ベリーベスト法律事務所の年収・採用・求人情報を弁護士専門の転職エージェントが解説
- 更新日:2025.10.23
ベリーベスト法律事務所は、個人から法人まで多岐にわたる法的課題に対応した総合法律事務所です。
設立以来、急速に拠点数・弁護士数を拡大しており、2025年10月現在では国内74拠点、弁護士数400名超を擁する、五大法律事務所に次ぐ規模の法律事務所となっています。
本記事では、ベリーベスト法律事務所の概要・主な取扱分野・年収・中途採用情報などを詳しく解説します。
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INDEX
ベリーベスト法律事務所の概要
ベリーベスト法律事務所は、2010年の設立以来、離婚、交通事故、債務整理などの一般民事分野を中心に急速に成長を遂げている総合法律事務所です。
2025年10月現在は国内74拠点・弁護士400名超を擁し、全国規模で総合的なリーガルサービスを提供しています。
一般民事の豊富な実績に加え、M&A、知的財産、国際取引、労務などの企業法務にも注力しています。企業法務領域の専門チームを有しており、事務所全体で1,900社を超える顧問企業を支援しています。
国際案件にも積極的に取り組んでおり、米国・中国の弁護士が所属するほか、海外の有力法律事務所との提携を通じてグローバルネットワークを拡大しています。
| 事務所名 | ベリーベスト法律事務所 |
|---|---|
| 取扱分野 | ・法人向け 顧問弁護士、企業法務一般、コーポレートガバナンス、危機管理・不祥事対応、内部通報制度、M&A、企業再編、起業支援、新規上場(IPO)支援、ファイナンス、不動産建物明渡し、不動産法務、労働法務、労働紛争、債権回収、知的財産紛争、知的財産契約取引、特許・商標・意匠出願、エンタテインメント法務、事業再生・倒産、一般民商事紛争、裁判外紛争処理、事業承継、タックスプランニング、税務訴訟、中国法務、米国法務、クロスボーダー取引、外国進出サポート、出入国関連・ビザ等、クロスボーダー紛争・海外訴訟対応、不動産・法人登記 ・個人向け 離婚相談、遺産相続、交通事故、労働問題、残業代請求、不当解雇・退職勧奨、労働災害、債務整理、刑事事件、ネット上の誹謗中傷・風評の削除請求、不動産問題、建物明渡請求、B型肝炎給付金請求、アスベスト被害賠償金請求、基地騒音訴訟、医療事故、建築紛争、消費者被害、学校問題、税務訴訟、国際弁護サービス(英語、中国語) |
| 弁護士数 | 420名(うちアメリカ弁護士4名、中国弁護士6名)※ ※2025年10月現在 |
| 拠点 | 国内74拠点 (2025年10月現在) |
| 公式サイト | https://www.vbest.jp/ |
ベリーベスト法律事務所の弁護士数の推移
ベリーベスト法律事務所の弁護士数は、拠点の拡充とともに年々増加を続けています。
2016年には105名だった所属弁護士数は、2024年には363名となっており、約3.5倍に増加しています。
年度ごとの推移をみると、2020年、2022年、2023年に顕著な伸びが見られます。
| 年 | 所属弁護士数 | 増減数 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 2016 | 105 | – | – |
| 2017 | 134 | +29 | +27.6% |
| 2018 | 147 | +13 | +9.7% |
| 2019 | 185 | +38 | +25.9% |
| 2020 | 227 | +42 | +22.7% |
| 2021 | 220 | -7 | -3.1% |
| 2022 | 263 | +43 | +19.5% |
| 2023 | 381 | +118 | +44.9% |
| 2024 | 363 | -18 | -4.7% |
ベリーベスト法律事務所の主な沿革
- 2006年:法律事務所オーセンス 設立
- 2010年:法律事務所オーセンスを分割し、ベリーベスト法律事務所 設立
ベリーベスト法律事務所の取扱分野・業務分野
ベリーベスト法律事務所は、一般民事から企業法務まで幅広い分野に対応する総合法律事務所です。
個人向けには、離婚・男女問題、遺産相続、交通事故、労働問題、債務整理、刑事弁護、誹謗中傷対策などの法的課題に対し、専門チームがリーガルサポートを提供しています。
