経営企画の志望動機の書き方と、経験者・未経験者別の例文
- 更新日:2025.02.03
経営企画は企業の花形とも言われ、人気の仕事です。
年収が高い傾向にあり、転職市場においても倍率が高く、効果的に自分をアピールしなければ採用されるのは難しいでしょう。
とくに志望動機は書類選考や面接における合否に関わる重要な項目です。
自分のスキルや経験を踏まえて、熱意をしっかりと伝えたいです。
この記事では、経営企画として採用されるための志望動機の書き方や例文を紹介します。
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INDEX
経営企画の仕事内容
まず最初に、経営企画の業務内容をおさらいします。
経営企画が活躍するのは大企業が多く、中小企業では経営陣が担うことが多い、経営に関わる仕事を担当します。
経営戦略の策定
経営戦略とは、市場調査をして経営計画を立てることです。
企業が将来的なビジョンや目標を達成するためにも、経営計画が必要です。
たとえば企業は、新しく事業を展開する市場を開拓するために、新規事業を計画します。
その新規事業に関わる仕事について、各部署間の連携や配分を立案するのは経営企画の役割です。
経営計画を策定するためには、自社と競合他者のデータについて収集と分析を行い、中長期的な計画を考える必要があります。
市場の状況は動き続けるため、常にリアルタイムな状況判断が求められるのです。
事業ポートフォリオの見直し
事業ポートフォリオとは、企業が展開中の事業を一覧にしたものです。
経営企画の仕事は、ポートフォリオで企業の事業内容を俯瞰したうえで、必要に応じて見直しを行います。
たとえば、収益を拡大中の事業に予算を振り分けたり、立て直しが必要な事業は改善案を計画したりします。
立て直しが難しい事業の撤退を検討するのも経営企画の仕事です。
コンプライアンスに関連する業務
経営企画では社内規定や行動指針、罰則などを決めて従業員にコンプライアンス意識を浸透させる仕事を担うこともあります。
社員のコンプライアンスへの意識を醸成するためには、コーポレート・ガバナンスへの対応も欠かせません。
コーポレート・ガバナンスとは、企業の不祥事を防ぐために社外の取締役や監査役などが、経営を監視する仕組みです。
経営企画は、社外の取締役や監査役に企業内部の情報を提供する役割も担います。
コーポレート・ガバナンスに関わることで、企業の不祥事を防ぎ、企業イメージをクリーンに保つことも経営企画の重要な役割です。
未経験でも経営企画に採用されやすい人
経営企画は人気のポジションで、転職市場に求人もあまり出回らないため、未経験からの転職は難易度が高いです。
ただ、経営企画に必要な素養をお持ちの場合、未経験であっても採用されることもあります。
ここでは、未経験でも経営企画に採用されやすい人の特徴を紹介します。
財務関連の知見や資格がある
経営計画を立てる際は、財務指標を読み解くための知識が求められます。
税理士や公認会計士などの財務関連の資格を持っていると、経営企画にも活かすことができるでしょう。
将来的なビジョンを描ける能力があると採用担当者の目を引きます。
ビジネスに関して将来を見通す力を養うためには、ビジネススクールに通ったり、ビジネス関連の専門書で学習したりしてみてください。
コミュニケーション能力が高い
経営企画は社内外のさまざまな人と接する機会の多い職業です。
部署間を調整して、プロジェクトを成功へと導く役割もあります。
そのため、経営企画には、社内の各部署の責任者に、経営計画に納得してもらうためのプレゼンテーションスキルやコミュニケーション能力が求められます。
営業やコンサルタントとして実績を残したご経験などは、未経験から経営企画への転職を目指す際にも活かせる経験でしょう。
経営企画に必要な経験を積んでいる
経理や財務、マーケティングの経験は経営企画の仕事に役立ちます。
また、プロジェクトマネージャー経験者も、経営や事業の計画を立てたり、計画の進行を管理したりする能力を経営企画に生かせるのです。
幅広いジャンルの業務や課題に対応していけるスキルや経験、精神力があれば経営企画の経験がない場合でも、採用されることがあります。
海外に展開する企業であれば、海外企業との交渉を通してサプライチェーンを確立できるような人材を求めることもあり、流暢な語学力を持つ海外勤務経験者が未経験で採用されるケースがあります。
経営企画に転職するための志望動機の書き方
経営企画として転職するためには、魅力のある志望動機を履歴書に記載する必要があります。
ここからは、効果的にアピールするための志望動機の書き方を解説します。
経営企画の仕事に生かせるスキルをアピールする
経営企画に必要なスキルや資質は上で詳しく説明しましたが、まとめると、
- ・論理的思考能力
- ・コミュニケーションスキル
- ・情報収集スキル
- ・自己管理能力
等があります。
