司法試験に合格したい場合、予備試験ルートを除けば、まずは法科大学院(ロースクール)を修了して、司法試験の受験資格を得ることが必要です。

慶應大学法科大学院は、ロースクールの中でも受験生からの人気が非常に高いロースクールの一つになっています。

そこで、本コラムでは、慶應義塾大学法科大学院の入試日程、難易度、学費、過去問入手方法について、詳しく解説していきます。

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慶應大学法科大学院の基本情報

慶応大学法科大学院※引用:慶應義塾大学 法務研究科
学校名慶應義塾大学 法務研究科
所在地〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
アクセス田町駅(JR山手線/JR京浜東北線)徒歩8分
三田駅(都営地下鉄浅草線/都営地下鉄三田線)徒歩7分
赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩8分
試験内容法学既修者:書類審査+論述式試験(6科目)
法学未修者:書類審査+小論文
募集人数220名
学費初年度:年額182万2240円、在学中:年額172万2140円
電話番号03-5427-1778
URL慶應義塾大学 法務研究科
https://www.ls.keio.ac.jp/
入試概要
https://www.ls.keio.ac.jp/nyushi/application.html

慶應大学法科大学院の入試内容

ここでは慶応大学法科大学院の入試内容として、①試験科目の入試概要②入試日程③募集人数についてまとめていきます。

試験科目・入試概要

慶應義塾大学法科大学院の入試方式は、大きく、一般選抜(既修・未修)と特別選抜(5年一貫型・開放型)に分かれます。

一般選抜

一般選抜には、(1)法学既修者試験と(2)法学未修者試験があります。

(1)法学既修者試験

法学既修者コースは、①論述式試験(憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法)と②提出書類(志願者報告書、学部成績など)により、合否が判定されます。

①論述式試験(80%)

憲法・民法・刑法については、問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述させる形式で、各科目の想定解答時間を50分として出題されます。

商法・民事訴訟法・刑事訴訟法については、問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など) に対してその解答を文章で論述させる形式で、各科目の想定解答時間を40分として出題されます。

各科目の配点比率は、憲法・民法・刑法各3:商法・民事訴訟法・刑事訴訟法各2です。

②提出書類(20%)

志願者報告書を中心に、学部成績や「その他の資料」も加味して、志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか、将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質、潜在能力、意欲を備えているかが評価されます。

(2)法学未修者試験

法学未修者コースは、①小論文試験と②提出書類(志願者報告書、学部成績など)により、合否が判定されます。

①小論文試験(60%)

課題文を読み解く力、自然・社会・文化・人間等に関する問題意識の鋭さ・深さ、着眼点の良さ、論理の明快さ、論旨の説得力、文章の構成力・表現力、語彙の豊かさ、見解の独自性などを総合的に評価し、法科大学院における学修に必要な基礎的能力が審査されます。

②提出書類(40%)

志願者報告書を中心に、学部成績や「その他の資料」も加味して、志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか、将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質、潜在能力、意欲を備えているかが評価されます。

特別選抜

特別選抜には、5年一貫型と開放型があります。

5年一貫型は、基本的に慶應義塾大学法学部の法曹コースに在籍する者を対象としています。開放型は、慶應義塾大学以外の法曹コース在籍者であっても受験することができます。

(1)5年一貫型

5年一貫型は、出願時の提出書類に基づいて選考が行なわれます。

①提出書類(法律専門科目の成績・担当者所見)(80%) 

憲法、民法、刑法の各科目を中心とした、大学学部に開設される専門科目(法曹コースに開設される科目を含む)の成績・学修状況を基礎として、法学既修者として要求される基礎的な知識、理解および法的な思考能力を十分に身につけているかが評価されます。

② 提出書類(20%)

志願者報告書を中心に、学部成績や「その他の資料」も加味して、志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか、将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質、潜在能力、意欲を備えているかが評価されます。

(2)開放型

開放型は、①論述式試験(憲法、民法、刑法)と②提出書類(志願者報告書、学部成績など)により、合否が判定されます。

①論述式試験(80%)

憲法・民法・刑法について、問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述させる形式で、各科目の想定解答時間を50 分として出題されます。各科目の配点比率は同一です。

②提出書類(20%)

志願者報告書を中心に、学部成績や「その他の資料」も加味して、志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか、将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質、潜在能力、意欲を備えているかが評価されます。

入試日程

ここでは、2025年度の慶應義塾大学法科大学院の入試日程を紹介します。

一般選抜・法学既修者試験

  • 出願

出願資格認定申請(該当者のみ):2025 年 6 月 9 日(月)~6 月 13 日(金)(締切日消印有効)

出願登録(インターネット):2025年7月1日(火)10:00~7月8日(火)23:59

入学検定料支払:2025年7月1日(火)10:00~7月8日(火)23:59

出願書類の郵送:2025年7月 1日(火)~7月8日(火)(締切日消印有効)

  • 試験日

2025年8月30 日(土)

  • 合格発表

2025年9月9日(火)

一般選抜・法学未修者試験

  • 出願

2025年6月9日(月)~6月13日(金)(締切日消印有効)

  • 試験日

2025年8月31日(日)

  • 合格発表

2025年9月9日(火)

特別選抜・5年一貫型

  • 出願(インターネット登録)

2025年6月9日(月)10:00~6月16日(月)23:59

  • 合格発表

2025年7月1日(火)10:00

特別選抜・開放型

  • 出願

2025年6月9日(月)~6月13日(金)(締切日消印有効)