法人向けには、企業法務、契約・取引法務、M&A・事業承継、知的財産・IT/データ保護、労務・人事、コンプライアンス・危機管理、訴訟・紛争解決など、経営活動の各局面における法的支援を総合的に展開しています。
また、クロスボーダーM&Aなどの国際案件にも多くの実績を有しています。米国・中国の弁護士が在籍しているほか、海外の主要法律事務所との協働体制を構築し、国際的なネットワークの強化を進めています。
ベリーベスト法律事務所の年収
ベリーベスト法律事務所の報酬体系は、大きく分けると固定報酬・歩合給・賞与の三つで構成されており、実績を反映する報酬制度が整備されています。
年度や実績によりますが、目安として1年目弁護士は年収600万円~650万円前後からスタートし、経験年数や実績に応じて1,000万円~1,500万円前後となり、最高で2,000万円~4,000万円前後の報酬を得ているケースもみられます。
なお、上記には個人受任案件の報酬は含まれていません。自身で開拓した案件については、経費負担金を事務所に納めることで、残りの報酬を受け取れる制度となっています。
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ベリーベスト法律事務所の弁護士のキャリア
ベリーベスト法律事務所に所属する弁護士のキャリアパスには、多様な選択肢があります。
事務所内でパートナーを目指す道のほか、他事務所への移籍や、独立開業などが考えられます。
パートナーを目指す
パートナーへの昇格は、法律事務所におけるキャリアの到達点の一つと言えます。
パートナーになるには、法的知識や案件処理・獲得の能力に加え、クライアントとの信頼構築、チームマネジメント、若手弁護士の育成など、多面的な資質が総合的に求められます。
事務所の経営や組織運営にも携わることとなり、より大きな責任と裁量を担うポジションとなります。
他事務所への移籍
自身の志向や働き方に合わせて、他の法律事務所へ移籍する弁護士もいます。移籍先としては、一般民事系事務所や企業法務系事務所などが考えられます。
ベリーベスト法律事務所で幅広い案件に対応する中で培った実務経験や対応力は、新たな職場でも十分に活かすことができるでしょう。
企業内弁護士(インハウスローヤー)への転職
インハウスローヤーに転身し、企業や金融機関など組織の内部から法的課題に取り組むキャリアも考えられます。
働き方やキャリアの多様化を背景に、法律事務所からインハウスローヤーへ転職する弁護士は増加傾向にあります。
独立開業
一定の実務経験を積んだ後、独立して法律事務所を開業する弁護士も少なくありません。
ベリーベスト法律事務所は扱う案件の種類が豊富で、全国から多数の相談が集まるため、早期に実戦経験を積みやすい環境とも言えます。
ベリーベスト法律事務所で培った専門性やネットワークを武器に独立する道は、現実的な選択肢となっています。
ベリーベスト法律事務所の求人・中途採用情報
ベリーベスト法律事務所では、全国各地の拠点において経験弁護士の中途採用を行っています。
勤務地は東京をはじめ全国の主要都市に広がっており、応募者の希望地域によっては新規オフィスの開設を検討する柔軟な体制を整えています。
取り扱い業務は、離婚、相続、交通事故、刑事事件、誹謗中傷対応といった個人案件から、企業法務、M&A・事業再編、知的財産、労務、危機管理、国際取引などの法人案件まで多岐にわたります。
報酬は固定報酬に歩合給と業績連動賞与を加えた成果重視型で、個人案件の受任も可能(事務所に経費負担金を納付)です。
ベリーベスト法律事務所の弁護士(インタビューコンテンツ)
ここからは、ベリーベスト法律事務所に所属する弁護士のインタビュー動画を紹介します。
浅野代表弁護士・パートナー折田弁護士(企業法務)
ベリーベスト法律事務所の浅野代表弁護士とパートナー折田弁護士に、同事務所の国際法務についてインタビューをした動画です。
浅野弁護士は、柳田野村法律事務所(現 柳田国際法律事務所)にて上場企業の企業法務案件に携わった後、ベリーベスト法律事務所を設立。事務所設立後も、主に企業法務分野に従事されています。
折田弁護士は、特許法律事務所にて知的財産法務を中心に企業法務に従事した後、米国に留学。帰国後、アメリカの法律事務所の東京拠点や、あさひ・狛法律事務所(現 西村あさひ法律事務所)、TMI総合法律事務所を経て、ベリーベスト法律事務所に入所されています。
国内から海外まで幅広いネットワークで多様な法務領域を支えるベリーベスト法律事務所
外国法パートナー タイタノ弁護士(国際法務)
