「短答式試験の勉強法がわからない」

「何度か予備試験に挑戦しているけど、毎回短答式試験で落ちてしまう」

こういった悩みを抱えている受験生は多いのではないでしょうか。

たしかに、短答式試験は論文式試験よりも合格率が高く、予備試験も司法試験も、「論文が本番である」といった雰囲気があります。

しかし、その論文式試験を採点してもらうためには短答式試験の合格が必要不可欠です。

今回のコラムでは、短答式試験の合格を盤石のものとし、論文式試験に集中するための勉強法を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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短答式試験の問題の押さえておくべき特徴とは

まず、短答式試験は決して簡単なものではありません。ですから、ここまで上手くいかないことが多かったとしても「私なんて無理だ」と落ち込むことは決してありません。

実際に、それまで何度か受験をして、予備試験短答式試験に初めて合格した年に最終合格まで果たした受験生は何人もいます。

では、なぜ短答式試験にここまで苦戦する受験生が多いのでしょうか?

それは、正しい勉強法があまり知れ渡っていないことが原因です。論文式試験の指導を徹底するあまり、短答の勉強法指導が疎かになっては元も子もありません。

合格を掴むためには「過去問を完璧にする」ということを、論文以上に意識して取り組むことが必要です。まず最低限このことを押さえておいてください。

短答式試験の基本的な勉強法と対策

上記でも触れましたが、短答式試験では過去問の知識を完璧に習得することを目指す必要があります。

それ以外にも、条文の知識をしっかり持つこと、シビアな時間配分に慣れることなどが、対策として有効です。

以下では、それぞれについて詳しく説明していきます。

条文暗記と理解を徹底する

短答式試験においては、細かい条文の知識が問われることがあります。

特に、趣旨などから説得的な結論を導けば、ある程度判例と違う見解をとることも許される論文式試験と異なり、短答式試験の条文問題は、「知っているか、知らないか」につきる出題が多々あります。

このような問題に対応するためには、残念ながら条文知識をある程度暗記していく必要があります。

論文式試験でもある程度は生きていくところですから、逃げずに徹底するようにしましょう。

過去問題の解き方と復習法を身に着ける

短答式試験では過去問の知識が何よりも重要です。

これを完璧にすることを第一の目標に据えましょう。

細かいやり方は、以下の項目で後述しますが、最低でも三周は回すことを心がけるといいです。

復習法についても後述しますが、過去問が最重要項目であることは、改めて念頭に入れておいてください。

模擬試験や予想問題の活用

短答式試験では、時間との戦いも非常にシビアなものとなります。

どれくらいシビアかというと、一つの設問に対して2分時間をかけてもギリギリ間に合うかどうか、というくらいです。

実際に問題を解き始めるとわかるかと思いますが、これはかなりハードルの高いスピード感が求められるものです。

問題集を解いていると、実際の問題数や構成と異なる形での演習になるでしょうから、模擬試験や予想問題を通じて、そのようなペース配分の感覚を掴むようにしましょう。

この辺りは、直前期からの取り組みで問題ありません。

短答式試験の科目別の勉強法と対策

まず、法律科目の短答全体に関する勉強法を解説します。

繰り返しますが、短答は過去問が命です。最低でも3周は回して欲しいところですが、回し方にコツがあります。

1周目は、特に何も考えずに回してください。

ここで大切なのは、とにかくスピード感を持って終わらせることです。

多くの人は、ここで時間をかけて丁寧に取り組みすぎています。

時間をかけすぎてしまうと、7科目終わる頃には初めの頃の知識が全てなくなってしまいます。

ですので、全体像を掴む意味でもここはとにかくスピード感を意識して1周終わらせてください。

2周目も、基本的には1周目と変わりません。

ただ、2週目の際には、自分が間違えたところに印をつけるようにしておいてください。これが3周目にいきてきます。

3周目は、総仕上げですから、2週目で間違えたところだけを徹底的に復習していきましょう。

こうすることで、最速で3周を回すことができます。

3周終える頃には、短答式試験合格水準に十分達していることでしょう。

民法

民法は、全体としてバランスの良い科目と言えるかもしれません。

判例の知識を問う問題、論理的思考力を問う問題、条文の知識を問う問題が満遍なく問われますので、民法の学習は全科目に共通して必要なものになってくるためです。

その中でも、家族法は条文の知識を細かく聞かれることが多いですから、一度素読することをオススメします。

また、判例や論証などの論文式試験の分野も疎かにしないようにしておきましょう。司法試験では、配点が他の科目よりも高いので、重点的に勉強しておくと良いです。

関連コラム:司法試験・予備試験に受かる民法の勉強法!短答と論文それぞれ解説

商法

商法は、論文式試験においても、短答式試験においても条文操作の能力が問われる科目です。

条文知識の学習を、ここでもしっかりするようにしておきましょう。

また、会社の組織などは、論文式試験では問われない短答式試験特有の知識で内容も複雑ですから、苦手とする人は図にまとめるなどして個別に学習してもいいかもしれません。

さらに、手形小切手法についても短答式試験では必ず問われますから、しっかり学習するようにしましょう。

関連コラム:司法試験・予備試験に受かる商法の勉強法!短答と論文それぞれ解説

民事訴訟法

民事訴訟法は、管轄や控訴手続きなど、短答のみで問われる知識もあるものの、論理的思考力を問うような問題も多く出題されることが特徴です。

特に、既判力などについては判例の結論を全て覚えようとするとあまりに膨大な知識量が求められるため、論文対策も兼ねて、しっかり制度の根幹を理解して対応するような勉強法がオススメです。