以上のスキルについて、前職の業務内容や実績と絡めて、具体的にアピールしましょう。
MBAや中小企業診断士、公認会計士、税理士などの経営や財務に関連した資格もアピールの材料になります。
海外に事業を展開している企業だと、英語をはじめとした語学力や留学の経験も、使い方によってはアピールできる要素となりえます。
その企業を選んだ理由を書く
その企業を希望する理由は、具体的に書くようにしましょう。
企業の社風や事業内容、顧客層、職場環境などを詳しく調べて分析し、どこに企業の魅力を感じたのかを考え抜くことが重要です。
自分の価値観と企業の社風、スキル、事業内容等を比べ、共通点や自分に適した業務を見つけてみてください。
そうすると、企業の担当者を納得させられる具体的な理由を導けるでしょう。
前職の不満などのネガティブな理由は避けるべきです。
自分の能力を誇張するための嘘は書いてもバレてしまいますので、やめましょう。
将来的なビジョンを伝える
スキルや知識を生かして「どのように企業に貢献できるのか」「どのようなキャリアを積んでいきたいのか」などの将来的なビジョンを伝えるようにしましょう。
その際に、自分のことだけではなく、企業全体の方向性や将来を考えるよう、経営陣の視座でビジョンを語ることも重要です。
ビジョンを持った理由を論理的に説明すると、さらに魅力的な志望動機につながります。
経営企画の志望動機の例文
ここでは、経営企画の経験者と未経験者に分けて例文を紹介しますので、参考にしてください。
経験者の志望動機の書き方
例文
私は、営業職からキャリアをスタートして、その後は経営企画部に異動し、現在で5年が過ぎました。現在勤めている企業は、家電の製造と販売の事業を展開していて、これまでに国内外の販路拡大を推進してきました。
私が経営企画部の中で担当しているのは、市場調査と競合分析です。とくにタイやマレーシアなどの東南アジアの国々を中心に担当させていただき、現地の市場動向や経済状況についての知見を深めてきました。新規事業に関わった経験もあり、経営企画の職務にやりがいを感じています。
しかし、現在勤めている企業の販路拡大も一旦は落ち着き、現在は新規事業に携わる機会に恵まれません。私はこれまでの経験を活かして、積極的に新規事業に携わりたいと考えています。
そこで、M&Aや新規事業の立ち上げを進められている貴社で、私の経験とスキルを活かしたいと思います。前職で培った調査と分析のスキルを活かして、貴社の発展に貢献していく所存です。
志望動機の書き方のポイント
経営企画の経験年数や、携わった業務内容や実績を具体的にアピールしましょう。
企業を選んだ理由や転職理由をポジティブな内容で記載することも重要です。
経営企画の内容で携わった業務内容を具体的に伝え、即戦力で働けることをアピールすると採用担当者の心を掴みやすいでしょう。
未経験者の志望動機の書き方
例文
私は現在の企業に入社以来、営業や経理に携わらせていただきました。営業で6年、経理として10年の実務経験があります。その間に、プロジェクトマネージャーとして新規事業に携わらせていただいた経験もあります。
営業職時代には新市場開拓のために、開発部門と連携して新規プロジェクトに携わりました。その際は、プロジェクトマネージャーとして事業を成功に導いた経験があります。
プロジェクトの内容は、一部の地域に限定して販売していた商品に付加価値を付けて、全国展開することでした。プロジェクトは順調に進み、全国展開が成功したことで商品の売上が1.5倍に伸びました。
営業部門と開発部門の意見の調整が必要な場面も多かったのですが、各責任者とコミュニケーションを図り、事業を成功に導くことができました。
経理部に所属していたころは、M&Aのための資金調達プロジェクトの一員として参画した経験があります。連結決算や単年度予算などについて資料作成し、投資家や株主、金融機関からの資金調達をサポートしました。
財務会計の管理から財務諸表の作成まで一連の経理に関わる業務に携わった経験もあります。経理に従事していた期間に、日商簿記1級の資格も取得しており、経営企画の業務にも活かせると考えています。
志望動機の書き方のポイント
プロジェクトマネージャーとして、事業に携わった経験がある場合は、担当した事業の成果とどのような形で貢献できたのかを具体的にアピールすると効果的です。
その際に、部署間の調整や責任者とのコミュニケーションを円滑に行なったことをアピールするとよいでしょう。
経理の経験がある場合は、財務会計の管理や財務諸表の作成ができる点や、経営計画を数字で表現できる能力がある点をアピールするのも有効です。
財務関係の資格も経営企画には求められるため、積極的にアピールしていくと採用担当者の評価を獲得しやすいです。
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この記事の監修者
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