検察事務官から大手IT企業のコンプライアンス担当へ 年収UPと働き方改善を叶えた転職体験談
- 更新日:2026.03.11
国家公務員として培った専門性を武器に、民間企業へと転職。安定した地位を離れ、新たな環境に飛び込む決断をした背景には、どのような思いがあったのでしょうか。
今回は、検察庁から大手IT企業のコンプライアンス部へ転職した西村さんにお話を伺いました。検察事務官としての経験が民間企業でどのように評価され、現在の働き方にどのような変化をもたらしたのか、お話をうかがいました。
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検察庁・法務省・外務省で合計8年間勤務
本日は、検察庁から大手のIT企業に転職をされた西村さんにお越しいただきました。まずは自己紹介を兼ねて、これまでのご経歴をお聞かせいただけますか。
西村 私は4年制大学の法学部を卒業後、国家公務員試験を経て検察事務官として検察庁に入庁しました。主に捜査部で「立会事務官」という仕事に3年半ほど従事しました。
その後、人事異動で法務省に4年半在籍し、国際分野を担当していました。具体的には、国際会議の運営や、発展途上国の刑事司法実務家を育成するための国際研修の企画・運営などです。合計8年間、検察庁と法務省に勤めた後、民間の大手IT企業のコンプライアンス部に転職しました。
今は主に官公庁に対し、自社の事業が適切に行われていることを報告したり、社内のコンプライアンス意識醸成のための研修を行ったりしています。
検察事務官の「立会事務官」というのは、具体的にどのようなお仕事なのでしょうか。
西村 主に検事の仕事の補助ですね。昔、木村拓哉さん主演の『HERO』というドラマがありましたが、松たか子さんが演じていたポジションだと言えば分かりやすいかもしれません(笑)。
私は捜査部にいたので、事件が送致されてから起訴・不起訴が決まるまでのプロセスを検事と一緒に進めていく役割を担っていました。
非常に専門性が高いお仕事ですね。法務省時代には、英語を活かしたお仕事もされていたと伺いました。
西村 はい、学生時代に海外留学をしていた経験があり、英語ができたので、短期間ですが外務省への出向も経験しました。
法務省に戻ってからもずっと国際関係の部署におり、汚職防止のための国際研修などを担当していました。26カ国から約30人ほどの研修員を日本に招き、1ヶ月間の研修を運営する際のロジスティクスなども私が担当していました。
年収UPを目指したことが転職のきっかけに
そこから、なぜ転職を考えられたのでしょうか。きっかけを教えてください。
西村 法務省では自分の能力を活かせている実感もありましたが、最後に検察庁に戻った1年間で転職を強く意識し始めました。
一番の理由は、正直に申し上げると年収です。前職の仕事は業務の特性上多忙になる時期も多く、特に法務省時代は国会対応などで数日間家に帰れないこともありました。
それほど忙しく、好きな時に休みも取れないような働き方である一方、自身の大学同期と比べると決して高いと言える年収水準では無いのかなと感じていました。。
当時の年収はどれくらいだったのですか。
西村 法務省時代は500万円に届かない水準で、検察庁に戻って少し上がりましたが、辞める直前で年収は600万円ほどでした。
実際の転職活動は、どのように進められたのでしょうか。
西村 4月に検察庁に戻り、5月頃にビズリーチに登録はしたのですが、最初は職務経歴書もまともに書けず、エージェントの方から連絡をいただいてもお断りしてグズグズしていました。
本格的に動き出したのは10月頃、アガルートキャリアさんからメッセージをいただき、「これは動かなきゃ」と思ったのがきっかけです。
書類選考で落ちることも珍しくなかった
最初は不安も多かったのではないですか。
西村 転職活動自体が初めてで、職務経歴書の書き方も分からないという状況でした。それに自分の経験は取り調べの立ち会いなど非常に特殊なので、民間で通用するのかという不安はありました。
実際、書類選考ではバンバン落ちましたね。自分で応募した異業種の営業職などは全く通らず、「自分は社会に必要とされていないのではないか」と、精神的にはかなり参ってしまいました。
そこからどのようにして内定を勝ち取ったのでしょうか。
西村 自分のモチベーションを保つために、検察庁時代の先輩に相談したこともあります。すると先輩からは「私もたくさん落ちたよ!」という経験談を聞くことができ、安心できました。
アガルートキャリアさんから紹介していただいたコンプライアンスや法務の求人を中心に進めました。最終的に5社ほどの面接を受け、2社から内定をいただくことができました。
エージェントの方が最適なポジションを探してきてくださり、私の経歴をしっかり評価してくれる企業と繋いでくれたことが大きかったと感じています。
内定時の条件はいかがでしたか。
西村 内定は2社から出たのですが、どちらも年収650万円の提示でした。
最終的に入社した会社はそれに加えてストックオプションなどもあるので、実際にはもう少し高くなります。前職から年収を上げることができ、自分の市場価値を認めてもらえたようで本当に嬉しかったです。
現在はIT企業のコンプライアンス部で働かれていますが、働き方に変化はありましたか。
西村 劇的に変わりました。残業時間はかなり削減できています。今は官公庁への報告書類の作成や、適正な事業運営のチェック、さらに社内のコンプライアンス意識を高めるための研修などを担当していますが、前職での経験もしっかり活かせています。
転職を検討する方へのメッセージ
最後に、西村さんと同じように公務員から民間への転職を考えている方へ、メッセージをお願いします。
西村 公務員からの転職活動は、書類選考で落ちることも多く、へこんでしまうこともあるかと思います。ですが、それは当たり前のことだと割り切って、あまり気にしないでください。
皆様のこれまでの経歴や専門性を正当に評価してくれる場所は、探せば必ずあります。自信を持って、新しい一歩を踏み出してほしいと思います。
心強いエールをありがとうございます。西村さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
西村 こちらこそありがとうございました。
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この記事の監修者
2016年創業期の株式会社ファンオブライフに参画し、人材紹介サービス立ち上げ・拡大に従事。現在はリーガル専門のエグゼクティブコンサルタントとして、弁護士・法務パーソンのキャリア支援を行う。国内外の法律事務所や、メーカー・商社・金融・IT業界等の企業法務部とのネットワークが強み。
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