コンサルタントを半年で退職した場合のキャリアへの影響
- 更新日:2025.08.22
コンサルタントになったものの、さまざまな理由があって、退職を考えることもあるかもしれません。
半年でコンサルタントをやめる場合に、「キャリアの汚点にならないか」「次の職場が見つからなかったらどうしよう」等と、悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、コンサルを半年で辞めるときの注意点、メリット・デメリット、やめるべきかの判断基準などを解説します。
後半ではコンサル退職後の具体的な転職先も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
コンサルタントを半年で辞めても問題ないのか
退職をした事実が消えることはありませんが、コンサルタントを半年で退職しても次の転職先は見つかります。
最近は、終身雇用は崩壊し始めてきており、「長く働くことが良いこと」の風潮は減ってきています。
ただ、企業側が中途採用の選考において、「転職回数〇回まで」というフィルターをかけていることはまだまだあります。
転職活動では、たとえ在籍期間が短くても自身の経歴はすべて開示する必要があり、半年で退職した場合も同様です。
そう考えると、半年で退職することに不安を抱えるのは当然かもしれません。
結論、「半年で退職しても問題ない」とは言い切れませんが、そこまで不安視する必要もありません。
以下で詳しく解説します。
期間に限らずコンサルとしての経験は評価される
半年でコンサルタントを辞めたとしても、その期間中の実績は評価されます。
- コンサルが肌に合わなかった
- 相性が悪かった
- 合わない仕事だけを任されていた
など退職理由を明確に示せば、次の転職においても大きな問題はありません。
コンサルティングファームで働いた経験がある「ポストコンサル」の需要は高く、ニーズも一定あります。
半年~1年で辞めても多くのことを学べる
半年〜1年などの短期間で辞めても、コンサルティングファームでは、問題解決力やリーダーシップなどさまざまなことを学べます。
ハードな業務にも耐えられる体力や精神力を示すことができるでしょう。
転職する場合は反省を活かし、前向きな動機を作る
実際に退職される理由はさまざまありますが、転職をする場合は前向きな動機を考えてみましょう。
「仕事が辛いから」「嫌になったから」といったマイナスな転職理由は、ほとんどの企業において評価につながりにくくなります。
嘘を述べるのではなく、事実を言い換えると、志望動機や転職理由が考えやすいです。
コンサルタントを半年で辞める理由
先述した通り、コンサルタントを半年で辞めようと考える理由はさまざまですが、大きく分けると、
- プライベートの時間を確保できない
- 自分のやりたい仕事にアサインされなかった
の2つがよくある退職理由としてあげられます。
以下で詳しく説明します。
プライベートの時間を確保できない
コンサルタントとして働く中で、プライベートの時間を確保できないため、退職を検討される方は多いです。
コンサルタントは多忙なことが多く、長時間労働や残業が当たり前という環境もあります。
一般に、コンサルタントはクライアントから多額の報酬をいただいており、高いクオリティが求められます。
これ以上働くとワークライフバランスが崩れてしまい、プライベートの時間がなくなることを懸念されるようです。
自分のやりたい仕事にアサインされなかった
コンサルタントは必ずしも自分のやりたい仕事ができるわけではありません。
財的期間は半年でも、自分の担当したいプロジェクトにアサインされない、今後もアサインされるかわからないといった場合、やりがいを感じにくくなってしまう方もいるでしょう。
時間を無駄にしないために、退職を決意される方もいらっしゃるのです。
コンサルタントを半年で辞めるメリット
コンサルタントを半年で辞めることにリスクがあるのではないかと考える方もいますが、半年で辞めるメリットもあります。
時間を無駄にしないで次にチャレンジできる
自分にとってやりたくない仕事を続けていても、得られるものは少ないです。
早めに見切りをつけて転職することで、次の職場で長く活躍できる可能性があるともいえます。
