ベンチャーのコンサルファームへの転職がおすすめできる理由
- 更新日:2025.08.22
ベンチャー企業といえば、スピード感があったり、新規事業への意欲が高いイメージがあります。
コンサルティングファームのなかにもベンチャー気質がファームがあり、そういった職場に転職を希望されている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ベンチャーコンサルへ転職するメリット・デメリット、年収相場、転職難易度等を紹介します。
INDEX
規模によるコンサルティングファームの違い
まず最初に、規模によるコンサルティングファームの違いを解説します。
大規模コンサルティングファームには、MBBと呼ばれる戦略コンサルティングファームのトップ3ファームや、デロイトなどのBIG4、アクセンチュアなどが有名です。
これら大規模な総合系コンサルティングファームは、世界中の名だたる大企業をクライアントとしていることが多く、コンサルタントに求められるスキルレベルが高いです。
大手のコンサルティングファームはの特徴としては、就職(転職)難易度が非常に高く、激務による退職者も多いです。
ベンチャーのコンサルティングファームの特徴
大手のコンサルティングファームと比べて、ベンチャーのコンサルティングファームにはどういった特徴があるのでしょうか。
少数精鋭
大手コンサルティングファームのほうが就職難易度や人材のスキルレベルは高いかもしれませんが、ベンチャーのコンサルティングファームであってもそれは同様です。
ベンチャーは大手と比べると少数精鋭なため、クライアントとの折衝や交渉の場面などに立たされる機会が増えます。
そのため、ベンチャーコンサルのコンサルタントには、自走できるレベルの高い人材が求められます。
特定の分野に特化している場合が多い
ベンチャーのコンサルティングファームは、大手のコンサルティングファームよりも特定のジャンルや業界などに特化しているケースが多いです。
もしあなたが特定の業界に対する深い知見やスキル、ノウハウを持っている場合には、それらを求めているコンサルティングファームの採用選考を受ければ採用される可能性も高いです。
ベンチャーコンサルファームの具体例
最近では、ユニークな特徴を持つベンチャーのコンサルティングファームが増えてきています。
本項では、いくつかベンチャーコンサルティングファームの具体例をご紹介します。
ビービット
ビービットは、UI・UXのコンサルティングに強みを持つコンサルティングファームです。
デジタルマーケティングの知見やエンジニアとしてITサービスの開発に携わられていた方などであれば、採用される可能性は高いでしょう。
コンサルタントとして、UX領域でキャリアを築き上げていきたい方におすすめです。
シンプレクス
シンプレクスは、金融機関を中心とした多くの大手企業にITソリューションを提供するIT系コンサルティングファームです。
金融機関でIT関係の経験を積まれてきた方や、エンジニアのバックグラウンドがある方は採用されやすいでしょう。
いわゆるエンタープライズITと呼ばれるような分野で経験を積んでいきたい方におすすめです。
識学
識学は、「識学」という独自のマネジメント理論にもとづいて、クライアントの組織課題に対してアプローチしているマネジメントコンサルティングファームです。
人事や組織設計、マネジメントに興味がある方や、その領域での経験がある方だと採用されやすいでしょう。
マネジメントソリューションズ
マネジメントソリューションズは、クライアントのプロジェクトマネジメントを中心に受注するコンサルティングファームです。
大手のコンサルティングファームでもプロジェクトマネジメント系の案件は多いので、コンサルタントとして汎用的なスキルを身につけられる点が魅力のファームです。
ベンチャーのコンサルティングファームに転職するメリット
大手ではなく、ベンチャーのコンサルティングファームに転職するメリットはたくさんあります。
本項では、ベンチャーのコンサルティングファームに転職するメリットを解説します。
専門性を磨ける
ベンチャーのコンサルティングファームに入社することで、自身の磨きたい領域の専門スキルやノウハウ、知見を深められます。
大手のコンサルティングファームでは配属リスクが大きいですが、ベンチャーのコンサルティングファームは領域を特化していることが多いため、自身のやりたい専門領域だけをやることもできるでしょう。
営業の視点・スキルが身に付く
大手のコンサルティングファームでは、一定レベル以上まで昇格しない限り、プロジェクトの営業に携わることはできません。
一般的には、マネージャー以上にならないと営業の経験は積ませてもらえないケースがほとんどです。
ベンチャーコンサルでは、早い段階から営業を任せられることもあり、営業の経験値を積むこともできます。
コンサル・事業の両面で価値を発揮できる
実業も手がけているベンチャーのコンサルティングファームに入社すれば、実際に事業をどうやって推進していくのかを体験しながら学べます。
将来的に起業を目指している方にとっては魅力的です。
将来的に大手コンサルファームへの転職も目指せる
ベンチャーコンサルティングファームで専門性や知見、ネットワークを作れば、大手のコンサルティングファームに転職することもできます。
特に未経験からコンサルタントを目指す場合、まずはベンチャーコンサルで経験を積んだのちに、大手を目指す方も多いです。
裁量が大きい
ベンチャーのコンサルティングファームは、大手のコンサルティングファームと比べて裁量が大きいのが特徴です。
すべての社員が即戦力であることを求められますし、実際にプロジェクトの矢面に立たされる場面も多くあります。
裁量が大きい環境で、スピード感と責任感高く働きたい方にとっては、ベンチャーファームはおすすめです。
独立・起業にも役立つ経験を積める
大手のコンサルティングファームでは、クライアント自体が大手企業であることも多いです。
そのため、「大手企業の仕組みを変革する」ことのプロフェッショナルにはなれても、独立や起業に役立つスキルを積めるかどうかというと微妙なところでしょう。
ベンチャーコンサルでは、クライアントもベンチャー企業などが多かったり、実業の経験を積めたりと、独立や起業に役立つスキルを身に付けられます。
ベンチャーのコンサルファームの転職難易度
大手のコンサルティングファームの就職難易度は、数ある職業の中でもトップクラスに高いです。
大手のコンサルティングファームでは高学歴であることや、特定の分野のスキルレベルが高いこと、実績が豊富にあることなど、すべての面でハイレベルな人材を求めています。
ベンチャーのコンサルティングファームも難易度は高いですがですが、大手に比べると採用基準はやや下がると考えてよいでしょう。
「コンサルタントになりたい」という方はまずベンチャーの採用に応募してみるのもいいかもしれません。
ベンチャーのコンサルファームの年収相場
大手もベンチャーも、コンサルティングファームでは職位が上がっていくごとに年収が高まる傾向にあります。
一般的には、
- アナリスト
- コンサルタント
- マネージャー
- プリンシパル(シニアマネージャー)
- パートナー
の順に、年収は高くなります。
それぞれの職位について、ベンチャーは大手と比べて200〜500万円程度年収が下がるイメージです。
職位が上がるほど、大手とベンチャーの年収差は広まっていきます。
この記事の監修者
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