予備試験に受かる民事・刑事実務基礎の勉強法!

司法試験予備試験の短答試験に合格したから論文式試験に備えたい、あるいは短答式試験の対策はバッチリだから論文式試験の対策をしたいという方も多いと思います。
でも、基本7法や選択科目の勉強法はわかるけど、
「実務基礎科目はどうやって勉強すればいいの?」
「対策は何をすればいいの?」
「そもそも実務基礎科目の試験って何がでるの?」
といろいろわからないことが多く、対策を進めていけないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、予備試験の論文式試験・口述試験にしか出ない科目だから、
「実務基礎科目にそこまで時間を割くことができない」
「他に苦手科目もあるから実務基礎科目については効率よく勉強したい」
という方もいらっしゃると思います。
このコラムでは、論文式試験を受けるみなさんが効率良く実務基礎科目を得点源にできるよう、実務基礎科目の効果的な勉強方法やすべきではない勉強法を紹介していきます。
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司法試験予備試験における民事・刑事実務基礎の重要性と難易度
司法試験・予備試験における民事実務基礎と刑事実務基礎は、受験生にとって重要な科目であり、その理解と習熟度は試験の結果に大きく影響します。それぞれの科目の重要性と難易度について詳しく見ていきましょう。
民事実務基礎の重要性と難易度
民事実務基礎は、民事訴訟法や民法などの基本的な法律知識を応用し、具体的な訴訟手続きや契約書作成などの実務を理解するための科目です。
この科目は、法律家としての基本的なスキルを試すものであり、実際の法律実務に直結しています。
したがって、この科目をしっかりと理解し、習熟することは、法曹としての基本的な能力を身につけるために非常に重要です。
難易度については、法律の理論的な知識だけでなく、具体的な手続きや書式、実務経験に基づく判断など、幅広い知識とスキルが求められるため、一定の難易度があります。
しかし、この科目を通じて、法律家としての基本的なスキルと実務的な視点を身につけることができます。
刑事実務基礎の重要性と難易度
刑事実務基礎は、刑法や刑事訴訟法などの基本的な法律知識を応用し、具体的な刑事手続きや証拠評価、刑事裁判の進行などを理解するための科目です。
この科目は、刑事訴訟における検察官、弁護士、裁判官の役割を理解し、刑事手続きの全体像を把握することを目指します。
難易度については、刑事訴訟の進行や証拠の評価、被告人の権利保護など、具体的な刑事手続きを理解するための深い知識と理解が求められるため、やや高いと言えます。
また、刑事訴訟は人の自由や生命に直結する重大な問題を扱うため、法律家としての倫理観や人権意識も問われます。そのため、一定の難易度がありますが、刑事訴訟における法律家の役割と責任を理解する上で非常に重要な科目です。
以上のように、民事実務基礎と刑事実務基礎は、それぞれ異なる視点から法律家としての基本的なスキルと実務的な視点を身につけるための重要な科目です。
それぞれの科目の理解と習熟は、司法試験・予備試験の結果だけでなく、法曹としての実務能力にも直結します。
予備試験に合格するために必要な民事実務基礎の勉強法
予備試験に合格するためには、民事実務基礎だけをマスターすればよいというものではないことは当然ですが、民事実務基礎は刑事実務基礎とあわせた実務基礎科目として他の科目よりも配点が大きく、また大半の学部生受験者は後回しにしがちであるため、得点源にできれば合格にぐっと近づくことができます。
合格を勝ち取るためにも実務基礎科目の内容や効果的な勉強方法をきちんと把握することが非常に重要です。
合格に特に大事な勉強法は以下の3つです。
1つ目は、過去問を解いて事実認定の方法やパターン、訴訟手続に関する正確な知識を身につけること。
2つ目は、要件事実の基本的な部分をマスターすること。
3つ目は、法曹倫理に関する条文を素読すること。
この章では、まず民事実務基礎の試験で問われることについて紹介し、次に試験内容を踏まえて上記の各勉強法について詳しく説明していきます。
民事実務基礎の試験で問われること
民事実務基礎の試験で問われる内容は主に、
- 要件事実に関する問題
- 事実認定問題
- 法曹倫理問題
