弁護士・検察官・裁判官の法曹になるためには、司法試験を突破する必要がありますが、司法試験を受験するためには、ロースクールを修了するか(修了見込み)、予備試験に合格する必要があります。

予備試験の合格率が約4%であることから、ロースクールへの進学を目指されようとしている人も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、ロースクールとは何か、ロースクールに入るために必要なことや、ロースクールのメリット・デメリットについて解説します。

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ロースクール(法科大学院)とは?法学部との違いについても、わかりやすく解説

まず、ロースクールとは何かについて解説します。

ロースクール(法科大学院)とは弁護士・検察官・裁判官養成のための法学の専門教育機関であり、卒業資格を得ることで司法試験の受験資格を取得できます。

下記より詳しく解説します。

ロースクール(法科大学院は)弁護士・検察官・裁判官養成のための法学の専門教育機関

ロースクールとは、法曹と呼ばれる弁護士・検察官・裁判官になるために法律学の専門教育を目的とする専門職大学院のことをいいます。

ロースクールでは、少人数制での教育を前提とし、双方向・多方向の授業や、実務研修などの授業が行われています。

ロースクールには、法学未修者を対象とした3年コースと、法学既修者を対象とした2年コースがあり、法学未修者コースでは名前の通り法律を学んだことがない人を対象に、1から法律について学修します。

近年では大学の法学部と連携し、学部入学から5年間(学部を3年間で早期卒業+ 2年間の既修者コース)で大学院を卒業するという法曹コースも整備されてきています。

ロースクール(法科大学院)に行く意味は?どんな人がいくの?

ロースクールでは、司法試験の勉強ができ、弁護士事務などでの実務経験の機会を得ることもできます。
また司法試験の受験資格を確実に得られる点も大きなメリットと言えます。

その他、法曹を目指す人々とのネットワークも作ることができる点も魅力です。

そのため、弁護士や裁判官、検察官などの職業を目指す人の中で、確実に司法試験の受験資格を得たい方が通う傾向があります。また、ロースクールの進学は大学卒業が必須の条件となります。

ロースクール(法科大学院)ができた背景

ロースクールの提案は、法曹人口を増加させることと、司法試験という「点」のみによる選抜の問題点の解消を主な目的としてなされました。

欧米に比べて少なかった法曹人口を増加させるため、司法制度改革審議会が設置された1999年時点で約2万人だった法曹人口を、2018年ころまでに5万人規模にするという計画が立てられました。

司法試験という「点」のみによる選抜の問題点の解消については、法学教育、司法試験、司法修習を有機的に連携させた「プロセス」としての法曹養成制度を新たに整備すること、司法を担う法曹に必要な資質を磨くため、法曹養成に特化した教育を行うロースクールを中核とすることとされました。

そのような経緯から、2004年4月に68校のロースクールが開校し、新しい法曹養成制度がスタートしました。

大学の法学部との決定的な違い2つ

大学の法学部とロースクールでは、法律を学ぶという点で共通しますが、大学と大学院という違い、司法試験受験資格を得られることの2点の違いがあります。

法学部と院の違い

1点目は、大学と大学院の違いです。

ロースクールは大学院の一種なので、大学の法学部とは異なります。

法学部では、法律に関する基礎的な知識や教養、法的な思考法を学ぶことを目的としています。一方、ロースクールは、法曹養成に特化した教育を行う専門職大学院なので、法学部よりも、法曹になるためのより実践的な知識を学ぶことができます。

大学を卒業すると学士という学位を取得できる一方で、ロースクールを修了すると法務博士という学位を取得することができます。

進路についても、法学部卒業者は必ずしも法律に関連する仕事に就くとは限りませんが、ロースクール修了者は多くが司法試験を受験したり、会社の法務部に就職したりしている傾向にあります。

司法試験受験資格が得られること

2点目は、ロースクールでは司法試験受験資格を得られるという点です。

法曹になるためには司法試験を受験し、それに合格する必要がありますが、受験資格を得るためには、予備試験に合格するか、ロースクールを修了(修了見込を得ることにより在学中にも受験可能)する必要があります。

司法試験にはロースクール修了後5回までという受験回数の制限が設けられています。

社会人のための「夜間ロースクール」も

社会人として働きながら司法試験を目指す方のために、夜間ロースクールが用意されています。

夜間ロースクールが用意されている大学院は、筑波大学、日本大学、福岡大学、琉球大学の4つのロースクールです。

ロースクールならではのカリキュラム

ロースクールならではのカリキュラムが用意されている点も法学部との違いの1つです。

ロースクールでは、双方向・多方向の授業、グループディスカッションや模擬裁判などで法曹として活躍できるだけの知識を学べるのはもちろん、実際に法律事務所、企業法務部、官庁、民間団体に派遣され、実務に直接触れながら法律を学ぶことができるエクスターンシップを導入しているロースクールも多くあります。

他にも、裁判官・検察官・弁護士が実務家教員として講義をする授業も用意されています。

ロースクール(法科大学院)に入るには?

