安定企業を飛び出し、成長を求めてグローバルメーカー法務に転職

法務職としてのキャリアを歩み始めた20代にとって、最初の数年間は将来の方向性を決める極めて重要な時期です。ファーストキャリアで安定企業に就職しても、よりチャレンジングな環境に身を投じようと決意する方もいます。

本記事では、大手農業関連メーカーから世界を舞台にする大手自動車メーカーへと転職した、若手法務人材の転職成功事例について、担当キャリアコンサルタントの森に話を聞きました。

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新卒時は企業の安定性を重視して就活を行った

まずは、この方がどのような経緯で最初のご相談にいらしたのか教えていただけますか。

 この方は法学部卒の20代半ばの方です。ちょうどコロナ禍の時期に大学生活を過ごされていたため、就職活動時には将来への不安もあり、まずは安定した企業に入りたいという強い志向をお持ちでした。

新卒の就活でも特定の業界に絞るのではなく、多くの企業の財務諸表や経営状態を自ら読み解き、ご自身が興味を持てそうで、かつ基盤のしっかりした会社を慎重に探されていたそうです。

財務諸表まで読み込んで会社を選ぶとは、非常にしっかりとした視点をお持ちだったのですね。

 そうですね。また、大学時代から英語を勉強されていたこともあり、将来的には法学の知見と英語を掛け合わせた仕事をしたいという展望も描いていらっしゃいました。

その結果として、農業や園芸関連の資材を扱う老舗メーカーに新卒で入社されました。

配属は希望通り法務部だったのでしょうか。

 はい、無事に法務部に配属され、契約法務を中心に年間約250件もの案件をこなされていました。

その他にもコンプライアンスや訴訟対応など、企業法務全般を幅広く経験されており、若手としての基礎体力は十分に備わっている状態でした。

安定した環境から転職を決意した理由

丸3年ほど勤め仕事の幅も広げていたタイミングで、なぜ転職を考え始めたのでしょうか。安定を求めて入社されたのであれば、そのまま働き続けるという選択肢もあったかと思います。

 実は、入社の決め手であった安定企業という点が、転職を考え直すきっかけにもなりました。

その会社は非常に働きやすく残業も少ない、いわゆるホワイトな環境でした。しかし、ご本人としては、もっと自分から手を挙げればチャンスが与えられ、多くの仕事に触れられる環境で働きたいという気持ちが強まっていったようです。

現状に満足せず、より自分を追い込み成長できる環境を求めたということですね。当初の希望だった英語を活用する機会はどうだったのでしょうか。

 前職は英文契約の取り扱いも一部ありましたが、会社全体としては期待していたほど多くはなかったというのが実情でした。入社前に思い描いていたキャリアのスピード感と、実際の業務環境にギャップが生じていたようです。

とはいえ、安定志向を捨ててベンチャー企業のような極端に変化の激しい環境を目指したわけでもありません。事業の安定性は引き続き重視しつつも、組織が若手にチャンスを与える風土があるかどうかをより気にされていました。

英語の活用という点でも、海外売上比率などの客観的なデータをしっかり検討材料に入れながら、次の一歩を模索していきました。

若手でも国際法務に挑戦できる環境

具体的な提案としては、どのような業界が中心になったのでしょうか。

 主にグローバルメーカーや商社を中心にご案内しました。しかし大手企業であっても、若手にはなかなか国際法務のチャンスが回ってこない会社も少なくありません。そのため面接の場ではご本人もかなり踏み込んだ質問をなさったそうです。

たとえば入社後にどのような業務からスタートし、どういったキャリアパスが用意されているのか、そして実際にいつ頃から海外案件に携われるのかといった点ですね。

単にグローバル企業という肩書きだけでなく、自分自身の成長に直結する環境かどうかを、面接を通じて見極めていかれました。

商社やメーカーの法務となると、競争率も非常に高いですよね。

 そうですね。ただ、今回内定を獲得された自動車メーカーに関しては、企業側がちょうど第二新卒や20代若手層を強化し、育成していきたいと考えていたタイミングでした。

少しでもタイミングがズレていたらこの企業からの内定は出ていなかったかもしれません。この企業側のニーズと、ご本人の成長意欲がまさにピンポイントで合致した結果です。

積極的な姿勢が評価され、内定につながった

最終的に入社された転職先の自動車メーカーについて、詳しく教えてください。

 最終的にご入社された会社は、海外売上比率が50パーセントを超えるグローバルな企業です。乗用車はもちろん、トラックやバスなどの産業用車両も扱っており、社会への貢献度も高いこと。また事業の成長性と安定性を兼ね備えている点が、ご本人にとっても大きな決め手となりました。

若手でも裁量を持って働けるという点は、どのように確信されたのでしょうか。

 面接の議論の中で、企業側から「受け身ではなく、どんどん自ら手を挙げてくれる若手を求めている」というメッセージを直接受け取れたことが大きかったようです。

海外出張の可能性も含め、若手にも積極的にチャンスを配分するマインドがあることを確認でき、ご本人も非常に納得感を持って決断されていました。

オファーの条件面はいかがでしたか。

 報酬面のアップも今回の転職軸の一つでした。前職は新卒入社ということもあり、決して高い水準ではありませんでした。前職は新卒3年目でだいたい……

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この記事の監修者

リーガル専門コンサルタントとして、弁護士・法務人材を中心に転職支援を行う。中国発大手テクノロジー企業の日本法人にて創業メンバーとして事業開発・推進に従事。スタートアップ〜大手事業会社での事業開発、マネジメント経験を有していることから、様々な角度からの俯瞰したアドバイスを強みとする。

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