- 民事訴訟手続や民事執行・保全に関する問題
の4つがあげられます。
1の要件事実に関する問題では、訴訟物や請求原因を含む要件事実の基礎的な内容が、具体的な事例に関連して問われることになります。
近年では訴訟物は何か、それを構成する請求原因や抗弁等の事実として必要十分な内容は何か、その理由はなにか等についての正確な理解が問われています。
2の事実認定問題では、問題文で整理された、あるいは自分で整理した請求原因に関して、当事者間で争いになっている部分(争点)について、直接証拠型や間接証拠型などの型をふまえた事実認定が求められます。二段の推定など書証に関する基礎的な内容が同時に問われ、それに基づいて事実認定をすることもよく求められます。
3の法曹倫理問題では、弁護士職務基本規程や弁護士法をはじめとする法曹倫理に関する規定を元に、実務家として職務を行う際に悩ましく思う点やすべきではない行為などに関する基本的な事項について問われることになります。
4の民事訴訟手続や民事執行・保全に関する問題では、準備手続や証拠に関する民事実定法の知識が問われたり、民事執行・保全法から訴訟前後における当事者がとるべき手続や手段、当該手段に必要な要件の充足の有無の検討等が問われることになります。
これら4つの問題が完全に分離されて出題されるのではなく、それぞれの複合問題が出題されたり、各内容の関わりを問われたりすることもあります。
とはいえ、基礎的な内容をきちんと把握して問題に沿って思考を巡らし解答するという点は基本7法などと同じですので、恐れすぎる必要はありません。
下記に記載する勉強法で民事実務基礎の自信をつけて、得点源にしましょう。
過去問で事実認定の方法やパターン、訴訟手続に関する正確な知識を身につける
まず民事実務基礎科目において重要な勉強法は、過去問をしっかりと解くことです。
ほとんどの人は、民事実務基礎科目の試験問題に触れたことがなく、全く知らない問題で何を聞かれているのかわからない、どのように答えればいいかわからない、どれくらいのスピードで解けばいいかわからないなど様々な不安を抱えていることでしょう。
そのような不安を抱えたままいきなり過去問を解き始めるのはかなりエネルギーや勇気のいる行動ですので抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここで進めている勉強法は、初めからいきなり過去問をフル起案しろというものではなく、ステップを踏んで過去問を解いていくことで、徐々に形式に慣れたり、事実認定の力をつけたりするのはもちろん、解いていく過程で出題傾向を把握し、聞かれやすい分野を効率的に勉強するための手がかりにしたりなど、様々な方法で過去問を活用していきましょうというものです。
まず初めは、しっかり解いてみるのでも、軽く解いてみてあとは答えを確認するのでも良いですが、法務省が出しているサンプルや過去問のうちの数個に触れてみて、問題形式や何が問われるかを把握し、実務基礎科目に慣れましょう。
ある程度形式等になれれば、ここから徐々にきちんと時間を測るなどして試験問題を解いていきます。
問題を解くことで、実務基礎科目の最も特徴的かつメインの問題である事実認定のやり方やパターンを身につけることができるようになります。
これについて慣れていけば実務基礎科目に対する抵抗感が減ってくると思われますので、この部分の勉強は気合の入れどころです。
さらにはある程度繰り返し出題される訴訟手続に関する正確な知識を身につけることができるようになるだけでなく、手続問題の出題傾向や本番で問われそうな問題をある程度把握することで、過去問を解く以外の勉強(手続問題)を効率的に進めることができるようになります。
このように過去問は工夫次第で様々な活用方法があるので、必ずしっかりと解くようにしましょう。
要件事実の基本的な部分をマスターする
次に民事実務基礎科目において重要な勉強法は、要件事実の基本的な部分をマスターすることです。
大半の大学生受験者は、過去問を解いたりなどの対策は行いますが、短答式試験から論文式試験の短い期間のうちにやるべきことが多すぎて手が回らなかったり、要件事実の問題を単なる小問題として位置付けて、その勉強をおろそかにしがちです。
要件事実は、上記で述べたメインの事実認定の問題の前提となることが多々あり、要件事実の正確な理解がなければ、せっかく過去問等で事実認定の力をつけたとしても出発点からややズレたものになるおそれがあり、もったいないことになってしまいます。
