印刷会社から大手通信会社へ転職した20代法務人材
更新日:2026年8月31日
法務プロフェッショナルのキャリア形成において、20代という若手時代にどのような経験を積み、どのような選択をするかは、その後のキャリアを大きく左右します。
昨今の転職市場では法務人材のニーズが高まっており、専門性と柔軟性を兼ね備えた若手層には、異業界の大手企業への道も広く開かれています。
今回は、大手印刷会社から誰もが知るような大手通信会社へ転職し、年収アップと理想のキャリアを同時に手に入れた20代法務の成功事例について、担当キャリアアドバイザーの森に詳しく話を聞きました。
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大手印刷会社の法務部で磨かれた幅広い専門性と経験
今回の方の経歴や当時の状況について詳しく教えていただけますか。
森 はい。この方は大学の法学部を卒業後、非常に人気が高い大手印刷会社に新卒で入社されました。そこで4年間、法務として着実にキャリアを積んでこられた方です。
業務内容は幅広く、いわゆる契約法務については国内案件が約6割、英文契約が約4割という割合で担当されていました。
一部のM&A案件にも関わっていましたし、株主総会の運営といったコーポレートガバナンスからコンプライアンス対応、訴訟対応まで、関連する業務を網羅的に経験されていました。
大手企業の法務部というと業務が縦割りになりがちな印象がありますが、幅広い経験をされてきたんですね。
そうですね。4年間でそこまで幅広く経験できるのは貴重だと思います。
当初は国内業務が中心だったそうですが、3年目頃から英文契約にも携わるようになり、最終的には業務の半分近くを英文契約が占めるまでになりました。法務パーソンとして、非常に順調なステップアップを果たしていたと言えるのではないでしょうか。
事業の将来性に不安を感じ転職を決意
順風満帆なキャリアを歩まれていたようですが、なぜこのタイミングで転職を考えられたのでしょうか。
森 最大の理由は、既存の事業領域に対する将来的な不安でした。印刷業界の大手として新規事業にも取り組んではいるものの、やはり事業の柱は従来の印刷ビジネスです。
業界全体の展望や将来性に対して、しだいに危機感を覚えるようになったと仰っていました。就職活動の時には気づけなかった視点が、実際に業務を行ううちに自分の興味の移り変わりと共に明確になってきたようです。
次に挑戦したい業界などは決まっていたのでしょうか。
森 特定の業界に強いこだわりがあったわけではありません。ただ、先端技術やテクノロジーを用いた新規事業など、ワクワクするようなビジネスに関わりたいという方向性は定まっていました。
また、ひとつの事業に依存するのではなく、複数の事業を多角的に展開してリスク分散を図っているような企業にも魅力を感じていらっしゃいました。
現在の転職市場における、法務人材の年収アップへの期待という点ではいかがでしたか。
森 今、法務人材のニーズは非常に高く、年収も上昇傾向にあります。この方も、大学の同級生や会社の同期が転職して年収を上げているという話を聞く中で、自身の市場価値を再認識し、転職を通じて年収を上げたいという明確な思いをお持ちでした。
転職市場でのニーズを的確に捉えた戦略的な企業選び
年収アップとやりがいを両立させるために、どのような軸で転職活動を進められたのですか。
森 軸はいくつかありました。まず、これまでの経験を活かせるグローバルな環境であること、つまり英文契約や国際法務に携われることです。
次に、一般消費者向けにサービスを展開するBtoC企業であること。そして、先端テクノロジーや新規事業に積極的な会社であること。
この3点を重視しました。
私からは条件を満たす企業を15社ほど提案し、ご本人に選んでいただいた10社ほどに応募しました。書類選考の通過率は約5割と、大手企業を中心に受けていたことを考えると非常に良好な結果でしたね。
そういった求人は得てして競争倍率も高いですよね。
森 おっしゃる通りです。しかしこの方は最終的に2社の最終面接に残り、そのうちの1社である大手通信会社から内定をいただくことができました。
戦略法務としてビジネスの最前線に携わる新たなステージ
内定を得たのはどのような企業だったのでしょうか。
森 皆さんが日常的に利用しているスマートフォンなどの通信インフラはもちろん、最近では宇宙関連事業やライフスタイルに密着した多角的なサービスを展開している、非常に勢いのある企業です。
まさに、ご本人が求めていた多角的な事業展開と先端技術を体現しているような会社です。
ご本人のご希望にピッタリだったんですね。
森 はい。今回の求人は、法務の中でも戦略法務に近いポジションでした。一般的なコンプライアンスやリスク管理というよりも、ビジネスに深く踏み込み、M&Aや新規事業のスキームを検討し、それに伴う法的なアドバイスを行う役割です。
ご本人は、よりビジネスの現場に近いところで法務の専門性を発揮したいという強い思いがあったのですが、このポジションはまさに理想通りだったため、内定が出てからは即決に近い形での承諾となりました。
1社目での幅広い経験があったからこそ、自分のやりたいことを見極め、それを叶えるための転職を成功させることができたわけですね。
森 そうですね。20代という早い段階で、自身の市場価値を理解し、戦略的に動くことの重要性を強く感じる事例でした。
もうひとつ聞きたいのが年収面ですが、この方は転職前後で年収の変化はあったのでしょうか。
森 実は……
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この記事の監修者
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