コンサルタントに向いていない人の特徴
- 更新日:2025.08.22
コンサルタントといえば、問題解決能力が高く、どんな仕事も手際よく遂行するようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
バリバリと働くイメージから、コンサルタントに憧れる方も少なくありません。
いざコンサルタントとして働くことを考えてみると、コンサルタントへの向き不向きは気になるところかと思います。
この記事では、コンサルタントに向いていない人の特徴や合わなかった理由、コンサルタントとして活躍するための方法を紹介します。
コンサルタントの仕事に少しでも関心をお持ちの方は、是非参考にしてください。
INDEX
コンサルタントに向いていない人の特徴
さっそく、コンサルタントに向いていない人の特徴を5つ紹介します。
クライアントのために働けない人
自分のことを最優先に考えていて、クライアントのために働けない人は、コンサルタントには向かないでしょう。
コンサルティング業界ではクライアント・ファーストと呼ばれる言葉が定着しており、常にクライアントの利益を最優先に考えた働き方が求められます。
クライアントの立場に立って、考え行動する必要があるのです。
コンサルタントは人的ネットワークを構築して、各方面の専門家と協力しながら、チームとしてクライアントの課題解決に取り組みます。
論理的に考えられない人
論理的に考えられない人は、プロジェクトの成功に必要な緻密な戦略設計を描けません。
そのため、コンサルタントに向いていないと考えられます。
クライアントの課題を把握したり、問題を分析して解決法を考えたりするためには、論理的思考が必要です。
コンサルティングファームに入社するための選考では、論理的思考を見る筆記テストが行われることがあります。
面接の際にも、質疑応答などから論理的思考ができているかを見られています。
向上心がない人
向上心がない人は、コンサルタントとして活躍することが難しいでしょう。
コンサルタントは基本的に、さまざまなプロジェクトがファームに依頼され、その中からアサインされたプロジェクトを担当します。
ずっと同じ業界や似た案件を担当することは少なく、次々に初めてのことや知らないことが現れます。
「知らないからできません」と言うことはできず、高額な報酬を支払っているクライアントの信頼を損ねかねません。
知らないことも自分で調べて、できないことはできるようにする向上心が大切です。
ネガティブ思考の人
ネガティブ思考だと、クライアントからのプレッシャーに打ち勝てません。
プレッシャーに押しつぶされてしまうこともあるため、コンサルタントに不向きです。
コンサルタントは、高いパフォーマンスを発揮する必要があり、クライアントからも成果を求められます。
常にプレッシャーにさらされ続ける職業だといえます。
仕事で壁を感じたときは、飛躍するチャンスだと考えられるような、ポジティブ思考が大切です。
コミュニケーションが苦手な人
コンサルタントは、コミュニケーションが苦手な人には向かない職業です。
クライアントの相談に乗ったり、チームで課題に取り組んだりするため、コミュニケ―ションを交わす機会が多いのです。
一般的なコミュニケーション能力には、初対面の人とも緊張せずに話したり、豊富な話題で会話を盛り上げたりすることが挙げられます。
コンサルタントには一般的なコミュニケーション能力のほかにも、クライアントの意見や要望を正確に把握するヒアリング能力や、わかりやすく説明するためのプレゼンテーション能力が求められます。
関連記事:コンサルタントの平均年収
コンサル経験者が「向いていない」と感じた理由
ここからは、コンサルタント経験者が「自分に向いていない」と感じやすい理由をいくつか挙げています。
激務についていけなかった
コンサルタントの業務内容は激務であるため、ついていけないと感じてしまうことはよくあるようです。
たとえば担当プロジェクトに期間が定められている場合は、コンサルタントの仕事には厳しい期限がつきものです。
期限が設けられると1日あたりの業務が多くなり、労働が長時間に及ぶことがあります。
※最近では、働き方改革の影響もあり、健康経営を掲げるコンサルティングファームも増えてきています。
コンサルティングファームが求める成長速度についていけなかった
コンサルティングファームに転職すると、自発的な成長が求められるため、それについていけずに向いていないと感じる人もいるようです。
とくに外資系のファームでは自発的な成長を求められる傾向が強く、日本の一般企業とのギャップに戸惑うこともあるでしょう。
日本の一般企業ではマニュアルや教育制度が充実しているため、やるべき仕事や学ぶべきスキルが準備されています。
コンサルティングファームでもある程度のマニュアルはありますが、自分で考えた計画をもとに自発的な行動が求められるのです。
たとえば社内外の人脈構築や、案件に関係する情報収集を自分で行う必要があります。
一方で、成長速度についていけない人がいる反面、早く成長できることに魅力を感じてファームで働く人もいます。
コンサルタントとして働くと、ビジネスに有効なスキルを学べ、自然と成長できる点は魅力ともいえます。
クライアントと良好な関係を築けなかった
クライアントと良好な関係を築けないとコンサルタントとしての成功が遠の遠のいてしまうことがあります。
プロジェクトを円滑に進めるためには、クライアントと良好な人間関係を築くことが大切です。
コンサルタントは、チームで活動することも多い仕事です。
メンバーに相談しながら、プロジェクトを進めると人間関係による失敗を避けられる可能性があります。
コミュニケーションに不安がある場合は、すでにクライアントの信頼を獲得しているメンバーに相談してみるとよいでしょう。
関連記事:「コンサルは激務」は本当か
コンサルとして活躍するためにできること
コンサルタントとして活躍するための能力は、才能だけではありません。
考え方を変えたり、自ら習得することで身に付けることができる能力もあります。
コンサルタントになったことを想定して働く
コンサルタントになったことを想定して、現在の仕事に取り組んでみてください。
これは現在、コンサルタントではない方が、コンサルタントへの向き不向きを考えるのにおすすめな方法の1つです。
たとえば上司の質問や仕事の依頼にすぐに反応するようにしたり、自分が担当している仕事をタスクレベルに分解して効率的に行ったりすることなどがあります。
コンサルタントとして働く場合に、素早いレスポンスや業務効率化は、クライアントからの評価を高めるために大切です。
他にも、
- 納期厳守で、クライアント(上司や部下)の質問や依頼に迅速に対応、反応する
- プロジェクトの遂行に必要な仕事の段取りを、タスクレベルに分解する
- クライアントと密にコミュニケーションをとり、結果を残して信頼を獲得する
といったことを意識的に実践してみるとよいでしょう。
積極的な行動を意識する
積極性を意識した仕事上の行動もおすすめです。
現在の仕事で会議の司会進行を率先して申し出たり、積極的にプレゼンをしたりするとよいでしょう。
コンサルタントになったら、担当したプロジェクトの課題解決について分かりやすくプレゼンする必要があります。
会議をマネジメントするために、ファシリテーションのスキルやチームメンバーのサポート能力も重要です。
積極的な行動で、コンサルタントに必要な素養を養いましょう。
論理的思考を養う
コンサルタントに大切な能力である論理的思考は、学習で身に付きます。たとえば、
- クリティカルシンキング
- MECE
- ロジックツリー
- 仮説思考と問題解決思考
といった論理的な思考方法があります。
まずは「結論から話すこと」を心がけるとよいでしょう。
データや統計に基づいた客観的な事実と、個人の感想や解釈を分けて考える習慣も大切です。
論理的思考に関係する書籍も多数出版されているので、読んでみるのもおすすめです。
関連記事:未経験からコンサルに転職するには
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