このように要件事実は、他の大半の受験生と差をつけやすい部分であるとともに、逆にこれを間違えると正解筋からややずれた解答になってしまう危険性があるので、要件事実の基本的な部分をマスターすることはとても重要です。
限りある時間で要件事実を細かく深く理解することはできないので、要件事実に特化した参考書やテキストに目を通して理解を身につけつつ、過去問の要件事実の問題を解くことで、バランスよく要件事実の勉強を進めていくことがおすすめです。
法曹倫理に関する条文を素読する
最後に民事実務基礎科目において重要な勉強法は、法曹倫理に関する条文を素読することです。
一見コスパが悪そうで、後回しにされがちな法曹倫理ですが、短時間でできる条文素読をすることで、自分なりに条文それ自体や条文間の関係を簡単にでも理解していれば、論理的思考とあわせて本番で得点することは難しくありません。
試験中に法曹倫理に関する規定を慌てて一から探して急いで解答すると、引用・参照すべき条文を読み落とし、あるいは全く異なる筋で解答してしまうおそれがあります。
短時間でできる条文素読で条文や条文間の関係を把握していれば、このようなことも格段に減るので、コスパがよくおすすめです。
また条文だけでは全く理解ができない場合には、法曹倫理の参考書やテキストで条文の趣旨や問題点を軽くチェックすることもそこまで時間がかからずにできるのでおすすめです。
予備試験に合格するために必要な刑事実務基礎の勉強法
刑事実務基礎についても民事実務基礎とあわせた実務基礎科目として、他の科目よりも配点が大きく、また大半の学部生受験者は後回しにしがちであるため、得点源にできれば合格にぐっと近づくことができます。
合格を勝ち取るためにも実務基礎科目の内容や効果的な勉強方法をきちんと把握することが非常に重要です。
合格に特に大事な勉強法は、以下の3つです。
1つ目は、条文を素読すること。
2つ目は、過去問を解いて事実認定のやり方やパターン、訴訟手続に関する正確な知識を身につけること。
3つ目は、刑法や刑事訴訟法の基礎知識を再度確認すること。
この章では、まず民事実務基礎の試験で問われることについて紹介し、次に試験内容を踏まえて上記の各勉強法について詳しく説明していきます。
予備試験における刑事実務基礎で問われること
刑事実務基礎の試験で問われる内容は主に、
- 身体拘束に関する問題
- 事実認定問題
- 法曹倫理問題
- 刑事訴訟手続や証拠法に関する問題
の4つがあげられます。
1の身体拘束に関する問題では、勾留や保釈等の身体拘束に関する手続問題(特に罪証隠滅のおそれなどについての当てはめ問題)が、具体的な事例に関連して問われることになります。
これらの問題は同じような内容が繰り返し出題される傾向にあります。
2の事実認定問題では、具体的な事例において問題文で整理された争点などについて、直接証拠型や間接証拠型などの型をふまえた事実認定が求められます。。間接事実型では、自分のとる結論とは逆の事実を推認させる事実(消極的間接事実)も同時にあげなければならないものもあり、多角的な視点が求められます。
3の法曹倫理問題では、弁護士職務基本規程や弁護士法をはじめとする法曹倫理に関する規定を元に、刑事事件において悩ましく思う点やすべきではない行為などに関する基本的な事項について問われることになります。
4の刑事訴訟手続や証拠法に関する問題では、公判前整理手続や証拠に関する刑事実定法の知識が問われたり、具体的な事例に即したあてはめ問題が問われます。
これらが関連して問われたりもして慣れない問題が多いかとは思いますが、基礎的な内容をきちんと把握して問題に沿って思考を巡らし解答するという点は基本7法などと同じですので、恐れすぎる必要はありません。下記に記載する勉強法で自信をつけて、得点源にしましょう。
条文を素読する
まず刑事実務基礎科目において重要な勉強法は、刑事訴訟法や刑事訴訟規則の条文を素読することです。
普段刑事訴訟法の勉強をする際に、重要な論点と関係する条文を読むことはあると思いますが、全文きちんと読むことは少ないという方もいるかもしれません
。ましてや論点と関連しない条文については読んだことがないものもあるという方が大半なのではないでしょうか。