  • 試験日

2025年8月30日(土)

  • 合格発表

2025年9月9日(火)

募集人数

募集人員
一般選抜・法学既修者試験(2年短縮課程)約80名
一般選抜・法学未修者試験(3年標準過程)約50名
特別選抜・5年一貫型約45名
特別選抜・開放型約45名

法学既修者コースの特別選抜(5 年一貫型)(地方枠を含む)への出願資格を有する者は、同コースの一般選抜(6 科目) および特別選抜(開放型)ならびに法学未修者コースの各入試にも出願(併願)することができます。 

法学既修者コースの特別選抜(開放型)への出願資格を有する者は、同コースの一般選抜(6 科目)および法学未修者コー スの各入試にも併願することができます。

法学既修者コースの一般選抜(6 科目)、法学未修者コースの各入試には、大学の出身学部を問わずに出願することができます。両入試を併願することもできます。

慶應義塾大学法科大学院の難易度と倍率をコースごとに解説

この章では、慶應義塾大学法科大学院の難易度と倍率をコースごとに解説します。

未修コース

年度志願者数合格者数倍率
2025年260人49人5.31倍
2024年219人59人3.71倍
2023年231人65人3.55倍
2022年221人80人2.76倍
2021年182人79人2.30倍
2020年186人84人2.21倍
2019年236人81人2.91倍
入学試験結果について|慶応義塾大学法務研究科

慶應義塾大学法科大学院の未修コースの倍率は、例年2〜3倍程度であり、未修コースの倍率としてはそれほど高くはありません。

もっとも、2025年度入試では倍率が5倍を超えており、今後さらに難易度が上がる可能性もあります。

既修コース

年度志願者数合格者数倍率
2025年969人178人5.44倍
2024年816人222人3.68倍
2023年888人243人3.65倍
2022年813人241人3.37倍
2021年715人320人2.23倍
2020年719人331人2.17倍
2019年761人354人2.15倍
入学試験結果について|慶応義塾大学法務研究科

慶應義塾大学法科大学院の既修コースの倍率は、未修コースと同じく2〜3倍程度となっています。

やはり、人気のロースクールというだけあって、他のロースクールと比べても入試の難易度は高いです。

また、法曹コースの設置の影響で、2022年度以降は合格者数も大きく減少。

2025年には200人を割る合格者数となっているため、今後も厳しい戦いになることが予想されます。

慶應義塾大学法科大学院の学費と奨学金制度について

この章では、慶應義塾大学法科大学院の学費と奨学金制度について説明します。

学費

慶應義塾大学法科大学院の学費は以下のとおりです。

初年度

  • 入学金 10万0000円
  • 在籍料 32万0000円
  • 授業料 118万0000円
  • 施設設備費 21万0000円
  • その他費用 1万2240円
  • 合計 182万2240円

在学中

  • 在籍料 32万0000円
  • 授業料 118万0000円
  • 施設設備費 21万0000円
  • その他費用 1万2140円
  • 合計 172万2140円

したがって、

既修コースの場合、182万2240円+172万2140円=354万4380円

未修コースの場合、182万2240円+172万2140円×2=526万6520円

が、合計でかかることになります。

私立のロースクールということもあり、学費は高めです。

奨学金制度

慶應義塾大学法科大学院では、学内奨学金制度が設けられており、これらの奨学金を活用することで、経済的な負担を軽減することができます。

(1)慶應義塾大学法務研究科(法科大学院)法曹養成専攻 奨学給付制度(2025年度)

入学試験成績優秀者総数16名に対して、学費のうち授業料が全額免除されます。合格発表の際に、対象者に別途通知されます。 

※2年目以降に関しては、奨学制度の趣旨に則り、その前年次の成績が、総学生の上位3分の1を下回る成績となった場合は、奨学生の資格を失うものとし、その枠について、改めて前年次の学業成績により選考されます。

(2)その他の奨学金

その他、卒業生の団体である三田会や篤志家からの寄付金をもとに設置されている「指定寄付奨学金」や、民間団体・地方公共団体などによる奨学制度があります。 

また、上記以外に「慶應義塾大学教育ローン制度」が設置されています。

詳細については、慶應義塾大学公式サイトを参照してください。

参照:法務研究科 概要:学費/奨学金 – 慶應義塾大学 法務研究科 (keio.ac.jp)

慶應義塾大学法科大学院の過去問一覧集

慶應義塾大学法科大学院の過去問は、ホームページで公開されています。

法学未修者試験過去問一覧

年度小論文問題問題趣旨
2025年度小論文問題問題趣旨
2024年度小論文問題問題趣旨
2023年度小論文問題問題趣旨
2022年度小論文問題問題趣旨

法学既修者論述試験過去問一覧

年度法学既修者試験 論述式試験出題の趣旨
2025年度憲法・民法・刑法問題
商法・民訴・刑訴問題
法律科目出題趣旨
2024年度憲法・民法・刑法問題
商法・民訴・刑訴問題
法律科目出題趣旨
2023年度憲法・民法・刑法問題
商法・民訴・刑訴問題
法律科目出題趣旨
2022年度憲法・民法・刑法問題
商法・民訴・刑訴問題
法律科目出題趣旨
2021年度憲法・刑法問題
民法・商法問題
民訴・刑訴問題
法律科目出題趣旨
2020年度憲法・刑法問題
民法・商法問題
民訴・刑訴問題
法律科目出題趣旨

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