弁護士資格なしで年収200万円アップ。20代法務人材が「重工メーカー」への転職で掴んだキャリアアップの秘訣
- 更新日:2026.05.01
弁護士資格を持たない20代の若手法務人材が、大手医療機器メーカーから日本を代表する重工メーカーへキャリアチェンジを果たし、年収を200万円アップさせた事例を解説します。
なぜ彼は転職を決意し、どのような戦略でキャリアアップを実現させたのでしょうか。担当キャリアアドバイザーの森に、その背景や成功のポイントを詳しく聞きました。
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20代後半の法務人材が直面した「キャリアの停滞」という課題
まずはこの方がどのようなきっかけで転職相談にいらっしゃったのか、転職の動機から教えていただけますか。
森 この方の場合は、20代最後の年齢に差し掛かっているタイミングでした。
元々、医療機器メーカーに入社した理由は「社会貢献」や「社会性の強い事業に携わりたい」という思いがあったからです。その会社で約7年の経験を積み、自社製品のラインナップや業界全体の構造も概ね把握できている状態でした。
今回の転職のきっかけは、30歳という節目を前に「次のキャリアをどうしようか」と考えたことにあります。30歳前後というのは、多くの方が今後のキャリアを真剣に検討するタイミングですよね。
まさにそうですね。皆さん、一度は立ち止まって考える時期だと思います。
森 そこで多くの方が意識するのが、次のステップとしての「マネジメントへの挑戦」です。スタッフレベルからリーダー、マネージャーへと上がっていく経験を積みたいという思いがご本人の中にもありました。
しかし、当時の在籍企業には一つ大きな課題がありました。その会社には、新卒社員を法務部門に配属する文化がなかったのです。法務部門は中途採用のみで構成されており、部員の数もなかなか増えない状況でした。
その結果、入社から何年経っても「自分がずっと一番下(若手)である」という状況が続いていたのです。
法学部出身で、たまたま新卒で法務に配属されたものの、その後もずっと後輩が入ってこない状況だったのですね。
森 そうです。会社側の方針としても、今後法務で新卒を採用する予定はないとのことでした。
ご本人としても「この会社に生涯を捧げる」とは考えていなかったため、20代最後のチャレンジとして大きく環境を変える、いわば「ゲームチェンジ」を決意されたのです。
転職の軸と企業選定:マネジメント経験と社会性の追求
森 転職にあたってご本人が求めたのは、マネジメントができる環境であること、そして引き続き社会貢献性の高い事業に携われることの2点でした。
また、もう一つの重要な動機として市場価値への危機感がありました。一社だけの経験では、自分のスキルが世の中でどの程度のレベルにあるのか、自社の法務のあり方が客観的に見てどうなのかを判断することができません。
複数の環境を経験することで、異なる仕事の進め方を学び、さらなる成長に繋げたいという考えをお持ちでした。
今の法務人材の採用ニーズを見ていると、大手企業で7年間法務を勤め上げてきた方というのは、引く手あまただと思います。ご紹介できる求人も非常に多い中で、森さんはどのようなポイントで提案をピックアップされたのですか。
森 面談を通じて、ご本人の希望条件や「軸」を深掘りしていきました。今回の方に関しては、軸が非常に明確でした。
隣接業界であること、BtoBメーカーであること、そして先ほど挙げた社会貢献度の高い事業であることです。さらに伝統や安定基盤といったキーワードも重視されていました。
そのため、いわゆる勢いのあるベンチャーやIPOを目指す企業ではなく、現職と近しい風土を持つ、どっしりとした大手企業を中心に絞り込んでいきました。
ターゲットを明確に絞り込んだのですね。実際の選考はどのように進んだのでしょうか。
森 全部で10社ちょっとエントリーしましたが、驚くことに、ほとんどの会社で書類選考を通過しました。
やはりそうですよね。30歳手前で法務の実務経験がしっかりある方は、企業側も「まずは会ってみたい」となるはずです。
森 大学が法学部卒であることに加え、20代後半で7年の経験。さらに大手メーカーでの勤務実績。
業務内容も、契約法務から法務相談、コンプライアンスまで幅広く経験されており、一部海外案件にも携わっていました。企業側からのニーズは非常に高かったと言えます。
圧倒的な書類通過率と複数内定。年収200万円アップを実現した要因
面接を経て、最終的には複数の内定が出たということでしょうか。
森 はい。選考に進んだ企業の約半数から内定をいただけるという、非常に高い通過率でした。そこからどの企業に絞り込むかが次のポイントとなりました。
メーカー法務からメーカー法務への転職という、大きなくくりでは同職種での移動ですが、転職するだけで能力が劇的に変わるわけではありません。それなのに年収が200万円も上がったというのは、転職の非常に面白い部分であり、夢がある話ですね。年収がこれほど上がったのにはどのような理由があるのでしょうか。
森 それは……
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この記事の監修者
リーガル専門コンサルタントとして、弁護士・法務人材を中心に転職支援を行う。中国発大手テクノロジー企業の日本法人にて創業メンバーとして事業開発・推進に従事。スタートアップ〜大手事業会社での事業開発、マネジメント経験を有していることから、様々な角度からの俯瞰したアドバイスを強みとする。
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