学生時代頑張ったこと・乗り越えた困難のエピソードを事前に整理しましょう。

整理することで自分の価値観も見え、人に話す際に時間軸をおって分かりやすく話せるようになります。

過去のエピソードを軸に、コンサルになりたいと思った経緯を説明できるようになると説得力のある応答ができるでしょう。

コンサルタントとしての将来設計やキャリア目標を定めておく

自分への問いかけを繰り返すことで、過去に選択してきた自分の価値観も見えてきます。

そこから自分はどんなコンサルタントになりたいかや、具体的な仕事内容や請負たい案件内容など、今後のキャリア目標を定めておくと面接での印象も良くなるでしょう。

自分の強みと弱みを把握しておく

自分の強みと弱みを整理・把握しましょう。

コンサルの仕事において自分の強みと弱みがどう影響するのかを分析しておけば、仕事への取り組み方まで答えられるようになります。

自己分析では、必要以上に自己評価を下げる必要はありません。

ポイントは自分の強みをいかに生かし、弱みを補って働いてきたのかを把握することです。

今ある自分の強みをさらに伸ばしていくために取り組んでいることもあれば、簡潔に答えられるようにしておきましょう。

この記事の監修者

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