外国法パートナーのタイタノ弁護士と、浅野代表弁護士のインタビュー動画です。ベリーベスト法律事務所の国際法務チームについて伺っています。
タイタノ弁護士は、アメリカ所在の法律事務所でパートナー弁護士として中小企業の法務を担当した後、日本へ移住しベリーベスト法律事務所に入所。主にアメリカの民事訴訟、M&A、ベンチャー投資を専門とされており、現在は国際法務チームのリーダーを務めておられます。
米国弁護士に聞いたベリーベスト法律事務所国際法務チームの概要
パートナー 松井弁護士
ベリーベスト法律事務所パートナーの松井弁護士のインタビュー動画です。
松井弁護士は、早稲田大学法学部・ロースクールを卒業後、68期司法修習を経てベリーベスト法律事務所に入所。入所5年目には労働分野のマネージャーに就任されています。講演活動や各種メディア出演など、専門分野に関する知見の普及・啓発にも取り組まれています。
報酬トップ弁護士が解説/高年収を得る秘訣とは【ベリーベスト 松井先生にインタビュー】
パートナー 本庄弁護士
ベリーベスト法律事務所パートナー 本庄弁護士のインタビュー動画です。
本庄弁護士は、一般民事事件・刑事事件を扱う法律事務所にて債務整理、交通事故、刑事事件などの案件に従事した後、ベリーベスト法律事務所へ入所。入所4年目で横浜オフィス所長、6年目にエリアマネージャーに就任されています。
移籍弁護士が語る事務所の実態【ベリーベスト法律事務所 本庄先生にインタビュー 】
五十嵐 弁護士
ベリーベスト法律事務所 五十嵐弁護士のインタビュー動画です。
五十嵐弁護士は、司法試験合格後、裁判所書記官・事務官として勤務しつつ作家活動を開始し、小説「法廷遊戯」で新人賞を受賞(同作は2023年に映画化)。その後、73期として司法修習を修了後、ベリーベスト法律事務所に入所。一般的な弁護士業務の他、法律監修やリーガルコンテンツ作成などの活動をされています。
作家兼弁護士のキャリア構築術【ベリーベスト法律事務所 五十嵐先生】
ベリーベスト法律事務所の著名弁護士
ベリーベスト法律事務所には、幅広い専門分野で豊富な実務経験と高い専門性を有する弁護士が多数在籍しています。
ここでは、ベリーベスト法律事務所の代表弁護士3名(2025年現在)のプロフィールを紹介します。
酒井将 弁護士
– プロフィール
ベリーベスト法律事務所 代表弁護士。1999年 慶應義塾大学法学部卒業、2002年 弁護士登録。2005年に弁護士ドットコム株式会社を共同創業し、代表取締役副社長を務める。2006年に法律事務所オーセンスを開設。2010年に弁護士ドットコム株式会社 代表取締役副社長を退任後、同年12月にベリーベスト法律事務所を設立。弁護士資格に加え、弁理士、税理士、社会保険労務士、行政書士の資格を有する。
– 主な著書
『転ばぬ先の杖! トラブル以前の法律の常識 基本の知識130 講談社の実用BOOK』, 講談社
, 2010年
『日本における弁護士紹介サービスに対する規制と現状に関する考察 – 国際商事法務』, 国際商事法研究所, 2006年
浅野健太郎 弁護士
– プロフィール
ベリーベスト法律事務所 代表弁護士。1999年 慶應義塾大学法学部卒業、2002年 弁護士登録。2010年 ベリーベスト法律事務所設立。ニューヨーク大学ロースクールを修了し、米国ニューヨーク州弁護士資格を有する。弁護士資格のほか、税理士、弁理士、社会保険労務士の資格を保持。上場企業から中小企業まで幅広い企業法務に携わる他、経営者個人からの相談にも対応。国際法務および中国法務にも注力しており、2024年7月にはWorld Trade Center TokyoのCEOに就任。
– 主な著書
『会社の法律がなんでもわかる本』共著, 日本実業出版社, 2007年
『そのまま使える契約書式文例集』共著, かんき出版, 2007年
萩原達也 弁護士
– プロフィール
ベリーベスト法律事務所 代表弁護士。1999年 慶應義塾大学法学部卒業、2002年 弁護士登録。弁護士登録後、日比谷見附法律事務所で企業法務を中心に案件に携わった後、岩手県の法律事務所へ移籍し、個人向けの幅広い事件等を担当。2013年 ベリーベスト法律事務所入所し、大阪・名古屋オフィスの所長を務めた後、2017年12月 代表弁護士就任。これまで培った多様な地域での経験を生かし、東京に限らず全国のオフィスの案件に幅広く関与。
この記事の監修者
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