精神的な負担を減らせる
合わない環境で仕事を続けていると、ストレスなどが原因で心身に負担がかかることもあります。
特に、コンサルは激務になることもあるため、肉体的にも疲弊しやすく心身ともに蝕まれてしまうケースもあります。
病気になっては元も子もないため、そのような状況になると感じたら、期間を問わず、辞めることも1つの手でしょう。
コンサルタントを半年で辞めるデメリット
メリットがある一方、コンサルタントを半年で辞めることにはデメリットも存在します。
「入社後半年で退職」という事実は残る
コンサルタントに限らずですが、半年で辞めたという事実は変わりません。
転職先次第では「仕事が続かない」「定着率に懸念」などと評価されてしまうことがあります。
コンサルタントとしての本格的スキルは身につけられない
半年〜1年程度では、コンサルタントとして必要なスキルを全て習得することはできません。
長期の仕事であればあるほど大きなプロジェクトであることが多く、そういった場合、1案件で1年以上かかる場合もあります。
本格的にコンサルタントとして経験を積みたいにとっては、せっかくのチャンスを失う可能性があります。
コンサルタントを半年で辞めるか悩んだときは
コンサルタントを半年で辞めるか悩んだ時には、以下4つの手順で自分を見つめ直してみましょう。
コンサル業務で得たスキルをリストアップする
まずは、コンサルタントとして得たスキルをピックアップしてリスト化しましょう。
そうすることで、自己アピールできる要素を抽出できます。
その際に、転職につながるだけのスキルがそろっているかを確認し、十分だと判断できたら転職を進める、不十分に感じる場合にはもう少しコンサル経験を積んでスキルを磨くといったような判断をするのも1つの方法です。
これからのキャリアプランを明確にできるか考える
コンサルタントを辞める際には、辞めた後のキャリアプランが明確に決まっているかを考えましょう。
キャリアプランが明確にできない場合、転職してもまたうまくいかなくなる可能性があります。
会社に残るのがきついと考える人にとっては辛いかもしれませんが、本当に自分がやりたい仕事や将来の目標を決めてからのほうが、より長期的な視点で見たときにキャリア形成がうまくいきやすくなります。
現在の問題を解決できないか試してみる
なにか特定の問題に悩んでいる場合には、解決方法がないかを模索することも大切です。
自身の行動を変えたり、努力してスキルを身に付けたりすることで、コンサルタントの仕事が楽しく感じられるようになることもあります。
辞める前に他の人に相談してみる
半年で辞めるか悩んだときは、同僚や上司、友人などに相談してみることも1つの方法です。
キャリアについて相談したいときは、専門家であるキャリアアドバイザーに相談してみる方法もあるでしょう。
転職エージェントなどに登録して、転職事例を紹介してもらうことで、今後のキャリアを決める判断材料の1つにもなりえます。
コンサルを半年で辞めた場合の転職先
コンサルタントを半年で辞めた場合、どのような転職先を目指せるのでしょうか。
主な3つの転職先を紹介します。
事業会社
コンサルファームで学んだスキルを最大限活かせる事業会社に転職されるパターンです。
具体的には、戦略系ファームで経験を積んで、事業会社においては経営戦略を立てる部署(経営企画など)で活躍される例があります。
ベンチャー・スタートアップ
ベンチャーやスタートアップでは経営に携わるポジションなどで、ポストコンサルを多く求めています。
ベンチャーやスタートアップは、日系大手企業の年功序列の風土が少なく、短期間での離職経験があっても、比較的なじみやすい環境と言えるでしょう。
別のコンサルファーム
別のコンサルファームへ転職するのも1つの方法です。
同じ業界内であれば転職もしやすく、優遇されるケースもあります。
コンサルファームによって労働スタイルや職場環境は大きく変わるため、自分に合っている職場に出会える可能性もあります。
事業会社へ転職する時と比較し、年収が大きく下がりにくい点もメリットとして挙げられるでしょう。
この記事の監修者
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