条文の素読は短時間でできるというようなものではありませんが、知らない条文・それによって根拠づけられる手続を学ぶことはもちろん、よく使う条文でも正確に手続を理解できていないことに気がついたり新たな発見があったり、さらには条文間の関係を再確認することができます。
刑事実務基礎科目では上記のように公判前を含む訴訟手続に関する問題や尋問の適法性を含む証拠法に関する問題、身体拘束に関する問題など刑事訴訟法・規則に根拠を求めることができる様々な問題が出題されますので、これらを難なくクリアするには、非常におすすめの勉強法です。
過去問で事実認定のやり方やパターン、訴訟手続に関する正確な理解を身につける
次に刑事実務基礎科目において重要な勉強法は、過去問をしっかりと解くことです。
民事実務基礎科目と同様に、ステップを踏んで過去問を解いていくことで、徐々に形式に慣れたり、事実認定の力をつけたりするのはもちろん、解いていく過程で出題傾向を把握し、聞かれやすい分野を効率的に勉強するための手がかりにしたりなどができるので、非常におすすめです。
刑法や刑事訴訟法の基礎知識を再度確認する
最後に刑事実務基礎科目において重要な勉強法は、刑法や刑事訴訟法の基礎知識を再度確認することです。
民事実務基礎科目よりも刑事実務基礎科目の方が、刑法や刑事訴訟法などの基本法と内容が被っており、上記に紹介した出題内容が刑法や刑事訴訟法の基礎知識が前提となっていることが多いです。
刑事実務基礎科目特有の勉強法も非常に重要ですが、基本法の勉強も同時にバランスよく行うことで、刑事手続全体の理解が深まり、ひいては刑事系科目全体の力がつくので、とてもおすすめです。
民事・刑事実務基礎の勉強法においてやってはダメなこと
これまで、実務基礎科目において必要な勉強法を紹介してきましたが、ここでは、やってはいけない勉強法を紹介します。
結論からいえば、やってはいけない勉強法は次の3つです。
1つ目は、知識のインプットを重視しすぎて過去問などの問題をあまり解かないこと。
2つ目は、過去問だけを解いてテキストや参考書からのインプットをしないこと。
3つ目は、問題を解く際に時間を測らないこと。
これまでおすすめしてきた勉強法やおすすめする理由と重なる部分もありますが、これらは遠回りの勉強法であったり、本番で後悔する可能性のある勉強法なので、やらないようにしましょう。
インプットを重視しすぎて問題を解かない
全く知識がなく、何を答えていいのかわからないのに過去問などの問題は解けないから解きたくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お気持ちはわかります。
しかし、論文式試験までの限られた時間で実務基礎科目の得点をアップさせなければならないのに、むやみにインプットに時間をかけてしまうと他に手が回らなくなってしまいます。
過去問は形式に慣れるためのツールとしてだけでなく、出題傾向のある内容について効率よくインプットをするのに役立つ面もあります。
ステップを踏んで問題を解いていけば着実に力がつくので、問題は必ず解くようにしましょう。
過去問からのインプットしかしない
逆に、過去問を解くだけの勉強しかしないという方もいらっしゃるでしょう。
本番では過去問の形式で出る可能性は高いですが、出題傾向が変わることもありますし、過去問で出ていない手続問題が出題されることも多々あります。
そのため、過去問を解いて慣れるだけでは試験本番で出題形式変更があったり、全く新しい手続問題が出題されたときに、うまく得点を稼げないおそれがあります。
過去問だけで満足せず、実務基礎科目に対する総合的な理解力を深めるための勉強が重要です。
問題を解く際に時間を測らない
正しい答えや充実した解答を書くことを目的として時間を測らずに過去問を解く方がいらっしゃるかもしれません。
形式に慣れたい、何を書けばいいかとりあえず把握したいという最初のうちはそれでよいでしょう。
しかし、実務基礎科目の試験はかなり時間にタイトですので、ずっと時間を測らずに問題を解き続けて本番を迎えた場合、頭ではわかってても書ききれないというもったいない事態が生じかねません。
練習は本番のつもりで。
時間を測ってどれくらいのペースでどの程度の内容を書けば合格点に到達できるか普段の勉強の際から意識しましょう。
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