コンサルタントのキャリア
- 更新日:2025.08.22
ロジカルシンキングや高いコミュニケーション能力、リーダーシップ等を身に着けたコンサルタントには、多くの転職先の選択肢があります。
この記事では、コンサルタントのキャリアについて解説します。
コンサルタントのキャリアの例や、キャリアの1つである転職についても紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
コンサルタント経験者の市場価値
コンサルタント経験者は、転職市場において高く評価される傾向にあります。
以下からは、コンサルタント経験者の市場価値について解説します。
ポストコンサルの価値は高い
「ポストコンサル」とは現役のコンサルタントが新しいキャリアに進むこと、もしくはコンサルタント経験者そのものを指す言葉です。
問題解決能力、リーダーシップ、体力や精神力に自信のある人材であると期待され、ポストコンサルの価値は多くの企業に認められています。
ポストコンサルはその汎用性の高さにも価値が見出されていて、近年は特定の分野に関する知識がゼロでも、問題解決に取り掛かれる人材として需要が高まっています。
ポストコンサルが求められるタイミングは多い
ポストコンサルはその多彩な経験から、さまざまなタイミングで必要とされる人材です。
特に経営者の視点から課題解決を行ってきた実績があるのなら、業界を問わず幅広いキャリアを想定できるでしょう。
また、コンサルタントは大企業の経営陣などと接するチャンスが多いため、上層部とのコミュニケーション能力や対応力を身につけている方も多いです。
そのため会社の変革期や成長期など、多くの人脈を構築しなければならないタイミングにも重宝されます。
コンサルタントのキャリアプラン例
コンサルタントからのキャリアプランには、さまざまなパターンが考えられます。
具体的にどのような転職例があるのかチェックしてみましょう。
コンサルタントのキャリア① 外資系企業
外資系企業はコンサルタントのキャリアとして、代表的なルートのひとつです。
近年は特に外資系の製薬会社、IT企業、ヘルスケア業界の人気が高いようです。
外資系企業は給与水準が高く、世間的に”若手”といわれる30代でも、マネージャーやディレクターになれれば年収1,000万円以上を目指せます。
実力主義であり、自分の裁量でワークライフバランスが保ちやすい点も魅力と言えるでしょう。
コンサルタントのキャリア② 大手日系企業
大手日系企業への転職も、よくあるコンサルタントのキャリアとして考えられます。
近年の日系企業はDXの推進やM&Aなど、大掛かりな改革を迫られているケースが多いです。
自社で社内の改変を行えるコンサルタントを、高待遇で採用する企業も増えています。
大手日系企業への転職は、社会に影響を与える事業で活躍できる可能性もあり、やりがいの面でも魅力的です。
コンサルタントのキャリア③ ベンチャー企業
コンサルタントは、ベンチャー企業への転職も考えられます。
ベンチャー企業は、現在の常識では解決できない問題に対してアプローチを行うことが多いため、これまで経験できなかった事業に着手するチャンスがあるでしょう。
近年はベンチャー企業の資金調達環境が整備されているため、元コンサルタントに高待遇の幹部ポジションを提供する会社も増えています。
将来自分が起業したいと考えている場合、。ベンチャー企業を立ち上げた人のもとで仕事をすることで、役立つ知識や経験を得られるでしょう。
コンサルタントのキャリア④ PEファンド
PEファンド(投資機関や投資会社)への転職も、コンサルタントのキャリアの1つです。
株主という立場から事業に携われるのが特徴で、コンサルタント時代とはまた違った働き方となります。
成果次第でインセンティブボーナスがプラスされるため、高収入を目指すことも可能です。
コンサルタントのキャリア⑤ 別のコンサルティングファーム
最も一般的なコンサルタントのキャリアは、別のコンサルティングファームに移ることかもしれません。
これまでのコンサルタントの経験を100%活かせるため、即戦力としての活躍が期待されます。
同じコンサルタントの仕事でも、まったく別の分野のファームに挑戦することで、自分の視野を広げることもできるでしょう。
コンサルタントのキャリア⑥ 起業
コンサルタントとしての経験・実績を活かして、企業を立ち上げることもキャリアプランとして考えられます。
いきなり起業を決行するのではなく、その前にいくつかのキャリアを積んで、必要な知識や経験を蓄積する方もいます。
コンサルタント経験者のキャリアの考え方
コンサルタント経験者のキャリアは、さまざまな要因によって変化します。
コンサル経験次第で今後のキャリアは変わる
コンサルタントの具体的な経験次第で、将来的に考えられるキャリアは変わります。
たとえば、戦略系や総合系の経験を持つ場合だと転職先で実績を重ねてCEO(最高経営責任者)や、COO(最高執行責任者)を目指すことが考えられるでしょう。
一方で、専門性の高いIT系、組織人事系、財務系の経験者は、CIO(最高情報責任者)、CHO(最高人事責任者)、CFO(最高財務責任者)など各領域の幹部へのキャリアパスが想定されます。
年齢や役職によってもコンサルのキャリアは変わる
コンサルタントは転職時の年齢や役職によっても、キャリアは変わります。
たとえば、30代の中堅コンサルタントはこれまでの経験を活かして、別のコンサルティングファームやベンチャー企業の幹部候補としてのルートが検討されるでしょう。
40~50代のベテランコンサルタントの場合、転職先の社長や役員など重要なポジションに就いたり、他ファームのエグゼクティブを担当したりといったことが考えられます。
コンサルタントの転職で注意すべきポイント
コンサルタントのキャリアプランを紹介してきました。
ここからはコンサルタントのキャリアプランの1つである、転職をする際に注意すべきポイントを解説します。
転職先がどのような社風なのか知る
転職先となる企業の社風や働き方をよく確認しておくことがポイントです。
これはコンサルタントに限らずですが、企業により社風は大きく異なります。
想定していた環境と異なると、カルチャーショックを受けて仕事へのモチベーションが低下する可能性があるため、事前に転職先の雰囲気はつかんでおきましょう。
具体的な業務内容を把握しておく
特にコンサルティングファーム以外への転職では、具体的な業務内容を把握するようにしましょう。
その中で、自分がどのような役割を求められているるのかも確認しておくとよいでしょう。
想像していた業務内容と現実に齟齬があると、再度転職を検討しなければならなくなる可能性があります。
なるべく面接時などに詳細な業務内容を確認して、自分の求める環境で働けるかをチェックしましょう。
年収が下がる可能性を考慮する
コンサルタントの転職時には、年収が下がる可能性を考慮しておく必要があります。
転職先次第ですが、基本的に高給なコンサルタントと比較すると年収が低下することもあります。
どの程度までなら下がっても大丈夫なのかを考えておきましょう。
働き方をよく確認する
コンサル時代と比較すると、転職後の職場は忙しさやプレッシャーがやわらぐ可能性も高いです。
激務のコンサルタント経験者の場合、仕事が楽になることで逆に不安を覚えたり、向上心をなくしてしまったりすることもあるようです。
転職後仕事に余裕を持てた場合、キャリアアップのための勉強やプライベートの充実など、何か別のことに時間を利用することを考えておくとモチベーション低下を防げます。
ポストコンサルのキャリアにおける将来性
最近ではコンサル業界出身者のキャリアチェンジも増えてきて、転職成功事例が目立つようになりました。
しかしそれは全体的な傾向であり、個としては、明確な目標を持ってキャリア形成をし続けなければいけません。
むやみやたらに転職を繰り返すと、特に日本の企業では転職がしにくく・働きづらくなることも考えられます。
この機会にコンサルティングとしての具体的なキャリアプランを考えて、将来を想像しておくことがおすすめです。
この記事の監修者
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