次に、ロースクールに入るためにはどうすればよいかについて、受験資格、入試内容、費用の面から解説します。

受験資格

まず、受験資格について解説します。

法科大学院を受験するためには、4年制大学を卒業している、もしくは、卒業見込みとなっている必要があります。

法学部を卒業していなくても入学でき、法学既修者は2年コース、法学未修者は3年コースとなっています。

他学部を卒業していても、既修者コースの入試に合格できれば、ロースクールの既修者コースに進学することもできます。

法曹コースと呼ばれる学部3年間+ロースクール2年間の計5年間で法科大学院を修了するコースでは、基本的には法科大学院が設置されている大学において、法学部の法曹コースのカリキュラムを受講し、3年次に卒業見込みを得る必要があります。

4年制大学を卒業していないとしても、大学院の個別の入学個別審査に合格することで大学院を受験することができます。しかし、合格率はかなり低く、実質不可能に近いといえそうです。

入試内容

次に、入試内容について解説します。

法科大学院への入学を目指す場合は、各大学院の入試に合格する必要があります。

通常、既修者コースでは法律に関する論文、未修者コースでは小論文の出題が主です。

入試の時期については、一部例外もありますが、私立の試験は8月頃、国立は11月頃に実施されています。

既修者コースの論文の問題は、私立では短時間で基本的な問題が出題され、国立ではより長い時間をかけて応用問題が出題されることが多いです。

試験科目については、上位ロースクールでは法律基本科目7科目である、憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法が出題される傾向にあります。

出題形式は、事例問題が出題されます。

費用

最後に、費用について解説します。国立大学は約80万4千円、私立大学は55万円から170万円の間で変動しますが、多くの法科大学院では110万円程度が一般的です。

毎年、トップクラスの合格率を誇る、慶應義塾大学法科大学院では、既修者が総額334万4380円、未修者が総額496万6520円となっています。

法科大学院独自の奨学給付制度としては、入学試験成績優秀者総数16名に対して、学費のうち授業料が全額免除されることになっています。

このように、ロースクールの学費は非常に高額になっていますが、多くの法科大学院で学費の減免や補助金、奨学金の制度が提供されています。

ロースクール(法科大学院)に入るメリット・デメリット

次に、ロースクールに入るメリットとデメリットについて解説します。

ロースクール(法科大学院)に入るメリット

ロースクールに入るメリットは、大きく3つあります。

1つ目は、在学中にある程度確実に司法試験の受験資格を得られるという点です。

司法試験を受験するもう1つのルートである予備試験の合格率が約4%であることと比較すると、司法試験の受験資格を得られる確率が高いといえます。

2つ目は、法曹以外のキャリア形成が可能という点です。

法科大学院修了後の進路は法曹だけではなく、ロースクールで磨いた法律の専門性を活かし、企業や国・地方公共団体で働いている人も多くいます。

企業の法務部では法律の知識を活かすことができます。また、公務員試験では法律系科目が試験科目となっていることが多く、法律の知識を活かすことができます。

3点目は、同じ目標を持つ仲間を得られることです。

司法試験は最難関の国家試験の1つといわれており、突破することは容易ではありません。

司法試験を突破するためにお互いを刺激し合い、情報交換できる仲間を得られることは大きな武器となります。

実務に出た後も、お互いの仕事で刺激しあえたり、情報交換をしたりすることができることもメリットといえそうです。

ロースクール(法科大学院)に入るデメリット

ロースクールに入るデメリットは大きく2つあります。

1つ目は、時間と費用が掛かる点です。

具体的には大学4年間+(未修者3年間・既修者2年間)の7年ないし6年かかります。

最近は、そのデメリットを払しょくするため、法曹コースというものができました。法曹コースであれば、大学3年間と既修2年間の5年間で法科大学院を修了することができます。

もっとも、そうだとしても5年はかかってしまうため、ロースクールに入る前に予備試験を受験する方も多くなっています。

費用面については上記の通り非常に高額な学費がかかります。

2つ目は、司法試験の合格率が必ずしも高くないという点です。

令和7年司法試験では、予備試験合格者の司法試験合格率が約90.7%であるのに対し、法科大学院修了者の合格率は約21.9%となっています。

各法科大学院でも差が大きく、合格率が1位だった京都大学法科大学院の合格率は58.45%でした。

上位ロースクールに入らなければ司法試験の突破は厳しいといえそうです。

予備試験の合格率が高いことから、予備試験に合格するための勉強をしつつ、上位ロースクールに入るための対策ができるとよいでしょう。

ロースクール(法科大学院)に入るべきか迷ったら?