関連コラム:司法試験・予備試験に受かる民事訴訟法の勉強法!短答と論文それぞれ解説

憲法

憲法は、条文の数自体が少ないため、主に判例の理解を問う問題と、思考力を問う問題からの出題が考えられます。

思考力を問う問題についてはある程度現場思考的な側面が否めないため、事前に対策を講じるとすれば、判例の知識をしっかり復習することが有効かと思います。

この辺りは、過去問を繰り返し解く中で、頻出の判例に対する理解を深められれば良いかと思うので、特別なことをするのではなく、過去問の繰り返しに注力しましょう。

関連コラム:司法試験・予備試験に受かる憲法の勉強法!短答と論文それぞれ解説

行政法

行政法は、処分性、原告適格など論文式試験でよく問われる知識が短答式試験でも多く問われます。

もっとも、短答式試験では、有名判例の規範部分を覚えれば良いというわけではなく、その言い回しや細かい背景事情まで覚えておく必要があります。

ですから、短答式試験の対策をするに際しては、論文以上に判例の全容を掴むようにしてください。

当事者訴訟や義務付け訴訟など、論文式試験では馴染みの低い訴訟形態も、短答式試験では当たり前のように問われることになりますので、その辺りのケアもしっかりしておくようにしておきましょう。

関連コラム:司法試験・予備試験に受かる行政法の勉強法!短答と論文それぞれ解説

刑法

刑法も、憲法と同じく条文の数は多くないため、出題傾向は憲法と近いものとなっています。

よって、判例の知識をしっかりと押さえつつ、現場では思考力を問う問題に対応していくことが求められます。

ただ、刑法の場合には、学説対立問題が出てくることが多いので、判例の知識だけでなく、有名な学説についてもケアしていくことが必要です。

覚えること自体は少ないですが、その分高得点をみんなが取ってくることが考えられるので、油断することなく対策するようにしてください。

関連コラム:司法試験・予備試験に受かる刑法の勉強法!短答と論文それぞれ解説

刑事訴訟法

刑事訴訟法も、細かい条文知識というよりは、判例の知識や学説に対する理解が問われる問題が多いです。

よって、過去問を離れて何かをまとめてまで学習をする必要があるというよりは、上記の方法で過去問を回すことを徹底するようにしてください。

条文の素読や短答に特有の知識のまとめは、民法、商法でやった方がタイムパフォーマンスがよいでしょう。

関連コラム:司法試験・予備試験に受かる刑事訴訟法の勉強法!短答と論文それぞれ解説

一般教養科目

短答式試験の一般教養科目は、配点が高いためなんとか対策をしたいと多くの受験生が考えます。

一般教養科目は範囲が広いだけでなく、問われている内容も、理系の問題であればかなり高レベルのものが多いです。

受験期に付け焼き刃的に対策をしたとしても高得点は見込めませんし、論文式試験への跳ね返りも期待できません。そうであれば、法律科目をしっかりと対策した方がよっぽど効率的であると言えます。

しかしながら、しっかりと対策を行うことで得点の取りやすい部分も存在しますので、下記のコラムを参考に取り組むのをおすすめします。

関連コラム:予備試験の一般教養は対策すべき?効率的な勉強法とは?

短答式試験の受験直前にやっておくべき対策

先述のとおり、短答式試験は時間との戦いでもあります。

試験直前であれば、知識面の復習はもちろんですが、時間配分も含めた本番の戦略も、合否を大きく分けることになります。

そこで、本番前は模試や予想問題を用いて自分の問題を解くペースや、時短のためのテクニック習得に努めましょう。過去問を年度別で解いてみるという対策も有効です。

また、当たり前ですが体調管理もしっかりするようにしましょう。

知識の差は多少であれば当日のコンディション次第で簡単に逆転されてしまいます。会場の空調の兼ね合いもありますから、自分で体調管理を徹底できるように準備が必要です。

過去問の短答式の部分のみに絞って繰り返し解く

これは予備試験に限った話になってしまいますが、短答式試験は論文式試験の約2ヶ月前に行われます。

短答式試験の直前期は、論文式試験の勉強はひとまずお休みして、短答式試験の過去問演習に絞って学習することをオススメします。

多くの講師が、「論文の勉強を軸に据えるべき」というお話をしていますし、それに対して反対するものでは一切ありません。

ただ、短答式試験に受からないことには、天王山の論文式試験の受験すらさせてもらえないのが現実です。

ですから、直前期には短答にフォーカスして勉強に取り組むようにしてください。具体的には、1ヶ月前くらいからは、短答式試験に全ての時間を費やしても良いでしょう。

各科目で苦手な部分・できない部分を簡単にまとめておく

3周の過去問演習をすることができた皆さんは、3回やってもできなかった問題の蓄積があるはずです。

これらの部分は、「苦手が残ってしまった」とネガティヴに捉えるのではなく、「これさえ覚えてしまえばもう完璧だ」というリストが手に入ったとポジティブに捉えるようにしましょう。

具体的には、3回目でも間違えの印が消えなかった問題についてはノートなどにまとめて、本番直前まで参照できるようにしておくと良いです。

このようにすることによって、本番では落ち着いたメンタル状態で挑むことができると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

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