社会人として働く中で法律の重要さを感じた方や、学生時代に挑戦していた司法試験への再挑戦としようと決意された方など、社会人で司法試験に挑戦する方は少なくありません。

現在は、司法試験を受験するためには法科大学院を修了するか、予備試験に合格する必要があります。

しかし、法科大学院生や専業受験生など、ほかの受験生と比べると勉強時間が少ないこと、予備試験の合格率が低いため、予備試験への挑戦を避けてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このコラムでは、社会人が司法試験の合格を目指すことは無謀ではないこと、働きながら合格するための戦術について解説します。

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社会人の予備試験チャレンジが無謀じゃない理由3つ

ここでは、社会人の予備試験合格が無謀ではない理由を、

  1. 社会人の予備試験合格者がいること
  2. 集中力の面
  3. 精神的に安定していること

の3点から解説します。

現実に働きながら予備試験突破している社会人がいること

1点目の理由は、現実に働きながら予備試験を突破している社会人がいることです。

過去5年間の予備試験の社会人出願者と最終合格者の人数は、下記の表のとおりです(社会人の人数は、公務員・教職員・会社員・法律事務職員。塾講師・自営業の人数を合計しています)。

予備試験出願者最終合格者
令和7年7,026111
令和6年535089
令和5年740195
令和4年682396
令和3年576965
令和2年610164
令和元年558162
平成30年510562
司法試験予備試験の結果について|法務省

この表から毎年一定数の社会人合格者がいること、令和4年・令和5年予備試験ではそれまでの4年間よりも、約30人合格者が増えていることがわかります。

また、令和7年予備試験では、全体の合格者のうち、社会人合格者の割合は約24.6%となりました。

実際に社会人で予備試験に挑戦し、合格されている方がいるため、社会人の予備試験のチャレンジが無謀ではないことがわかります。

勉強時間が限られているからこその集中力

2点目の理由は、勉強時間が限られているからこその集中力があることです。

社会人受験生の方は、法科大学院生や専業受験生が勉強している間、仕事をしているため、ほかの受験生と比べ、勉強時間が非常に限られています。

そのため、社会人受験生の方には時間がないという意識があるため、集中力を高めて勉強できると考えられます。

また、時間がないという意識から、試験に合格するための知識だけを集中的に効率よく身に着けようという意識も強いです。

法律はそれ自体が学問の対象とされており、必ずしも司法試験・予備試験の合格には必要ない分野・知識であふれています。

時間がないという意識をもつことによって、効率よく司法試験・予備試験に必要な力をつけることができるでしょう。

精神的に安定している

3点目の理由は、精神的に安定していることです。

働きながら予備試験に挑戦することは確かに大変な面もあります。

しかし、働いているからこそ、経済的に安定した基盤をもって試験に挑戦することができます。

経済面について過度な心配をせずに勉強に励むことができるという点は大きなメリットです。

また、仕事の中で身に着けた、法律の周辺知識や実務での経験を試験勉強に活かすこともできます。

そのような経験値も精神的安定に繋がるでしょう。

予備試験を突破した社会人の現実とは

次に、予備試験を突破するための戦略について、

  1. 毎日勉強を続けること
  2. 具体的に最大限努力すること
  3. 予備校を利用すること

の3点から解説します。

どれだけの時間を捻出できるのか決めて毎日マストで勉強した

予備試験に合格するためには、少ない時間でも毎日継続して勉強することが重要です。

司法試験の勉強は、基本書を1回読むだけ、演習書を1周するだけでマスターできるものではなく、復習しながら知識を何層にも重ねていくというイメージで学習を進めている方が多いです。

したがって、毎日法律に触れ続けていくということが非常に大切です。

しかし、仕事の忙しさから、ダラダラ過ごしてしまい、勉強が続かないという方も多いのが現状でしょう。

継続するためには、例えば、朝6~8時は勉強するというように、1日の生活の中でどの時間を勉強に充てるのか、毎日どれくらいの時間を勉強のために捻出できるのかを、具体的に決めることが継続のコツです。

決められた期間内で最大限の努力をしている

ほかの受験生が勉強している日中の時間帯に社会人の方は働いているため、社会人で働きながら予備試験を突破することは、時間をいかに捻出できるかの勝負となります。

合格に必要なことは、「効率的な勉強×時間」です。

このうち、社会人の受験生の方は時間が限られています。

そのため、まずは効率よく予備試験に出題される可能性が高い知識を身に着けることが重要です。

そして、スキマ時間を活用し、最大限の勉強時間を捻出することが必要になるでしょう。

社会人で働きながら予備試験に合格された方の中には、例えば朝起きて家を出る前の時間に起案、電車通勤の時間にタブレットで講義視聴、お昼休みに講義視聴またはその復習などと決めて努力をされていました。

アガルートの社会人合格者の体験記も下記で読むことができるため、どのように勉強を進めていけばよいのか、参考にしてみてください。

関連コラム:合格者の声| 働きながらの勉強でスキマ時間をフル活用 R.Kさん

独学はNG!予備校利用は必須

社会人で働きながら予備試験を突破するためには予備校の利用が必須です。

法律の勉強は奥が深く、予備試験を突破するために必要な知識かどうかを見分けることは困難であり、独学での挑戦はかなり遠回りになってしまう可能性があります。

また、論文式試験では、それぞれの科目に答案の型があります。

答案で点数を取るためには、採点官に伝わりやすい文章を書く力をつけることが必須です。

予備校を利用して、答案の型を身に着け、採点官に伝わりやすい文章を書くために第三者の添削を受けることで、論文式試験を突破する実力が付きます。

司法試験・予備試験を突破するためには、試験に合格できるノウハウをもっている予備校を活用することが重要です。

試験に合格する時間がない社会人でも利用が可能なオンライン講座に力を入れている予備校を選択し、活用することが合格への近道です。

社会人が働きながら予備試験に合格した体験談

平日は仕事があるため、通勤時間・昼休み・勤務時間終了後の時間を活用して1日5時間勉強することを目標にしていました。土曜日は終日勉強し、日曜日は午前中のみ勉強し、午後はリフレッシュのため一切勉強しないことに決めていました。

出典:令和4年予備試験合格者の声|社会人で1年合格!マネオプで自分に妥協しない学習環境が作れた T.Oさん

私は社会人として仕事をしながら勉強を続けてきました。
大学は理系学部で、卒業後から現在までデータサイエンティスト・AIエンジニアとして仕事をしています。
平日仕事後の夕方から夜と休日は大体家族と過ごしているため、子どもが起きるまでの早朝と、子どもが寝た後の夜に集中的に勉強していました。1日平均4.5時間程度です。
2021年の12月から勉強を始め、子どもが体調を崩した数日を除き、1日も欠かしていません。 受験期間を通じて特に重要視したことは、計画性です。 合格までの年単位の計画を立てた上で、週単位、日単位、時間単位に分割して管理していました。 1日4.5時間×試験までの日数、と使える時間は決まっているため、1問当たりにかかる時間から最終的に解く問題数、周回数を決めて配分していましたが、漠然と進めていたのでは終わらなかったと思います。
週単位以下の計画は進捗等に応じて随時修正していましたが、基本的には計画をしっかり立て、それをストイックにこなす、ということを徹底したことが短期合格できた一番のポイントだと思います。

引用:予備試験合格者 合格者の声|子育てをしながら司法試験・予備試験に合格!子供が寝た後の時間を使って計画的に学習 T.Yさん

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