法律学の基礎知識を体系的に学びたい人は、ロースクールがおすすめ

法律学の基礎知識を体系的に学びたい人には、ロースクールがおすすめです。
法科大学院は、司法試験合格と法曹としての実務能力習得に特化した教育機関であり、実務で必要となる高度な専門知識や法的思考力を身につけることができます。
2~3年、時間がかかりますが、勉強に専念できる環境があり、モチベーションの維持がしやすくなります。

確実に司法試験の受験資格を得たい人は、ロースクールを検討してみてください。

費用や時間を抑えたい人は、予備試験ルートがおすすめ

費用や時間を抑えたい人には、予備試験ルートがおすすめです。
法科大学院の学費は、国公立でも年間80万円以上、私立では100万円を超えるのが一般的です。
予備試験ルートであれば、独学や通信講座などを活用することで、最小限に費用を抑えることができます。
また、努力次第で学習期間を短縮することもでき、自分の目標年や都合に合わせて勉強を進められます。特に、社会人の方など今の生活パターンを続けながら、司法試験を目指したい方は予備試験ルートが適しているでしょう。

全国のロースクール・夜間ロースクール一覧表

令和7年4月1日時点での法科大学院は、国立が21大学(うち6大学が募集停止または廃止)、公立が2大学、私立が46大学(うち29大学が募集停止または廃止)の合計69大学(うち35大学が募集停止または廃止)となっています。

募集停止・廃止した法科大学院の備考欄に「※募集停止」と記載しています。

区分地域法科大学院名備考
国立北海道北海道大学法科大学院
国立宮城県東北大学法科大学院
国立東京都筑波大学法科大学院
国立千葉県千葉大学法科大学院
国立東京都東京大学法科大学院
国立東京都一橋大学法科大学院
国立神奈川県横浜国立大学大学院※募集停止
国立新潟県新潟大学大学院※募集停止
国立石川県金沢大学法科大学院
国立愛知県名古屋大学法科大学院
国立京都府京都大学法科大学院
国立大阪府大阪大学法科大学院
国立兵庫県神戸大学法科大学院
国立島根県島根大学大学院※募集停止
国立岡山県岡山大学法科大学院
国立広島県広島大学法科大学院
国立香川県香川大学・愛媛大学大学院(連合)※募集停止
国立福岡県九州大学法科大学院
国立熊本県熊本大学大学院※募集停止
国立鹿児島県鹿児島大学大学院※募集停止
国立沖縄県琉球大学法科大学院
公立東京都東京都立大学法科大学院
公立大阪府大阪公立大学法科大学院
私立宮城県東北学院大学大学院※募集停止
私立栃木県白鷗大学大学院※募集停止
私立埼玉県大宮大学法科大学院※募集停止
私立東京都駿河台大学大学院※募集停止
私立埼玉県獨協大学大学院※募集停止
私立東京都青山学院大学大学院※募集停止
私立東京都学習院大学法科大学院
私立東京都慶應義塾大学法科大学院
私立東京都國學院大學法科大学院※募集停止
私立東京都駒澤大学法科大学院※募集停止
私立東京都上智大学法科大学院
私立東京都成蹊大学大学院※募集停止
私立東京都専修大学法科大学院
私立東京都創価大学法科大学院
私立東京都大東文化大学大学院※募集停止
私立東京都中央大学法科大学院
私立東京都東海大学大学院※募集停止
私立東京都東洋大学大学院※募集停止
私立東京都日本大学法科大学院
私立東京都法政大学法科大学院
私立東京都明治大学法科大学院
私立東京都明治学院大学大学院※募集停止
私立東京都立教大学大学院※募集停止
私立東京都早稲田大学法科大学院
私立神奈川県神奈川大学大学院※募集停止
私立神奈川県関東学院大学大学院※募集停止
私立神奈川県桐蔭横浜大学大学院※募集停止
私立山梨県山梨学院大学大学院※募集停止
私立愛知県愛知大学法科大学院
私立愛知県中京大学大学院※募集停止
私立愛知県南山大学法科大学院
私立愛知県名城大学大学院※募集停止
私立京都府京都産業大学大学院※募集停止
私立京都府同志社大学法科大学院
私立京都府立命館大学法科大学院
私立大阪府大阪学院大学大学院※募集停止
私立大阪府関西大学法科大学院
私立大阪府近畿大学大学院※募集停止
私立兵庫県関西学院大学法科大学院
私立兵庫県甲南大学大学院※募集停止
私立兵庫県神戸学院大学大学院※募集停止
私立兵庫県姫路獨協大学大学院※募集停止
私立広島県広島修道大学大学院※募集停止
私立福岡県久留米大学大学院※募集停止
私立福岡県西南学院大学大学院※募集停止
私立福岡県福岡大学法科大学院

まとめ

このコラムでは、ロースクールとは何か、ロースクールに入るためにはどうすれば良いのか、ロースクールのメリット・デメリットについて解説しました。

司法試験の突破を目指すためには上位ロースクールに入学することが重要といえそうです。

アガルートでは法科大学院入試(ロースクール入試)専願カリキュラムを用意しています。

本カリキュラムは、1年間の学習で難関ロースクール入試を突破することを目的として設計されています。

法律の基礎知識から、論文試験問題対策まで、難関ロースクール突破に必要な学習をすることができます。

受講相談も用意しているので、ロースクールに入りたいが、どのように勉強を進めればよいかわからないという方は、ぜひ一度アガルートにご相談ください。

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